テーブルヤシは、園芸店だけではなく100均や雑貨屋でもよく見かける観葉植物ですよね。
コンパクトなサイズと、見た目のスタイリッシュさが人気を集めています。
部屋に一つ、テーブルヤシがあるだけで、インパクトがありますよね。
風水的にも運気アップ効果があるテーブルヤシの数を、増やしてあちこちに置きたい!などと思うかもしれませんが、テーブルヤシはどのように増やせばよいのでしょうか。
テーブルヤシの増やし方、植え替えの方法、ハイドロカルチャーでの育て方などをご紹介します。
テーブルヤシの増やし方!
テーブルヤシを増やす方法には、株分けと取り木の2通りの方法があります。
株分けは5~6月におこなうのが最適です。葉の通気性を良くしたい場合や、サイズの調整をしたい時などに便利です。
まず、新しい鉢(分ける数分)、観葉植物用土、鉢底石、鉢底ネット(不要の場合もあり)を用意しましょう。
鉢底に穴が開いているタイプのものを使う場合は、初めに鉢底ネットを敷きましょう。ネットを敷くことで、下から土が流れ出るのを防ぐことができます。
また、害虫の侵入も防げますので、ぜひネットは敷きましょうね。
次に、鉢底石を敷き詰めていきます。鉢底石を入れることで、鉢の中の通気性や排水性を良くする効果があります。
通気性や排水性を良くしておくと、根腐れを防ぐことができます。
そして、観葉植物用土を鉢の1/3くらいまで入れましょう。
古い鉢からテーブルヤシを根鉢ごと抜きます。根鉢ごと抜くというのは、鉢の形のまま絡まった根を土ごと抜くことです。
根鉢のまま抜き出したら、古い土を手でやさしく揉んで落としましょう。
土をある程度落としたら、なるべく根を傷つけないように手でやさしく引っ張って分けます。ナイフなどを使ってわけてもいいですね。
株の大きさにもよりますが、2~3株くらいに分けましょう。
分けた株を鉢の中心に置き、残りの土を入れていきます。鉢の縁から2~3cm下くらいまで入れましょう。
その後、水を鉢底から流れるくらいたっぷりと与えて、株分けができました。
次に、取り木の方法をご紹介します。
取り木は、元の株のカットした幹からは新芽が出なくなってしまいます。
そのことを踏まえたうえで、株が大きくなりすぎて樹形が乱れてしまった時や、置き場所に困る時におこなうようにしましょう。
まず、発根させたい場所を選び、3cmくらいの切り込みを入れます。発根させる場所は、葉の落ちた跡がおすすめですよ。
切り込みを入れた部分の幹に、湿らせた水苔を巻き付けて、乾燥しないようにビニールで包みます。
その後は、水苔が乾燥しないように水やりをおこなっていきましょう。
2~3か月経ち発根したら、根の下で茎をカットし、別の鉢に植え付ければ増やすことができますよ。
どちらの方法で増やしてもよいのですが、失敗が少ないのは取り木かもしれませんね。
テーブルヤシの植え替え時期は?
テーブルヤシは生長が遅く、他の植物のような頻繁な植え替えは必要ありません。
2~3年に一度、または鉢底から根が出たら植え替えをおこないましょう。
そのまま放っておくと、根詰まりを起こし枯れてしまうので注意しましょう。
植え替えに最適な時期は4~6月です。
植え替えの方法は、株分けの方法とほぼ同じですが、用意する鉢は一回り大きい鉢を用意しましょう。
ただし、大きすぎる鉢だと土が常に湿った状態になり、根腐れしやすくなってしまうので避けましょうね。
植え替えの時には、黒くなっている根や傷んだ根はしっかりと取り除きましょう。
ハイドロカルチャーなどテーブルヤシの土選びのポイントも
テーブルヤシを植え付ける土は、水はけのよい土を選ぶようにしましょう。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用土、赤玉土、鹿沼土を2:1:1でブレンドするのがおすすめです。
また、赤玉土(小粒)と腐葉土を6:4または赤玉土(小粒)、腐葉土、パーライトを7:2:1の割合でブレンドするのもいいですよ。
もちろん、市販の観葉植物用培養土でも大丈夫ですよ。
さらに、腐葉土やパーライトを加えると健康に育ちやすくなります。
テーブルヤシは、ハイドロカルチャーで育てることもできます。土が苦手な方や、部屋を汚したくない場合などにはハイドロカルチャーでもいいでしょう。
カラーサンドや水耕栽培でも大丈夫ですよ。
ハイドロカルチャーや水耕栽培で育てる場合は、テーブルヤシの生長がかなり遅くなるということも念頭に置いておきましょうね。
まとめ
テーブルヤシは、株分けと取り木の2通りの方法で増やすことができます。
どちらも難しい方法ではないので、挑戦してみるのはいかがでしょうか。
また、土だけではなく水耕栽培やハイドロカルチャーで育てることもできます。生長速度は土のほうが早いので、置く場所などによってどちらで育てるのか決めてもいいかもしれませんね。
テーブルヤシのある生活を楽しむことができますように。