レモンのようなフレッシュな香りがするとして有名なレモンマートル。
レモンマートルは、オーストラリア原産の植物で、日本では観葉植物として出回っています。
原産が暖かい地域であるために、日本のような冬が寒くなる地域だと育てにくいのかと心配になるかもしれません。
今回は、レモンマートルの基本的な育て方、挿し木でレモンマートルを増やす方法、失敗しない剪定の方法や植え替えの時期などについてご紹介します。
レモンマートルの育て方
レモンマートルは、市販の花と野菜の土または観葉植物の土で育てることができます。
花と野菜の土は腐葉土が入っていて匂いが気になるので、室内の場合は観葉植物の土の方が良いかもしれません。
植え付けは2〜4月におこない、植え付けたあと根づくまでは水をたっぷりとやりましょう。
その後の水やりは土の表面がしっかりと乾いてからたっぷりとあげるようにします。土が濡れている間は水やりは控えます。
また、冬は成長期間ではなく休眠期間に入るため、成長が鈍くなり水分蒸発量も減るので水やりはさらに控え、土が乾いてから数日経ってから水やりをするようにしましょう。
肥料は生育期間の4〜10月に、葉が黄色くなるなど気になったら液肥をあげます。
葉が落ちたり、水やりをしても水下がりが早い(水が鉢の中に溜まらず、あっという間に流れ出てしまう)時などは根詰まりを起こしているかもしれません。
レモンマートルは成長が早いためそのような時は、一回り大きな鉢に植え替えをしてあげましょう。
レモンマートルはオーストラリア原産なので、気温は40度ほどまで耐えることができます。基本は日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。
冬は霜に当たると枯れてしまうので室内での管理がおすすめです。
庭植えでレモンマートルを育てる時は、冬は株元に腐葉土を置いてあげ、防寒対策してあげるようにしましょう。
冬場、室内で管理して春に外に出す場合は、いきなり日向に置くのではなく、日影→半日陰と10日ほどかけて慣らし、最後に日向に置きましょう。
挿し木で増やす方法
レモンマートルは、少し難易度は高めですが挿し木で増やすことができます。
挿し木に適した時期は5〜6月または、9〜10月ですので、この時期におこなうようにしましょう。
まずは枝を10〜15cm程にカットします。根元が少し木質化した部分を入れた方が成功率がアップします。
切り口を斜めにカットし、葉を先端の何枚かだけを残して他の葉を全て取ります。
1〜2時間ほど切り口に水をつけて吸わせます。
赤玉土(小粒)やバーミキュライトに水をやって湿らせた土に、水を吸わせたレモンマートルを挿します。
発根して新しい葉が伸びるまでは、土を乾かさないように管理しましょう。
根が生えてきたら鉢や庭に植え替えします。
レモンマートルは挿し木で増やすのが難しいため、ひとつではなくいくつか同時に挿し木をおこなうと安心かもしれませんね。
失敗しない剪定の方法は?
レモンマートルは、軽い剪定であれば4月下旬〜10月上旬頃まで剪定することができます。
強く選定したいときは5〜6月が適していますが、根も傷んでしまうことから失敗する可能性もあるので大きな鉢や庭に植え替えをするか、こまめに剪定して大きさをキープしておく方が良いでしょう。
剪定をするときは、枝の途中などで切るのではなく、2枚の葉が出ている部分の上のところで剪定するようにしましょう。
見た目で込み合っている部分を中心に剪定すると、風通しが良くなりますよ。
切ったレモンマートルの葉はハーブティーにして飲むこともできるので試してみてください。
レモンマートルの植え替え時期も
レモンマートルは生育が早いため根詰まりを起こしやすいと言える植物です。
ですから、1年に一度は植え替えをするようにしましょう。
植え替えに適した時期は3〜4月の春ですので、この間におこなうのがおすすめです。
植え替え後は水をしっかりあげるようにしましょう。
今の鉢以上に大きい鉢に植え替えをしたくないという場合は、苗を取り出して根を切ると根詰まりも解消されるので、そのような方法でも良いでしょう。
根を切るときは3分の1ほどまで切り詰め、枝や葉も同じくらい切って新しい土に植え替えてあげましょう。
まとめ
レモンマートルは乾燥気味で育てた方が、元気に育つ植物です。
特に冬は水をあまり必要としないので、水やりのタイミングには気を遣うようにしましょう。
また、夏の暑さには耐えられるものの冬の寒さには耐えられないので軒下や室内に入れて冬越しをさせてあげるようにしましょう。
生育のスピードが早いので、どんどん大きくなっていきます。
あまり大きくしたくないという時は、根を切ったり、こまめな剪定をおこなうようにすればサイズをキープすることができます。
大きくしたくない時はぜひ試してみてください。