レモンバームはメリッサという名前でエッセンシャルオイルなどが出ていて、よく知られているハーブです。
名前にレモンとついている通り、レモンの香りがすることはわかりますが、それ以外のレモンバームの特徴には何があるのでしょうか。
ここでは、レモンバームについてやレモンバームの使用方法、またレモンバームを育てている方向けに乾燥させる方法をご紹介していきます。
レモンバームとは
レモンバームは別名メリッサとも呼ばれているミントの一種です。
メリッサとはギリシャ語でのミツバチが語源とされていて、ミツバチがレモンバームを好むことが由来しています。
和名では西洋山薄荷、香水薄荷と呼ばれています。
東ヨーロッパが原産で、古代ローマではヒーリング効果があると信じられ傷口に使用されたりもしていました。
また、若返りや長生きのハーブと呼ばれたり、レモンバームを持ち歩いていると恋人ができるという言い伝えもあるようです。
レモンに似た爽やかな香りがしますが、味はレモンのような酸味はなく、少し甘みがありまろやかな味わいです。
栄養素としてはビタミンCが豊富に含まれていますが、レモンバームは栄養素よりも香りなどの成分の方が効果や効能が期待できるハーブです。
ヒステリーやパニック、神経の緊張からの不眠や不安を和らげてくれたり、不安による動悸や腹痛が原因の入眠障害を緩和してくれる働きなどがあります。
また、繊細で優しくとても力強いハーブですので、ストレスを抱えている方や色々な問題を抱え込んでしまう方などがリラックスするのにも役立ちます。
レモンバームのいろいろな使い方
レモンバームに含まれるシトロネラという成分が、虫よけに効果的とされて、ハーブを使った虫よけスプレーなどに利用されますが、レモンバームの使い道には他にも色々あります
お料理に
料理で使う場合は、加熱しすぎてしまうと香りがなくなってしまうので、フレッシュサラダに混ぜて使ったり、加熱料理に使う際は出来上がる直前に加えるようにしましょう。
フレッシュハーブとして市販のレモンバームを買う時は、茎がしっかりしていて葉にハリがあるものを選びましょう。
また、みずみずしく葉に黒い斑点が無いものを選んで買うと良いですね。
ハーブティーに
料理だけではなくもちろんレモンバームティーにして飲むこともできます。
ティーポットにレモンバームをいれ熱湯を注ぎます。フタをして3分〜5分ほど蒸らし、茶こしを使ってカップに注げば完成です。
お好みでハチミツを加えてもまろやかさがアップして美味しいですよ。
お風呂にも
レモンバームはお風呂に入れて薬湯にすることもできます。
フレッシュハーブを束ねてお風呂へ入れるだけです。入っている時に葉を潰すと香りがとても強くなります。
レモンバームの薬湯は、リフレッシュ効果がとても高く、肌が滑らかになる効果も期待できます。
フレッシュハーブがない場合は、レモンバームのアロマオイルを数滴垂らしても同じような効果が得られます。
フェイシャルスチームとして
また、天然のフェイシャルスチームとしてもレモンバームは効果的です。
フェイシャルスチームにするには、まず、手のひらで葉を叩いて香りを強くします。洗面器に熱湯を入れそこに葉を入れましょう。
洗面器から20cmほど離れたところで顔を蒸気にあてます。タオルなどを頭から被って蒸気を逃がさないようにするのも良いですね。
蒸気が出なくなるまで行うことができます。レモンバームの効果でリラックスができ、血行も良くなります。
洗面器でするのはちょっと面倒。。と思う方は、市販のフェイシャルスチームを利用するのも簡単でいいかもしれません。
アロマオイルが使えるスチームだと、香りも一緒に楽しめますし後片付けや準備を考えると、市販のスチーマーがお手軽な場合もありますね
ただ、市販のアロマスチームだと、付属品のアロマ以外は使えないものが多いので、事前に説明をよく読んでお使いください。
簡単な乾燥方法もご紹介
レモンバームを自分で育てている場合は、レモンバームを乾燥させることで香りを長く保たせることができます。
まず、レモンバームを地面から5〜6枚ほど葉を残して切り取ります。
茎ごとレモンバームを洗い、ペーパータオルで優しく水気を取ります。
水気をとった後に葉を茎からとり、紙箱にペーパータオルを敷いた上に並べます。直射日光を防ぐために薄紙を被せて、室内の風通しの良いところに置きます。
日の当たるところでも大丈夫なので、5日〜7日ほどで乾燥できる場所に置くのが良いでしょう。
5日〜7日ほど経って葉がパリパリになり、指でパリッと砕ければ乾燥の完成です。
乾いたレモンバームをガラス瓶やセロファン袋で密封して冷蔵庫などの冷暗所に保存しましょう。
冷蔵庫に入れておけば、半年ほど良い状態のまま保存することができます。
まとめ
レモンバームは、昔からヒーリング効果が信じられていたり、若返りや長生きのハーブと呼ばれ、重宝されてきました。
実際にレモンバームは、ヒステリーやパニックなど神経系に働きかけ気持ちを穏やかにしてくれたり、不安な気持ちなどを前向きにしてくれる効果があります。
ハーブティーとしても簡単に飲むことが出来、リラックス効果もありますので、ストレス社会と呼ばれる現代には、とても役に立つハーブかもしれませんね。
口にする以外にも、お風呂に入れたりフェイシャルスチームとして使用するなど、幅広く活用できて、肌にも良いハーブです。
自宅で乾燥させるのもあまり難しくないので、乾燥させて長くもたせるのもいいかもしれませんね。
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