ペパーミントやラベンダーなどと同じように有名なローズマリー。
しかし、ローズマリーは三種類に分けることが出来るのはご存知でしたか?
ここではローズマリーの種類について詳しく、またお料理へのおすすめの使い方について紹介しています。
ローズマリーの種類
ローズマリーは日本名では「万年露(まんねんろう)」と呼ばれるシソ科の常緑性低木です。ハーブですが草ではなく木なのですね。
花の色は白〜薄紫色、またはピンク色などがあり、花の色で種類を分けることができません。
古代ギリシャでは思い出の象徴とされ、花かんむりなどによく使われていました。
現在流通しているローズマリーは、生育の仕方で三種類に分けることができます。
マリンブルーやマジョルカピンクなどの立性のローズマリーや、ブルーラグーンやコリンガムイングラムなどの半立性のローズマリー、また、サンタバーバラやプロストレイトなどの匍匐(ほふく)性ローズマリーなどがあります。
生育の仕方が三種類あるローズマリーですが、どのローズマリーも料理や香料、ハーブティーなどに使うことができます。
ローズマリーを選ぶ時は、生育の仕方から選ぶと育てやすいかもしれません。
立性と匍匐(ほふく)の違いや見分け方。
ローズマリーは生育の仕方で三種類に分けることができると先程述べましたが、ここではその三種類を詳しく見ていきたいと思います。
立性のローズマリー
まず、メジャーなローズマリーは立性のローズマリーです。
立性とは、茎が上へと垂直に伸びていく種類のことを指します。垂直に伸びるだけではなく、扇形に伸びるものもあります。
大きくなると2メートルを超すほど伸びるものもあります。
立性のローズマリーを育てる際は、剪定がポイントになってきます。あまり大きくしたくない場合は、好みの高さで枝の先を切ります。
すると、切ったところから脇芽が出てこんもりとし、高さはある程度におさまります。この作業は摘心と言われ、ガーデニングでも、植物の成長を調整したい時や形を整えたい時によく使われる方法です。
自分で好きな高さに出来るのが立性ローズマリーの良いところかもしれませんね。寄せ植えにも人気の品種です。
匍匐(ほふく)性のローズマリー
また、匍匐性のローズマリーもあります。匍匐性とは、地面を這うように伸びる種類のものを指します。
匍匐性のローズマリーはクリーピングローズマリーとも呼ばれます。
背丈は20〜40cmほどとなりあまり高くはなりませんが、地面を這うように伸びるので、高さがあるところに植えると下に垂れ下がるように伸びます。
苗木が小さい時には立性のローズマリーと区別がつきにくいかもしれませんが、ある程度育ってくると、匍匐(ほふく)性のものはくねくねと枝が曲がり始めるので、すぐに区別がつくと思います。
枝が鉢から垂れ下がるように伸びていくので、高さのある場所に植えたり、鉢や場所を考えて植えるとオシャレにもなりますね。
半匍匐(はんほふく)性のローズマリー
立性と匍匐性が混ざった半匍匐性のローズマリーもあります。横に伸びてから上に伸びるタイプのローズマリーです。
立性と匍匐性のいいとこ取り?といった感じでしょうか。
高さは約1〜2メートル程にまでなります。縦にも横にも伸びるので、植栽全般に使いやすいタイプと言えます。
剪定や摘心をしながら上手に形を整えると楽しいかもしれません。
お料理におすすめは?
ローズマリーはお肉料理などにとても合い、お料理に使いやすいハーブです。
立性でも匍匐性でもどちらも香りは同じで、使い方も変わりがないので、気軽に取り入れてみてくださいね。
ご参考までに、豚塊肉の場合のおいしい召し上がり方をご紹介しましょう。
- 塩を揉みこんだ豚かたまり肉と少し大きめに切ったさつまいもと玉ねぎ、丸ごとのにんにくを横半分に切ったものを準備します。
- クッキングシートを敷いたオーブンの天板に先程切った豚肉、さつまいも、玉ねぎ、にんにくを並べます。
- そこへお好みの量ローズマリーを散らします。その上にオリーブオイルを大さじ2〜大さじ3回しかけ、190度のオーブンで20分〜25分ほど焼きます。
- 途中でさつまいもと豚肉をひっくり返してあげると火が通りやすくなります。出来上がったら黒胡椒を振り、お好みでマスタードとはちみつを混ぜたものをつけて食べます。
ローズマリーの爽やかな香りがお肉に移り、とても美味しい一品です。
また、お魚料理にもローズマリーはぴったりです。
- 塩コショウを揉みこんだサーモンに、ローズマリーの葉とオリーブオイルを優しくなじませます。
- 200度のオーブンで皮の方から片面7〜8分ずつ焼きます。皮がきちんと焼けて中に火が通れば完成です。
簡単ですが、ローズマリーが香るレシピです。ローズマリーの香りをプラスするだけで、いつもよりランクアップした一品になりますね。ぜひ、試してみてください。
参照レシピ
豚肉とさつまいものローズマリー焼き(サッポロビール(株)お酒にピッタリ!おすすめレシピ)より
まとめ
ローズマリーは有名なハーブではあると思いますが、種類が三種類にも分けることができるのですね。
薬用や香料、ハーブティーやお料理など色々なことに使うことができますので、育てる場所や鉢、プランターなどの形によって種類を選ぶのも良いですね。
立性は自分の好きな高さにしやすく、匍匐性は高さがあるところからだと垂れ下がりおしゃれに見えます。また、半匍匐性だと、植栽全般に向いているのでー色々なハーブを育てている時などは良いかもしれませんね。
お料理に使う際も、難しい手間などは特にありませんので、ぜひ挑戦してみてください。
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