多肉植物の中でもメジャーな種類のセダム。
セダムはグランドカバーとしても使うことができる多肉植物なので、あまり手をかけずに育てることができます。
そんなセダムの基本の育て方はどのようなものでしょうか。
また、セダムには種類がたくさんありますが、その中には冬になると紅葉するものがあるというのは本当なのでしょうか。
今回は、セダムの基本の育て方、花が咲いたら枯れてしまうというのは本当なのか、冬に紅葉するのは本当か、またセダムの花言葉についてご紹介します。
セダムの育て方 花が咲いたら枯れる?
セダムには種類がたくさんあるので、種類によって育て方が少し違ってきますが、ここでは基本のセダムの育て方を紹介していきます。
セダムは春秋育成型で春の3〜6月、また秋の9〜11月頃に生育が盛んになります。
グランドカバーとしても使われることがあるセダムは、冬の寒さにもある程度耐えることができます。
強い霜に当たっても痛むことはあまりないので、冬場に戸外で野ざらしにしておいても平気です。
しかし高温多湿には弱いので、梅雨〜夏の時期は雨が当たらず風通しの良い場所で育てるのが理想です。
夏場の直射日光は葉が傷む原因にもなるので、直射日光の当たらない半日陰で育てるようにしましょう。
セダムは多湿に弱いので、土は水はけの良い土に植えるようにします。
梅雨の時期や冬は水やりは控えます。春〜秋は土が乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。
花が咲き終わったあとは、花が咲いた茎は枯れてしまいます。見栄えが悪くなるので枯れた茎を地際から切ると良いでしょう。
花が咲いたあとの枯れた茎を手でつまみ引き抜ける種類もあります。
多肉植物も紅葉する?
多肉植物も種類によっては、温度の変化で紅葉するものがあります。
紅葉するのにもエネルギーが必要なので、紅葉する種類の多肉植物を育てる時は、紅葉の時期までにしっかりとエネルギーを蓄えてあげることが重要です。
例えば、日中はしっかりと日に当て日光浴をさせてあげることや、水やりはやや控えめに行うことが大切です。
また、肥料をあげすぎないように注意したり、朝晩の寒さ(冷え)を体験させてあげることも必要です。
しっかりと上記のことをおこなうことで、涼しくなる秋頃から、赤や紅など色鮮やかに、そして綺麗に紅葉します。
紅葉する種類の名前も
つづいて、紅葉する種類のセダムをいくつかご紹介します。
セダム・オーロラ
ぷにぷにとしたフォルムの可愛らしいセダムです。
夏は青々としている部分が多いセダム・オーロラですが、春や秋には色が深まり、秋から冬になるとふちの方から赤く色づいてきます。
最終的にはきれいなサンゴ色へと変化します。
セダム・乙女心
バナナを小さくしたような姿が特徴的なセダムです。
葉の色は淡い緑色で表面は薄く白い粉をたたいたようになり、先端がほんのりと赤く色づいています。
秋になると葉全体に赤みがさし紅葉します。
春には黄色の星型をした可愛らしい花が咲きます。
セダム・八千代
ぷちぷちとしたフォルムのセダムです。
緑色の部分が多く茎が太いのが特徴の八千代は、寒さに当たると黄色の部分が多くなってき、その後赤く色づきます。
1〜3月頃に黄色い小花を咲かせます。
セダム・虹の玉
普段は青々とした緑色ですが、寒くなればなるほど赤く染まる種類です。
肉厚でゼリービーンズのような葉の形をしていて、初夏には花を咲かせます。
セダム・アルブム
低温時に赤紫色に紅葉する種類のセダムです。
赤色ではなく少し紫がかった大人な雰囲気の色に紅葉するので、シックなお部屋にも似合いそうなセダムですね。
セダム・ドラゴンブラッド
コーカサスキリンソウとも言い、学名はセダム スプリウムやツーローストーンクロップ などとも呼ばれるセダムです。
セダムスプリウムからの品種改良で作られたセダムの種類で、鮮やかなネオンピンクの花の色が特徴的です。
葉の色は深い銅赤色で、茎はカーペット状に良く広がります。グランドカバーにも適していますね。
セダムの中でも特に強い性質を持ち、乾燥地にもよく育ちます。
セダムの花言葉も
セダムの花言葉としては「静寂」が一番知られている花言葉です。
その他にも「落ち着き」「私を思ってください」「記憶」「枯れることのない愛」「星の輝き」などといった花言葉がつけられています。
セダムは、岸壁や荒れ地などに這うように伸びる姿が、その場に座っているように見えるという意味でセダムと名付けられました。
どのような場所にでも「落ち着き」、根を伸ばし「静寂」を保つというセダムの特徴にぴったりな花言葉が付けられたんですね。
また、セダムは緑色の期間が長く、花の時期も長いということで、「枯れることのない愛」という花言葉が付けられたとも言われています。
まとめ
セダムの育て方などを見てきましたがいかがでしたでしょうか。
セダムは種類がたくさんあるので、基本はここであげた育て方となりますが、種類によって若干異なってくることを覚えておくようにしましょう。
紅葉する種類のセダムは、日に当てたり朝晩の冷えを経験させてあげることで、綺麗に紅葉します。
過保護にしてあげたいところですが、少し外に出してほうっておくのもよいのかもしれませんね。
ぜひきれいな紅葉が見られますように。