ユーカリは、古くから創傷の包帯代わりなどに使われている植物です。
また、ユーカリの精油は近年でも科学的な研究が進められている精油の一つでもあります。
ユーカリの種類の中でも、喘息や気管支炎によく使われているのはユーカリラディアータという種類です。
今回はそのユーカリラディアータについて、効果や精油を使う上で気をつけるべきこと、喘息や気管支炎にも効果があるのかについてご紹介します。
ユーカリラディアータの効果
ユーカリラディアータは、ユーカリ精油の中でもメジャーな精油です。
作用も穏やかなので、お子様からお年寄り、また強い香りが苦手な方でも使うことが出来ます。
ユーカリラディアータのクリアな香りは、集中力を高める効果があり、勉強や仕事、運転など集中力を使う場面で使うと良い効果が得られます。
リフレッシュ作用や沈んだ気持ちを高揚させる作用もあるので、頑張りすぎて不安定になってしまっている心理状態の時、また精神が疲労している時に役立ちます。
ストレスや緊張、精神的に辛い時などに心を解放させて安定させてくれる効果もあります。
去痰作用、鎮咳作用、抗炎症作用や免疫促進作用などもユーカリラディアータにはあるので、鼻や喉の不調や炎症に高い改善効果があります。
花粉症などのアレルギーや喘息の緩和や改善も期待できます。
ユーカリラディアータがもっている抗菌作用、抗ウイルス作用は風邪やインフルエンザの予防にもなります。
他にも、昔から創傷(そうしょう:刃物などの切り傷)の包帯代わりとして使われていたことからも分かるように、癒傷(ゆしょう)の効果もあり、傷ややけどの回復を早めてくれます。
抗炎症作用と殺菌作用により虫刺され、ニキビ、湿疹などにも使うことができます。
喘息や気管支炎にも効果的?
ユーカリラディアータの精油は喘息や気管支炎を緩和したり改善する効果があります。
特に効果的な使い方としては、アロマバスが挙げられます。
お湯を張った浴槽にユーカリラディアータの精油を3滴、ペパーミントの精油を2滴、そしてあれば天然塩を大さじ2杯入れて混ぜます。
このアロマバスに浸かることで、喘息や気管支炎の症状が緩和されます。
また、マスクに垂らすという方法もあります。
マスクに垂らす場合は、直接肌が触れるところにはつけないようにしましょう。
例えば、密封袋にマスクを入れ、ユーカリラディアータの精油を数滴垂らしたコットンをマスクの肌をつけない方に当たるように入れておきます。
こうするとマスクをつける時にほんわりとユーカリラディアータの香りがし、咳の緩和などに役立ちます。
赤ちゃんや子供に使うときの注意点とおすすめな使い方
ユーカリラディアータはユーカリの中でも作用が穏やかなので、赤ちゃんや小さなお子様でも使うことができます。
しかし、ユーカリオイルを経口投与してしまうと、最悪の場合死に至る恐れがあります。
ですから、赤ちゃん小さなお子様がいるところで使う場合は、直接皮膚につけないように気をつけたり、口に入るような状況を作らないことをお勧めします。
芳香浴であれば、薄められているので赤ちゃんや小さなお子様にもあまり問題なく使うことが出来ます。
芳香浴の方法としては、マグカップに、お湯を入れユーカリラディアータの精油を垂らして置いておく方法があります。
マグカップを置く場所は、赤ちゃんや小さなお子様が手の届かない所へ置くようにしましょう。
1歳以上のお子様であれば、お風呂へユーカリラディアータの精油を入れるアロマバスに入ることもできます。
お子様が入る場合は必ず5滴以内におさめるようにしましょう。
高血圧の人は要注意!使うときの禁忌事項はあるの?
ユーカリラディアータは作用が穏やかですが、皮膚に直接使う場合などには、皮膚刺激を感じる場合もあるので気をつけるようにしましょう。
特に敏感肌の方は注意が必要です。
刺激が心配な方は、キャリアオイルに数滴たらす程度に薄めるか、皮膚の目立たない部分でパッチテストを行ってからのご使用をお勧めします。
精油は植物からの抽出エキスとなります。その植物の育った環境によって成分も多少異なることはやむをえません。
直接肌に使用する場合は、精油にも何段階かのグレードがあるので、肌に直接使えるだけのグレードのものかを確認してからのご使用をお勧めします。
また、ユーカリラディアータには血圧を上昇させる成分が含まれているので高血圧の方やてんかんの持病がある方は使用は避けるようにしましょう。
高血圧のお薬を服用されている方や、使用に関して心配なことがある場合は、かかりつけのお医者様や薬剤師の方に相談されるのが安心ですね。
まとめ
ユーカリラディアータは古くから傷の回復を早めるため、包帯の代わりなどに使われてきました。
香りはクリアなため、強い香りが苦手な方なども使いやすい精油です。
頭をスッキリさせたい時や集中力を高めたい時、ストレスや精神疲労で困っている時、咳やくしゃみ鼻水がひどい時などは、ユーカリラディアータの精油を使ってみるといいかもしれません。
マスクへ香りをつけたり、アロマバスとしてユーカリラディアータを使うと、喘息や気管支炎の症状を緩和させる効果があります。
直接肌につけたり口に入れ内容に気をつければ、赤ちゃんや小さなお子様にもつかうことができます。
ユーカリラディアータをぜひ生活の一部に取り入れ、喘息や気管支炎などの改善を期待してみるのはいかがでしょうか。
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