ブーゲンビリアは春から秋の間、何度も成長と開花を繰り返す植物です。花を長く楽しめることで人気があります。
夏の暑さを吹き飛ばしてくれるようなビビッドカラーの花が特徴的で、一度育てたら虜になる魅力もありますよ。
買ってきたばかりの時は魅力的な花がたくさん咲いていたのに、だんだん花が咲かなくなって…なんてことがあるとショックですよね。
今回は、ブーゲンビリアの花が咲かない原因や剪定の方法をご紹介します。
ブーゲンビリアの剪定時期はいつ?
ブーゲンビリアの本格的な剪定は、6月中旬~8月におこないます。花が一段落したタイミングですね。
本格的な剪定は切り戻し剪定ともいわれる剪定です。この時期に剪定することで、冬に向けた耐寒性を高めることができます。剪定をおこなうときは、幹に日光が当たるように葉を茂らせすぎないようにしましょう。
混みあった枝や開花に必要のない枝などは整理してしまいます。樹形を乱す枝はすべてカットし徒長枝(シュート)なども花芽が付きにくいのでカットしましょう。
剪定をせずに放っておくと、枝のバランスが悪くなり他の枝の生長を妨げる小枝が出てきてしまいます。
また、葉が密集していると日の当たらない場所ができたり、風通しが悪いことで病害虫が発生しやすくなってしまいます。
ですから、剪定はしっかりおこないましょうね。
剪定の仕方
ブーゲンビリアの剪定は、長くなった枝や古くなった枝などを主にカットしていきます。他にも、とげだらけの枝や花つきのまばらな枝などの不要な枝を見極めてカットしていきますよ。
間引き剪定
透かし剪定とも呼ばれています。
間引き剪定は10~11月の花が終わったころにおこないます。徒長した枝や古くなった枝などの不要な枝を根元から切り、残った枝の生長を促す目的があります。
葉や幹を充実させるために、幹にしっかりと日が当たるようにしましょう。日が当たるようになった枝は、新枝が出やすくなるんですよ。
まだ開花はしないであろう小さな株などは、枝が混みあってきたら間引くようにしましょう。
間引き剪定をするときは、まず花がらを先にすべて落とします。生長させていく枝を決めて、横から出てる小枝を間引いていきましょう。
生長が遅い細い枝は切ってしまいましょう。また、株のボリューム出したいときは枝の先端を落とすと、脇芽が増えますよ。
ブーゲンビリアにはとげがあるので、自分の安全と他の枝の葉を傷つないために落としてしまってもいいですよ。とげを落としても生育に問題はありません。
切り戻し剪定
強剪定とも呼ばれる剪定です。切り戻し剪定は、6月中旬~8月の花が一段落したタイミングでおこないます。
まずは、残っている花がらをすべて取り除きます。花が咲いた枝を確認して、2~3節を残してカットしましょう。
一度咲いたところには新芽や花芽は出ません。ですから、枝を短くして新芽や花芽が出るのを促してあげましょう。
少し強めに切り戻すと、ブーゲンビリアが花芽を出そうとするので花が咲きやすくなります。間引き剪定では残すような枝でも、形を整える程度に切り詰めてしまいましょう。
細く垂れさがっている枝は花を咲かせる力がないためが、短くカットしてしまいましょうね。
花が咲かない理由と対処法も
ブーゲンビリアの花が咲かない原因にはいくつかあげられます。
まずは、日当たりです。
ブーゲンビリアを育てるときの日当たりは、良すぎても悪すぎてもよくないんです。理想の日当たりとしては、午前中は日が当たり、午後は直射日光当たらない、そして夜は外套の光を浴びない場所です。
なかなかそのような場所は難しいとは思うので、半日陰になるような場所で管理しましょうね。
もしずっと日光が当たる場所に合って花が咲いていない場合は、倉庫などの暗いところに1ヶ月くらい置いてから外に出すと花が咲きますよ。
次に水や肥料のやりすぎも花が咲かない原因になります。
ブーゲンビリアは乾燥気味で肥料は少なめに管理します。水やりをするときにはたっぷりとあげて、乾燥させるときは乾燥させるというメリハリが必要ですよ。
そして、生育環境が良すぎる場合も花が咲かなくなってしまいます。
生育環境が良いことで枝が伸びて大きくなるのはよいのですが、根と枝葉のバランスが悪くなってしまい花が咲きにくくなります。
そのような場合は、根を1/3ほど切りバランスを良くしてあげましょうね。
ブーゲンビリアの花を咲かせるポイントは、
- 冬は鉢植えなら室内に、地植えはマルチングで寒さ対策し、暖かい環境で管理する。
- 半日陰の場所で管理する。
- 乾燥と水やりのメリハリをつける。
- 弱剪定をおこない、2~3節枝先を切り戻す。
- つるを横に誘引し巻き付ける。
などがあげられます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
ブーゲンビリアは、放っておくと葉や枝が混みあって病害虫の原因になったり、花が咲かない原因になってしまいます。
剪定はとても大切なので、忘れずにおこないましょうね。
また、花が咲かない時には育て方に問題がある場合が多いので、一度見直してみるのもいいでしょう。