デンドロビウムは、洋ランの一種です。
比較的育てやすいため、洋ランの中でもポピュラーな品種ですよね。白とピンクのコントラストがとても可愛らしいことからも人気があります。
ランは育てるのは難しいという話もよく耳にしますが、デンドロビウムはどのように育てればよいのでしょうか。
デンドロビウムの植え替えの方法や時期について、また鉢の選び方などを詳しくご紹介します。
デンドロビウムの植え替え時期の見極めは?
まずは、デンドロビウムの植え替え時期について見ていきたいと思います。
デンドロビウムの植え替え時期を見極めるポイントは、いくつかあるんですよ。これを覚えておくと、見極めが楽になります。
・花が咲き終わった大株
・根が鉢の外にあふれている
・鉢の中に根が張る余裕のない株
・新芽が出ている側に根が伸びる余裕がない
・根や茎が傷んでいる
・花が咲くのが遅くなった(気がする)
地上部の茎が太かったり、勢いよくあふれた根は健全な証拠ですので、心配する必要はありません。白い根がびっしりと生えていたら、いつ植え替えしても大丈夫ですよ。
デンドロビウムの植え替えは、毎年おこなう必要はありません。
鉢の表面から根が目立たない場合や、新芽の根が伸びるスペースがある場合は、無理に植え替えをする必要はありませんよ。
個体差はありますが、2~3年に一度を目安にしましょう。
デンドロビウムの植え替えのタイミングが分からないという場合は、思い切って鉢を抜いて見てみるのもいいですよ。
デンドロビウムの植え替えは、春の2~5月頃におこないましょう。開花が終わってから、夜の最低気温が12℃~13℃ということを目安にしておくといいですね。
秋から冬はにかけては、デンドロビウムは休眠期に入ります。
植え替えしても根が動かないため、この時期に植え替えをしてしまうと根腐れの原因になってしまいます。注意しましょう。
デンドロビウムの植え替えの方法
デンドロビウムの植え替えは、一回り大きな鉢に植え付けましょう。
鉢が大きすぎると鉢の中が乾きにくくなってしまいます。鉢の中が湿った状態が続いてしまうと、デンドロビウムの根が傷んだり、根腐れの恐れがあるので注意が必要です。
植え替えをするときは、新聞紙などを敷いておこなうのがおすすめ。デンドロビウムを直接、地面に置かないようにしましょうね。
デンドロビウムの植え替えは、古い植え込み材を取り除き、新しい植え込み材で覆うという手順になります。
まずは、ポット又は鉢からデンドロビウムを抜きます。抜き取った後は根をほぐさずに、次の工程に移りましょう。
黒くなった根や傷んだ根は、この時取り除いておきましょうね。ただし、健康な根はなるべく触らないように注意しましょう。
古い水苔は劣化しやすいので、しっかりと取り除いておくようにしましょう。優しくおこない、根を傷つけないように注意する必要がありますよ。
傷んだ根を取り除き、古い水苔をある程度取り除いたら、抜き取ったデンドロビウムの周りに水苔を巻きつけます。
ヤシガラを使う場合は、先にデンドロビウムを鉢に入れ込み、デンドロビウムと鉢の隙間にヤシガラを詰め込んでいきましょう。
- 作業するスペースに新聞紙を敷く
- デンドロビウムを鉢から抜きとる
- 根はほぐさず、傷んだ根を取り除く
- 水苔を巻き付け鉢に植える、または、ヤシガラを使い鉢に植える
デンドロビウムを育てるのに適した鉢は?
デンドロビウムは、着生ランです。本来、樹上に着生するランの一種ですね。そのため、根が濡れたままの状態になることを嫌う植物です。
鉢の大きさは、なるべく小さな鉢を選ぶようにし、土が過湿状態にならないように注意しましょう。小さめの鉢で管理したほうが、失敗が少なく、管理も簡単になりますよ。
まずは、ヤシガラを使ってデンドロビウムを植える場合の鉢について見ていきましょう。
ヤシガラを使って、デンドロビウムを植える場合は、陶器鉢かプラ鉢がおすすめ。
ヤシガラは通気性がよく、乾きやすい素材です。そのため、陶器鉢やプラ鉢などの乾きにくい素材の鉢でバランスを取るようにしましょう。
次に、水苔を使ってデンドロビウムを植える場合の鉢を見ていきましょう。
水苔は保水力がある素材のため、通気性の良い素焼き鉢がいいですね。
それぞれの素材に合った鉢を使うことで、デンドロビウムが上手に育てられますよ。
まとめ
デンドロビウムは着生ランの一種で、樹上に着生する植物です。その為、過湿状態になるのを極度に嫌います。
鉢植えで育てることになるのが一般的なので、過湿状態にならないように注意しましょう。
また、根の伸びるスペースが無くなったら植え替えの必要があります。
毎年植え替えをする必要はありませんが、根の伸びるスペースがなくなった時にはきちんと植え替えてあげるようにしましょうね。
デンドロビウムを植える鉢は、植え付け材によって合うものが異なります。
改めて購入する際は、鉢と植え付け材をセットで考えて購入するようにしましょうね。