日本ではまだ取り扱いは少ないものの、青いお茶として最近少しずつ注目を集めている「バタフライピー」。
タイではとてもポピュラーな植物で、熱帯の地域では年間を通して青い花が咲くことで有名です。
南国の花、というイメージがあるバタフライピーですが、日本でも育てることはできるのでしょうか。
そして、アンチエイジング効果のあるバタフライピーは、化粧水として使うこともできます。その化粧水の作り方もご紹介したいと思います。
バタフライピーの育て方
バタフライピーは暑さにそこそこ強い植物なので、育てることはあまり難しくはありません。
育てるポイントは、二度摘心をおこなうということです。摘心とは芽先を摘み取る作業のことを言います。
この摘心を、まずは草丈が10cm程の時におこないます。この時、芽の先端を摘み取るようにします。そうすることで、摘み取った下の部分から脇芽が伸びてきます。
二回目の摘心は、一回目で摘心した部分の下から伸びてきた脇芽の先端を摘み取ります。
二回の摘心を行うことで、枝の数が増えて株のボリュームがでてきます。また、枝数が増えることで花の数も増えることになります。
バタフライピーの花は、6月中旬~10月頃まで咲きます。この花をハサミなどで少し後ろの花茎から切りハーブティーとして楽しむことができます。
バタフライピーはつるを伸ばして成長する植物です。つるが伸びてきたら早めにフェンスや支柱などに絡ませてあげるようにしましょう。
鉢植えで育てている場合は、朝顔などでよく使われるあんどん支柱がつかいやすくておすすめです。
種からの上手な栽培方法
バタフライピーを種から育てたいという時に、何かコツはあるのでしょうか。
まず、種をまく時期は4〜6月が目安になります。もし、バタフライピーを欲しいと思った時期が4〜6月よりも後だった場合は、種ではなく苗を購入して植えるか、少し種が古くなってしまいますが、次の年まで種を保管しておいたほうがよいでしょう。
バタフライピーは少し発芽しにくい種ですので、種を植える前に種の表面に軽く傷をつけて水に浸してから植えると、発芽率が上がります。
用土は水はけのよい土を好むので、地植えの場合は川砂や腐葉土を混ぜ込んであげるとバタフライピーが育ちやすくなります。
鉢植えで育てるときは、小粒の赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜるのがおすすめです。
根が出て新芽が出るまでは、土の表面が乾かないようにしっかりと水やりをおこなうようにしましょう。
新芽が出てからは、土の表面が乾くまでは水やりをせず、しっかりと乾いてからたっぷりと水やりをするようにしましょう。
肥料は植え付けの時にゆったりと効くタイプの緩効性肥料をいれて、追肥として6月ごろに固形の肥料を置くようにしましょう。
あまり近くに置きすぎると、株が傷んでしまうので、株の根元から少し離したところに置きます。
日当たりがよく暑いところが好きなバタフライピーは、生育適温が20~30℃と高めです。反対に寒さには少し弱く、寒さや霜、凍結には注意が必要です。
軒下など霜が当たらないところであれば、うまく冬越しすることができ、春にまた新しい芽をだしてくれます。
バタフライピーの別名は?
バタフライピーは、花の形が蝶に似ている(バタフライ)、そしてさやがえんどう豆のよう(ピー)ということからバタフライピーと名付けられました。
日本ではバタフライピーを直訳し「蝶豆」と呼ばれています。
学名は「Clitoria ternatea」なので、クリトリアと呼ばれることもありますが、英語圏では「Blue Pea(ブルーピー)」が一般的です。
バタフライピーがポピュラーとなっているタイでは「Dok Anchan(アンチャン)」という名前で呼ばれています。
バタフライピー、蝶豆、アンチャン、ブルーピー、クリトリアなど色々な別名があるのですね。
アントシアニン豊富で化粧水にして美肌効果も
バタフライピーは、アントシアニンが豊富なので美肌効果も期待できます。
アントシアニンは抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果や、肌のキメを細かくする働き、ニキビ、肌荒れ、シワ、アトピーを予防することなどもできます。
化粧水にする方法はとても簡単で、少し濃いめに抽出したバタフライピーティーをそのまま化粧水のように使うだけです。
保存料などが一切入っていないので保存はききません。その日のうちに使い切るようにしましょう。
まとめ
バタフライピーは花をハーブティーにすると、青い鮮やかな色が楽しめるハーブです。
暑さにも比較的強い植物なので、暑さで枯れることはあまりなく育てやすいといえます。
草丈10cmの時と脇芽に新芽ができた時の二回、摘心を行うことで株のボリュームがアップし花の数も多くなります。ぜひ摘心を忘れずに行うようにしてみてください。
青いきれいなハーブティーだけではなく、少し濃いめに抽出し化粧水として使うことで、アンチエイジング効果なども期待できます。
残ったハーブティーなどで試してみるのも良さそうですね。