レモンという名前がつくハーブはいくつかありますが、その中でも「レモンハーブの女王」
と呼ばれているレモンマートル。
レモンのようなクリアな香りがし、レモンよりもレモンのようだとも言われています。
レモンマートルはハーブティーとして飲まれることが多いのですが、その効能にはどのようなものがあるのでしょうか。
は、レモンマートルの効能や副作用があるのかどうか、また妊娠中や授乳中でも飲めるのかそして美味しいハーブティーの淹れ方についてご紹介します。
レモンマートルの効能
まずは、レモンマートルの効能について見ていきたいと思います。
レモンマートルは、食欲のない時や胃の調子が悪い時に食欲を増進させる働きがあります。
抗炎症作用や血行を促進する効果もあり、筋肉の疲れや筋肉痛、肩こり、腰痛の緩和にも役に立ちます。
リンパの流れを整えてデトックスをしてくれたり、生殖器系を刺激し、月経を促進する働きなども期待できます。
鎮静作用や抗ウイルス作用、殺菌作用などにより風邪や咳などを緩和してくれたり、風邪などの感染症を防御する力を向上させてくれたりもします。
仕事疲れや勉強疲れ、長時間の車の運転の時などは、レモンマートルの香りにより気持ちを切り替えて集中力を高め、リフレッシュすることもできます。
抗菌性もあるため、皮ふを清潔に保ってくれたり、蚊が嫌いな匂いであるため蚊除けとして使うこともできます。
皮膚への使用の時は、刺激が強いため希釈して使うようにしましょう。
レモンマートルに副作用はあるの?
レモンマートルのハーブティーは、一日の摂取量の目安としては500ml〜1リットルと言われています。
過剰摂取をしてしまうと、脱水症状を起こしてしまったり、胃の不快感や嘔吐感を感じることもありますので、注意が必要です。
胃腸のphレベルを変える働きがあるため、空腹時にレモンマートルのハーブティーを飲むことは避けるようにしましょう。
また、歯のエナメル質を溶かしてしまうという報告もあるようです。
一日や一度に多くの量を飲むというよりは、毎日1リットル以下の量を飲み続ける方が、効果が得られやすいと言えます。
また、レモンマートルティーを大量に飲み続けることによって、アルツハイマー病になりやすくなってしまうとも言われています。
これは、脳への作用が強すぎることが結果的にアルツハイマー病を引き起こす可能性があるということです。
大量に摂取しなければこういったことが起こる可能性は低いので、過剰摂取には注意が必要です。
妊娠中や授乳中は大丈夫?
レモンマートルのハーブティーは、妊娠中や授乳中に飲んでも大丈夫なのでしょうか。
レモンマートルには、生殖器系を刺激して月経を促進する働きがあります。そのため、妊娠中は避けた方が良いかもしれません。
また、レモンマートルはシトラール類を90%以上も含有しているため、皮膚への刺激が強めです。
その刺激が胎児への悪影響を及ぼす可能性もゼロではないという専門家もいます。
ですから、妊娠中や授乳中に飲む場合は、医師へ相談するか控えるのが良いかもしれませんね。
また、皮膚への刺激が強いことから、緑内障の方や敏感肌の方は避けた方が良いでしょう。
おいしいハーブティーの作り方
レモンマートルのハーブティーをおいしくつくる方法をご紹介します。
フレッシュハーブで入れる時
まず、庭で育てている場合など生の葉からそのままハーブティーにする方法です。
最初に、ティーカップに熱湯を注ぎます。そこに、きれいに洗ったレモンマートルを大きめの千切りにしていれ、5〜6分ほど置きます。
5〜6分たったらレモンマートルの葉を取り出して完成です。
レモンマートルの爽やかなスッキリとした香りが楽しめます。
ドライハーブを使う時
ドライのレモンマートルを使う場合は、お湯で温めたティーポットにレモンマートルの茶葉を5〜10gいれ、熱湯を注ぎフタをして3分ほど蒸します。
ティーポットと同じようにお湯で温めたティーカップに、蒸らしたあとのハーブティーを入れれば完成です。
ハチミツを加えると、甘みが出てレモンティーのような味を楽しむことができます。
おすすめのブレンドは?
また、緑茶とレモンマートルのブレンドティーは、すっきりとして飲みやすいのでオススメです。
ドライのレモンマートルと緑茶の茶葉を小さじ1ずつ入れてお湯を注ぎます。フタをして4〜5分ほど置けば完成です。
レモンマートル単体よりも飲みやすくなり、レモンのようなフレッシュな香りがする緑茶になります。冷やして飲むのにもオススメなブレンドティーです。
まとめ
レモンマートルは「レモンハーブの女王」と言われているように、レモンのフレッシュな香りがするハーブです。
風邪の予防やストレスの緩和などにも役に立ち、レモンマートルの茶葉でも、フレッシュのレモンマートルからもハーブティーにして楽しむことができます。
過剰摂取してしまうと、副作用のような症状が起きてしまうので1日に500ml〜1リットルほどまでを目安に飲むようにしましょう。
また妊娠中や授乳中の方は、月経を促進する働きやシトラール含有量が多いため、避けるか医師へ相談してから飲むようにした方が良いでしょう。