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ローゼルとは、ハイビスカスとの違いは?上手な育て方のコツや注意点も!

ローゼルとハイビスカスの違いは

南国育ちで、ハーブティーや料理にも使われることが多いローゼル。
その酸味ある風味は美容や健康にとても有効とされています。

本稿ではローゼルというハーブの特徴や、巷で混同されやすいローゼルとハイビスカスの相違点、また自家栽培でローゼルを育てる際のコツや注意点について紹介していきいましょう。

目次

ローゼルの特徴

ローゼルは東南アジアや北アフリカなどの亜熱帯地域で栽培されているハーブの一つで主に食用ハーブとして扱われることが多いです。

栽培地では塩漬けにしたローゼルが食卓に並ぶことが多いとか。日本で言う山菜とかかきのもと(食用菊)などと同じ感覚と言ったところでしょうか。

クエン酸を多く含むことあって、疲労回復の作用を持つハーブでツンとした酸っぱい味わいが特徴的。

この日本では、主にジャムハーブティーなどに使用されることが多く、エスニックフードを出すお店では、カレーの隠し味にローゼルの若葉を使うこともあるとか・・・。

亜熱帯地域原産の植物だけあって、寒さに弱く冬場は枯れやすいため、本来「アオイ科多年草
」として分類されるところを、1年通して気候の変化が目まぐるしい日本においては「アオイ科一年草」として扱われています。

ローゼルの学名は「Hibiscus Sabdariffa」。
そう、学名にハイビスカスの名を冠しているため、沖縄名物のハイビスカスと混同されることが多いのですが、厳密に言えば異なる植物になります。

次項では、ローゼルとハイビスカスの違いについて書き綴っていきましょう。

ローゼルとハイビスカスは違うの?

沖縄旅行でよく見かけるハイビスカスは巷ではアカバナーと呼ばれる植物で学名は「Hibiscus rosa sinensis」。低木の植物です。

一方で、ハイビスカスティーと呼ばれるハーブティーの原料はローゼルの花や萼です。

ローゼルの学名は「Hibiscus sabdariffa」と、同じくハイビスカスの名を冠します(即ちフヨウ科という点は共通する。)が、こちらは一年草として分類されます。

この時点で植物としては根本から「違う植物」というのがハッキリ解るかとおもいます。

なお、両方とも科名は「フヨウ科」なのですが、例えばオレンジ、ベルガモット、レモン、グレープフルーツの柑橘系の植物はことごとく「ミカン科」としてまとめられているあたり、同じ科名を持つと言っても、同じ植物とは限らないのです。

ハイビスカスとローゼルが混同されるのは、ハイビスカスティー茶葉のパッケージラベルにアカバナーの画像が載ることが原因かとおもいます。

なぜ敢えて違う植物をイラスト掲載するのかについてはハッキリとは分かっていませんが、
日本では、低木のアカバナーの方が「ハイビスカス」として認知されてますからイメージが湧きやすいという理由。

さらに言えば学名に「Hibiscus」と冠しているわけですから、商品名に「ハイビスカス」と名付けてしまっても問題ない・・・。

という生産者サイド(及び販売サイド)の商業的都合からこうなってしまった・・・と考えるのは邪推が過ぎるでしょうか?

上手な育て方のコツと注意点

ここでは、家庭栽培でローゼルを栽培する場合のコツや注意点について纏めていきたいと思います。

タイミング

  • 種蒔き:4~5月
  • 開花期、収穫:11~12月
  • 肥料:5~12月

日当たり・保管場所

ローゼルは亜熱帯地域の原産だけあって、日当たりの良い場所で育ちやすい植物です。

日照不足だと特に開花時期の晩秋には花を咲かさず、つぼみがとれてしまったりするので注意が必要です。

ローゼルは開花時期の秋になり、日照時間が一定の短さになることで、それに反応して花芽をつける「短日植物」です。

電灯の光が当たる場所で育てていると、日の長さへの反応が鈍って花芽を付けないことがあるので注意しましょう。

自然環境の下で栽培する場合は一般的な開花時期は11~12月とされています。

開花してから果実が大きく育っていくには12℃前後の気温が必要です。

いよいよ秋が深まる10月以降は、ベランダの日だまりなど暖かいスポットを選んで育て開花時期に備えるようにしましょう。

そういった点を踏まえると、地植えよりもプランター栽培に適した植物と言えるでしょうね。

水やり・肥料

水切れ、肥料切れは成長過程での生育が盛んなローゼルには致命的です。土の表面が乾燥していたらたっぷり水を与えてやりましょう。

また、固形肥料も切らさないように生育のタイミングを見計らって撒くようにしましょう。

大体2カ月に1度株元に撒くのがタイミングとして妥当かと思います。

害虫や病気に注意

春頃にはアブラムシ、夏の乾燥時期には葉ダニが棲みつきやすくなります。

害虫が発生すると成長に支障をきたしますので、発見しだい薬等で欠かさず駆除していきましょう。

増やし方

既述の通り、気候の変化が目まぐるしい日本では1年草として扱われるローゼル

気温が安定しやすい4~5月が種蒔きの時期ですが、蒔き時があまりに遅すぎると、収穫時期の冬場に寒さで枯れてしまうことがあるので種蒔きのタイミングは気をつけましょう。

種蒔きから花を咲かせて収穫時期に至るまでの期間目安はおよそ6カ月・・・。

特に寒気の入りが早い北日本、北陸地方にお住まいの方は、4月以前から屋内にて種蒔きをして苗だけ作っておくと寒気の心配をせずに収穫できるのでオススメです。

栽培中の手入れ

発芽すると、気温の上昇に伴って上に向かって伸びていきます。
倒れないように支柱を立てて支えるようにしましょう。

まとめ

今回はローゼルの特徴などよりベーシックな部分について綴ってみました。
是非、今後料理などのシーンで実際にローゼルを使用する際の参考となればと思います。

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