初夏に小さな花を咲かせるドクダミ。
北海道を除く日本全国の道端などにも咲いているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ドクダミはドクダミ茶として飲むことが多いと思いますが、その効果や効能また、効果的な飲み方などは知っていますか。
今回は、ドクダミ茶の効能について、糖尿病やアトピー・ニキビにも効果があるのか、また飲み始めてどれほどの期間で効果があるのか、などについてご紹介します。
ドクダミ茶の効果
ドクダミ茶には様々な成分が含まれているため、色々な効果が期待できます。
鉄分や亜鉛が含まれているので、貧血予防に効果がるのは女性に嬉しいですね。
クエルシトリンという成分が多く含まれているドクダミ茶は、便を柔らかくする作用により便秘解消に役に立ちます。
利尿作用もあり、利尿解毒作用で細菌を排出することができるので、膀胱炎の改善効果も期待できます。
また、カリウムのデトックス効果によりむくみを予防・改善することができたり、花粉症やアトピー性皮膚炎アレルギー症状を緩和する効果もあります。
ドクダミ茶はイソクエルシトリなどのフラボノイド類を多く含んでいます。
フラボノイドの働きにより、血液をサラサラにしたり血圧を下げる働きがあるので、高血圧などの生活習慣病を予防することもできます。
動脈硬化の予防にも役立つようです。
他にもカルシウムの骨密度を高める効果により、骨粗鬆症の予防効果もあります。
デカノイルアセトアルデヒドは抗菌作用がある成分なので、毒素を排出し、吹き出物の改善などに役に立ちます。
ドクダミ茶って副作用があるの?
ドクダミ茶は体にとても良いお茶ですが、副作用のようなデメリットも存在します。
便秘解消の効果があることは書きましたが、お腹が元から緩い人が多く飲むとお腹を壊し、下痢をしてしまうこともあります。
ですから、お腹がゆるい人にはドクダミ茶はお勧めできません。
また、腎臓機能が低下しがちな高齢者の方や腎機能疾患をもっている方には不向きな飲み物です。
ドクダミ茶に含まれるカリウムが、腎機能が弱いと排出されずに溜まってしまい、高カリウム血症を引き起こしてしまうこともあります。
高カリウム血症は最悪の場合死に至ることもあります。
ですから、そのような方はドクダミ茶の飲用には注意するようにしましょう。
効果の持続期間はどのくらい?
ドクダミ茶には色々な効果がありますが、その効果を最大限に引き出す飲み方はあるのでしょうか。
健康茶であり医薬品ではないドクダミ茶ですので、飲むタイミングと量に特に決まりはありません。
しかし、ダイエットやデトックスを目的として飲む場合は食前30分前後に飲むと高い効果が得られます。
また、便秘解消を目的として飲む場合は、寝る前や朝に飲むことで排便の助けとなります。
ドクダミ茶は即効性がないため、効果が現れるまでには個人差があります。
便秘解消の効果は比較的早く現れることが多いようですが、肌トラブルへの効果は肌のターンオーバー周期などもあり、1〜3ヶ月ほど経ってから効果があらわれることが多いようです。
効果が出ないから…と飲むのをやめるのではなく、毎日続けて飲むことが大切なのですね。
糖尿病やアトピー・ニキビにもいいってホント?
ドクダミ茶はクエルシトリンやイソクエルシトリが含まれているので、自然に血糖を降下させる働きが期待できます。
その働きと、ドクダミ茶がもつ正常化作用により正常な血糖値を保持することができるため、糖尿病改善の効果も期待できます。
殺菌作用もドクダミ茶にはあるので、傷口の化膿止めに使うことができ、ニキビの炎症も沈めてくれます。
また、デトックス効果により血液を浄化し毒素を排出することで体質改善することができるため、アトピー性皮膚炎にも効くとされています。
アトピー性皮膚炎への効果は科学的根拠はまだありませんので、民間療法の1つとはなりますが、実際にアトピー症状が軽くなったという声も多くあるようです。
まとめ
ドクダミ茶は比較的手に入れやすいお茶です。ドラッグストアなどで売っているところもあります。
少し癖があり飲みにくいかもしれませんが、高血圧、生活習慣病、動脈硬化、骨粗鬆症などの予防をすることができます。
また、アレルギー症状の緩和や便秘解消、貧血予防、アトピー性皮膚炎の改善などにも役に立ちます。
即効性がある飲み物ではないので、すぐに効果が出るとは限りませんが、毎日飲み続けることで効果が得やすくなります。
1日にコップ1〜2杯程度から始めて、多くても2L以内でとどめるようにしましょう。
腎臓機能低下していたりすると、高カリウム血症を引き起こす恐れがあるので、その場合は飲用に注意が必要ですね。
特別なお茶ではなく、毎日飲むものとして飲んでいると良い効果が現れるかもしれませんね。