最近は、100均などのお店でもテーブルヤシが売っているのを見たことがあるかもしれません。
その小さくスタイリッシュな姿から、観葉植物として室内で育てる方も多くいます。
室内で育てるとなると、あまり大きい姿にはしたくないですよね。テーブルヤシを大きくしすぎないためには、なにか育て方に工夫は必要なのでしょうか。
気になるテーブルヤシの大きさ、小さく育てる方法について詳しく見てみましょう。
テーブルヤシはどこまで大きくなる?
テーブルヤシは、お店で売っているときには、20cmもないほどの大きさのものが多いでしょう。
しかし、ヤシの木と聞くと南国にあるようなとても大きな植物、というイメージがありますよね。
では、テーブルヤシもそれほどまで大きくなるのかというと、そうではないようです。
「テーブルヤシ」として売られている一般的な品種は、エレガンス種と呼ばれるのもので、地植えにすると2mを越すほどの大きさになります。
しかし、テーブルヤシの生長は遅く、鉢植えだとそれほどまで大きくはなりません。伸びるスピードとしては、1年でだいたい10cmくらいです。
テーブルヤシの中でも、一番小さい小型種には、テネラシ種のヒメテーブルヤシというものがあります。
ヒメテーブルヤシは、地植えで育てても1m程と、あまり大きくならないのが特徴です。
キレバテーブルヤシというエルンペンス種のテーブルヤシは、3mを越す大型種になっています。
良く売られているテーブルヤシは、エレガンス種のものなので、鉢植えであれば小さく育てることができそうですね。
テーブルヤシを大きくしない植え替え方法
テーブルヤシは生長が遅いため、植え替えは2~3年に1回ほどを目安におこないます。
テーブルヤシを大きくしないためには、通常だと一回り大きい鉢に植え替えをするところを、同じ大きさのままの鉢に植え替えるのがおすすめです。
鉢を小さいままに保ち、根を切り戻してちょうどいいサイズにしてから植え替えるといいですよ。
植え替えに適した時期は5~6月です。
まず鉢は古いものと同じくらいの大きさのものを用意しましょう。
鉢底石と用土を準備し、用土を鉢の1/3ほどまで入れます。
そこに、古い鉢から抜き取ったテーブルヤシを中心に置きます。テーブルヤシの根は切り戻して、古い茎や黒くなっている茎は切り取ってしまいましょう。
その後、用土を鉢の縁から2~3cm下まで入れて、たっぷりと水やりをすれば完成です。
また、植え替えと同時に株分けをするのもよいですよ。
市販のテーブルヤシのままであれば、何株かが一束になって売られていることがほとんどです。
株元をよく確認しながら、幹を数本ずつつけた状態で根を分けましょう。ハサミやナイフで切ると切りやすいく簡単でいいですよ。
あとは、植え替えと同じように植え付ければ完成です。
株分けをした直後は、暗めの日陰に置いて管理するようにしましょうね。
テーブルヤシを小さく育てる方法も
テーブルヤシを小さく育てるには、土に植えるよりもハイドロカルチャーで育てるほうがおすすめです。
土よりもハイドロカルチャーのほうが、植物が大きくなりにくいんです。水耕栽培も同じなので、水耕栽培で育てるのもいいですね。
また、肥料をうんと控えると生長をかなり抑えることができます。ただし、葉に元気がなくなってしまうこともあるので、テーブルヤシの様子を見ながらおこなうようにしましょう。
テーブルヤシは耐陰性がある植物ですが、暗い場所だと葉の生長がさらに遅くなります。ですから、暗い場所に置いて管理するのもテーブルヤシを小さく育てるポイントです。
上記の植え替えの部分でご紹介したように、鉢を小さめに保ったまま育てるのもいいですね。
そして、多少荒業にはなってしまいますが、新しい葉が棒状に出てきてまだ開かないうちに、引っこ抜いてしまう方法もあります。
これは、成長点が傷み、回復するまでしばらく葉が出ないということになります。毎回やると枯れてしまうので、2~3枚に1回くらいにしておきましょう。
これは、子株におこなうと枯れてしまう可能性が高いので、子株にはやらないようにということです。
まとめ
テーブルヤシは、よく想像するヤシの木とは違い、成長しても比較的小さめの品種です。
特に「テーブルヤシ」として売られているメインの品種は、地植えにしなければ小さいまま育てることができます。
小さいまま管理するには、鉢の大きさをあまり大きくしないまま育てるようにするといいでしょう。
特に植え替えの時に、一回り大きい鉢ではなく同じ大きさの鉢を用意し、根を切り戻して植え替えるのがおすすめです。
また、日陰で管理したりハイドロカルチャーや水耕栽培で育てる、また肥料をうんと減らすなどをすることで、小さいままテーブルヤシを育てることができます。
室内で育てやすい大きさで、テーブルヤシを管理していけるようにぜひ参考にしてみてくださいね。