日本人にはあまり馴染みのないハーブのフランキンセンス。
フランキンセンスは聖書にも登場しており、神への捧げものなどとしてミルラと一緒によく使われていました。
美肌に効果があるとされ、あのクレオパトラも愛用したと言われています。
では本当にフランキンセンスには美肌効果があるのでしょうか。
今回は、フランキンセンスに美肌効果があるのかどうか、肌への使い方について、また飲む時の注意点などについてご紹介します。
フランキンセンスとは
まずはフランキンセンスとはどのような植物なのかをご紹介します。
フランキンセンスは暑くて乾燥した砂漠地帯などの場所で育ち、中東やアフリカなどで自生しているカンラン科の植物です。
木の高さは3〜5mの低木です。
中世のフランス語で「真の香り」という意味の名前で、神への捧げ物として、また、天然香料の一つとして古代から使われていました。
フランキンセンスの木を傷つけると、ミルク色の樹液が出ます。この樹液のことを「乳香」と呼び、そのために乳香樹とも呼ばれています。
乳香は乳白色や黄色、橙色の粒状物質でスモーキーかつスパイシーなバルサムの香りにほのかに果物の甘い香りと酸味を含む神秘的な香りがします。
落ち着いた樹木の香りなので、万人受けしやすく苦手な方が少ない香りです。
またこの香りは、集中したい時や考え事をしたい時などに使うことで、集中力をアップさせることができます。
美肌効果がすごい?フランキンセンスの効能
フランキンセンスは、絶世の美女とも呼ばれるクレオパトラが美肌のために愛用してたと言われている植物です。
実際にフランキンセンスは美肌効果が高く、化粧品に配合されていることも少なくありません。
収れん作用があるフランキンセンスは肌に使うことでシワやたるみの改善に役立ちます。
皮脂の分泌を整える作用もあるため、オイリー肌の方から敏感肌の方まで使うことができ、肌質を選ばないことも化粧品などに使われる一因かもしれません。
皮膚の再生作用もあるフランキンセンスは、肌のくすみを取り除いて透明感を出したり、お手入れ不足で固くなりがちな肌を柔らかくする働きがあります。
ニキビの回復を早めてくれる保護作用もあり、フランキンセンスは美肌に一役買うことがわかります。
また肌トラブルだけではなく、皮膚細胞に対して再生を促すような効果もあるため老化してしまった肌の若返りに効果がありアンチエイジングにも効くことがわかります。
飲むときの注意点
フランキンセンスは飲むとガンにきくとも言われていますが、日本では精油の飲用は認められていません。
また、ガン予防のためにフランキンセンスの精油を飲む、ということは薬事法に触れてしまうので飲む場合は自己責任となります。
フランキンセンスの精油のクオリティ的には食品添加物として認可されていますので、飲む場合はゼラチンや植物性のカプセルを使って飲むのがよいかもしれません。
また、胃や食道へ直接当たるため、オリーブオイルで希釈して飲んでも良いでしょう。
飲む際はクオリティの良いピュアなオイルを、そして成分に信用があるものを使うようにしましょう。
また、飲む精油としてアルガンオイルやアマニ油などとブレンドしているものもあるのでそういったものを紅茶や水に垂らして飲んでも良いかもしれません。
化粧水など気になる使い方も
フランキンセンスは化粧水に垂らして使うこともできます。
肌へ使う場合は、ホホバオイルなどのキャリアオイルで顔用なら0.5%以下またボディ用なら1%以下に希釈して使うようにしましょう。
アルガンオイル、またはマカデミアナッツオイル10mlに対しフランキンセンスオイル1滴を垂らしたものを美容液として使うことで、シワに効くとも言われています。
順番としては、化粧水のあとにフランキンセンスオイル、そして最後にクリームなどで仕上げる方法がオススメです。
また、フランキンセンスオイル2滴、ネロリのエッセンシャルオイル1滴、ミネラルウォーター45ml、グリセリン5mlを混ぜることで、シミやそばかす、傷跡などの回復が早くなる化粧水を作ることもできます。
この化粧水は防腐剤などは入っていないため10日前後で使い切るようにしましょう。
フランキンセンスは、ラベンダーやゼラニウム、オレンジ、サンダルウッドの精油とのブレンドも相性がいいのでオススメです。
アロマオイルの入れすぎは刺激が強くなり逆効果になってしまいます。
フランキンセンスが美肌によいからといって、アロマオイルを入れすぎないように気をつけましょう。
まとめ
絶世の美女と呼ばれているクレオパトラも、美肌のために使っていたと言われているフランキンセンス。
美肌への効果は証明されており、ホホバオイルなどのキャリアオイルで0.5%〜1%以下に希釈することで顔やからだに使うことができます。
希釈せずに使ったり、フランキンセンスのアロマオイルを入れすぎてしまうと美肌効果のはずが逆効果になってしまうこともあるので、量を増やすのではなく毎日継続して使うようにしましょう。