クレアオースチンはつる性の白バラです。つる性の植物なので、アーチやオベリスクなどの構造物に誘引して観賞するのが一般的です。
誘引は、きちんとしたやり方でおこなうことでクレアオースチンをよりきれいに魅せることができます。また、花もちの期間がどのくらいなのかということも気になります。
今回は、クレアオースチンの誘引の仕方、枯れかけてしまった時の対処法、そして花もちの期間についてご紹介します。
クレアオースチンの誘引の仕方!
クレアオースチンの誘引は、剪定をおこないながらおこなうのがおすすめです。
剪定する場所
まず、花つきが悪い古い枝を剪定していきます。この時、古い枝でも花をつけることはあるため新芽が若いかどうかで判断するようにしましょう。
養分が回っていない古い枝は、新しい枝を残して切り取っていきましょう。そうすることで、より新しい枝に養分が回っていきやすくなります。
誘引するコツ
そして太い枝から細い枝の順番で枝を誘引していきます。太い枝は枝を水平に配置すると花がたくさんつきやすくなります。先端は下げないように誘引、配置するようにしましょう。
細い枝を誘引するときは、枝は根元から固定するようにしましょう。フェンスなど誘引させる構造物全体にまんべんなく枝を配置するように誘引しましょう。
5cm間隔くらいで枝を水平に配置しておくと花が咲いた時に、全体に花を楽しむことができます。
様子を見ながら誘引と剪定するのがおすすめ
誘引しながら花枝を剪定していくようにしましょう。誘引のコツは右に飛び出ている枝は左側に、左に飛び出ている枝は右に誘引すると折れることが少なくなります。飛び出ている方向と同じ方向に誘引すると枝が咲けてしまうことがありますので、気を付けましょう。
花芽を剪定するときは、2芽残して剪定するようにします。葉はアブラムシなど病害虫がついていることがあるので、摘み取っておくようにしましょう。
アーチなどに誘引していて、下向きに咲かせたいところがある場合はその部分の枝は長めに残しておきましょう。
また、バラの花はシュート(新しく伸びた太い枝)の先に花を付けます。ですから、剪定し誘引した枝の先が、ひとかたまりにならないように配置しておくと、花が咲いた時に全体にまんべんなく楽しむことができます。
日陰でも育つ?枯れかけの時の対処方法
クレアオースチンに限らず、バラは日当たりを好む植物です。ですから、できるだけ日当たりの良い場所で育ててあげるようにしましょう。
ですが、午後1時間から数時間の日当たりでも枯れることはありません。半日陰など日当たりがとてもよい場所ではないところで育てたいという場合は、鉢などで株をしっかりと大きく充実させてから地植えにするのがおすすめです。
葉が黄色くなるのはなぜ?対処法も
葉が黄色になっているときは、根にダメージがあるというサインです。原因は日光不足などで葉からの蒸散が少なくなり根にダメージが出たと考えられます。放っておくと枯れてしまうこともあります。
枯れかけているときは、剪定をおこなって根の負担を軽くしてあげるようにしましょう。枝が減ることで、芽の数が減り負担を軽減することができます。
葉が残っていると養分が葉に流れてしまうので、葉はすべて取り除くようにしましょう。
枯れかけのクレアオースチンを剪定して2~3週間ほどで新しい芽が芽吹いてくれば、対処できたといえるでしょう。
水はけが悪い土で育っていても枯れてしまうことがあります。そのときも、やはり葉が黄色くなったり枯れて黒くなった枝ができたりします。
土が弱ってる場合は植え替えも
土が原因の時は、植え替えするのをおすすめします。腐った根やカビている根がある場合は取り除いてから植え替えをしましょう。
毎日管理をしていて、土が乾かないという場合は保水性の高い土に対しての水やりが多すぎるということも考えられます。
土の状態を確認しながら水やりをおこなうと、枯れることを防ぐことができますよ。
花もちの期間も
クレアオースチンの花もちは約1週間ほどとされています。環境や手入れの仕方などによっても変わってきますが、少し短めな印象ですね。
イングリッシュローズの中でもクレアオースチンは、花もちが一番悪いともいわれているほどの花もちの悪さのようです。
夏は朝に花が咲いて夕方散ってしまうこともあるようですが、秋に咲くと1週間ほど咲き続けるという話もあるようです。
いずれにせよ、花もちは1週間あるかないかだと思っているのが良いかもしれませんね。
まとめ
クレアオースチンはイングリッシュローズの白バラで、つるバラです。つるをフェンスやアーチ、オベリスクなどに誘引して楽しむことができます。
誘引は剪定と一緒におこなうのがおすすめです。誘引しながらいらない部分の枝などを剪定していくことで、フェンスなど構造物の全体に枝や花芽を配置することができます。
慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、コツを抑えながらぜひクレアオースチンの誘引に挑戦してみてください。
花もちは長くて1週間ほどとイングリッシュローズの中でも短いですが、とてもきれいなカップ咲きの花を見ることができます。
枯れかけでも早く気が付くことができれば、対処することができるのでぜひクレアオースチンを育ててみるのはいかがでしょうか。
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