トロピカルな雰囲気を持つ、ブーゲンビリア。色鮮やかで元気をもらえる雰囲気があり、人気がありますよね。
ブーゲンビリアを鉢植えで育てていると、水やりのタイミングや支柱のスタイルに迷うかもしれません。
せっかく育てるのだから、元気に育ってほしいですよね。
今回は、鉢植えでブーゲンビリアを育てるコツや支柱で仕立てる方法について、また植え替え時期や土の選び方をご紹介します。
ブーゲンビリアを鉢植えで育てるコツ
ブーゲンビリアを鉢植えで育てるとき、まず気を付けたいのは管理する場所です。
ブーゲンビリアは寒さに弱い植物です。寒くなると葉を落としてしまうので、霜が降りる前に室内へ移動させるようにしましょう。
室内でも日当たりの良い場所で管理します。気温が確保されていれば、冬でも花が咲くことがありますよ。
また、室内でありがちなのが、窓際に置きっぱなしにしてしまうことです。日中は日当たりが良くても、日が暮れると寒くなってしまいます。日が暮れたら窓際から離れた場所に置くようにしましょうね。
ブーゲンビリアは、乾燥気味に管理することも大切です。水やりをしすぎると開花しないという性質を持っているからです。
土が乾いたら水やり…という頻度が目安ですが、分かりにくい場合は葉がしおれてきたら水をやるくらいでも十分です。
特に冬は水やりを控えることで、耐寒性を強くすることができます。土が乾いて2~3日が経ってから水やりをするといいですよ。また、水やりは根が凍らないように、晴れた日の午前中におこなうようにしましょう。
また、ブーゲンビリアはつる性の植物です。ですから、支柱を立てて育てるようにしましょう。
ブーゲンビリアを支柱で仕立てる方法
ブーゲンビリアの支柱は、あんどん支柱かやや太めの支柱のどちらかを使うのがおすすめです。
あんどん支柱は、朝顔でよく使われる支柱で、花が集まった華やかな姿になります。これは、伸びたつるを支柱に巻き付けながら、少しずつ作っていくようになります。
春の花が咲き終わりつるが伸びてきたら、支柱に絡めてビニタイや紐などで止めましょう。つるの伸びが止まると、再び開花します。そして、花が終わるとまたつるが伸びていきます。
枝が増えすぎてどうしようもない時には、形を見ながら剪定をおこないましょう。つるも同時に絡めていきます。
寒くなり生育が止まった冬には、先端を2cmほど剪定します。これで春には、多くの花が咲くでしょう。
やや太めの支柱を使う方法は、ボサ作りと呼ばれる仕立て方です。
鉢の真ん中に支柱を立て、伸びたつるをビニタイなどで止めたら、適当な高さでつるを切りましょう。すると、脇芽が出てくるので、そのまま芽を伸ばすとやがて先端に花が付きます。
花が咲き終わったら、脇芽の3~4節目で切るとまたそこから脇芽が増えていきます。そして、生長が止まると花が咲きます。
花が終わったら3~4節目を切り、そのまま冬越ししましょう。冬を越すと春には多くの花が咲きますよ。
ブーゲンビリアの植え替え時期と土の選び方も
ブーゲンビリアの植え替えは、株を大きくするためではなく、リフレッシュさせるのが主な目的です。
鉢が狭くなってくると、根腐れを起こすのでその前に植え替えしましょうね。
ブーゲンビリアの植え替え時期は?
ブーゲンビリアの植え替えは気温20℃以上の日におこないましょう。4~5月が適期ですよ。
花が咲いている時期、また花芽がついている時期は避けましょう。
気温が低い時期や花芽がついている時期に土を動かすと、ブーゲンビリアの根は繊細なため、根を傷めてしまいます。
また、気温が低いと回復にも時間がかかってしまうため、枯れる恐れもあるので注意しましょう。
ブーゲンビリアは根の生育をある程度制限すると、花つきが良くなります。ですから、2~3年に一度の植え替えで十分ですよ。
一回り大きい鉢に植え替えるのが基本ですが、株をそのままの大きさに維持したい場合は、根を1/3ほど切り、同じ大きさの鉢に植え替えましょう。
植え替えの適期は4~5月頃ですが、根詰まりを起こしているようならできるだけ早く植え替えましょうね。
根詰まりの目安は、水がなかなか土に染み込まない、葉が大きく育たず黄色くなっているなどの症状です。
このようなときは植え替えを早目におこないましょうね。
ブーゲンビリアに適した土の選び方
ブーゲンビリアは、水はけがよく、排水性、通気性のある土を選ぶようにしましょう。
ブレンドして土を作る場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3で混ぜるのがおすすめです。そこに、ピートモスやパーライト、バーミキュライト、や鹿沼土などを少量混ぜてもよいですね。
市販の草花用培養土にバーミキュライトを混ぜたものもいいですよ。ブーゲンビリアの専用土も売っているので、専用土を使うと簡単に始められますね。
また、ブーゲンビリアを育てる鉢のサイズが、6号を超える場合は赤玉土のサイズは中粒を使うようにしましょう。
いずれの場合も、土は苗植えの2週間前に作って寝かせておくようにしましょう。
土には化成肥料も加えておくといいですよ。室内で育てる場合は、腐葉土を使うとショウジョウバエなどの小さな虫が発生しやすくなってしまいます。ですからそのような場合は、ピートモスなどに変えて土作りするといいですよ。
まとめ
ブーゲンビリアを鉢植えで育てるときは、水やりと乾燥のメリハリつけて、日当たりの良い場所で管理するのがポイントです。
植え替えは毎年おこなってしまうと、花が咲きにくくなるので注意しましょうね。