鮮やかな花が魅力的なブーゲンビリア。
トロピカルな雰囲気があるため、南国の植物のイメージがありますよね。実際に熱帯地域が原産のブーゲンビリアなのですが、日本で育てていても冬越しをすることは可能なのでしょうか。
冬越しをするには何か注意点はあるのでしょうか。
今回は、ブーゲンビリアの冬越しの方法、地植えでも冬越しできるのか、また害虫の対処法についてご紹介します。
ブーゲンビリアの冬越しの方法
ブーゲンビリアは熱帯地域原産の植物ですので、寒さに比較的弱いといえます。ですから、暖地以外では屋内で冬越しさせるようにするといいですよ。
11月に入り、気温が10℃を下回るようになったら室内に入れて管理しましょう。
室内に入れた後は、日が当たる暖かい場所で管理します。暖かい日だと外に出して日光を当てたくなるところですが、秋~冬に外に出すのは避けましょう。
なぜなら、ブーゲンビリアは環境の変化によるストレスに弱い植物です。室内で管理したり、外に出したり…としているとストレスで枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
室内に入れたなら、春になり暖かくなるまでそのまま室内で管理しましょうね。
屋外に置いていたブーゲンビリアを室内に入れる場合は、土の確認をしてから室内へ入れるといいですよ。土の中に虫やナメクジがいないか、また卵がないかどうかを確認し、虫や卵がついていたら取り除き、新しい土を足すようにします。
鉢はメラミンスポンジなどを使い良く洗い、きちんと乾かして、虫の卵などを室内に入れないようにしましょうね。
株の地上部分にも、アブラムシやカイガラムシなどがいるかもしれないので確認しましょう。葉の表裏をシャワーで洗い流し、傷んだ葉は取り除いてから室内に入れるといいですよ。
冬の間は水やりを控えめにおこないます。冬は寒くなるので、ブーゲンビリアはあまり生長しなくなってしまうからです。
土が乾いたのを確認し、数日が経ってから水やりをするといいですよ。水やりするときには、鉢底から流れ出るほどたっぷりとおこないましょうね。
元は常緑の植物のブーゲンビリアですが、寒さで葉を落とすこともあります。葉を落としても株は生きている場合が多いので、あきらめずに育てましょうね。
ブーゲンビリアは屋外で地植えでもできる?
ブーゲンビリアは寒さに弱い植物ですが、九州以南では屋外での冬越しもできますよ。
また、原種は寒さに強く本州でも地植えで栽培できるので、品種を確認してみてもいいでしょう。サンデリアナ系は耐寒性がやや強く、関東地方よりも西であれば屋外で冬越しすることもできます。しかし、霜に当たったり土が凍ると枯れるので注意が必要です。
原種以外の品種は寒さに弱いものが多く、霜に当てず最低気温が3℃以上あるように管理するようにしましょう。
屋外でブーゲンビリアを冬越しさせるには、ビニールで覆ったり、バークチップを株元に置いてマルチングをする必要があります。
木が若く小さいブーゲンビリアの場合は、5号鉢くらいで育てて冬には鉢を重ねて2重鉢にすると防寒になりますよ。また、鉢をプチプチで包み、ビニールをかけるだけでも防寒になります。
気温が0℃以下になる場合は、株元にマルチングしビニールなどで木を覆うようにすると効果的です。
苗を植えるときに、庭土に保温性のあるパーライトを混ぜるのもいいですね。冬に葉が全て落ちてしまっても、春に新芽が出てくることもあるので諦めないでくださいね。
ブーゲンビリアによくつく虫と対処方法
ブーゲンビリアは害虫に比較的強い植物ですが、全く付かないというわけではありません。
つきやすい虫としては、アブラムシがあげられます。
アブラムシは、ブーゲンビリアを温室管理している場合や、風通しの悪い場所で管理していると発生しやすい害虫です。
緑色の小さな虫で、葉や茎について栄養を吸い取り株を弱らせてしまいます。排泄物が原因ですす病になってしまうこともあるのです。
発生時期はほぼ通年で、放置すると他の植物へ移り拡大するので、見つけ次第駆除するようにしましょう。シャワーなどを使い水で洗い流したり、アドマイヤ―水和剤などの薬剤を使うのもいいですよ。
天然の忌避剤を使うのも良いですね。
ブーゲンビリアは乾燥気味で管理する植物のため、風通し悪い場所だと発生しやすくなってしまいます。高温乾燥期は特に発生しやすいので、全体に散水をして予防するようにしましょうね。
害虫が発生しないために、屋外や通気性の良い窓際に置くようにするといいかもしれませんね。また、アブラムシは反射板を嫌う性質があるので、苗の根元にアルミ箔を敷いておくのもいいですよ。
まとめ
ブーゲンビリアは、暖地では冬越しができるということが分かりました。暖地以外に住んでいる場合は、鉢植えなどにして冬は室内に入れたほうがいいですね。
また、。ブーゲンビリアはアブラムシがついてしまうこともあります。
アブラムシの予防には葉にも水をかけることなどが有効ですので、ぜひおこなってみてくださいね。