パッションフルーツはトロピカルフルーツの一つで、南国などの暖かい地域で育てられているイメージが強くあります。
そんなパッションフルーツですが、日本でも育てられるんですよ!
暑い地域で良く育つパッションフルーツを育てるにはどうればいいのでしょうか。種まきの方法や剪定について、また挿し木で増やす方法について詳しくご紹介しています。
パッションフルーツの種まき方法
パッションフルーツは苗で売っているのを多く見かけます。
種からも育てることはできますが、市販の苗と同じ大きさまで育てるのにはかなりの時間がかかってしまいます。
パッションフルーツを収穫できるようになるまで、とても長い時間を要するので根気よく育てるようにしましょう。
種まきは5~9月頃の暖かい時期におこないましょう。
パッションフルーツの果実に入っている、黒っぽく大きめのものがパッションフルーツの種です。
種の周りについている半透明のゼリー状のものには発芽制御物質が含まれています。種まきをする前によく洗っておきましょう。
種まき培養土を用意し、パッションフルーツの種をまきます。覆土は種が隠れる程度に軽くおこないます。
発芽するまでは水を切らさないようにしながら日陰で管理しましょう。土の表面が白くなる前に水やりをするようにするといいですよ。
パッションフルーツは発芽までに時間がかかります。1週間~2か月と発芽までの期間は少し長いので根気強く待ちましょう。
発芽から1~2か月で苗がしっかりしてきたら鉢に移しかえましょう。
パッションフルーツの剪定は?
パッションフルーツを上手に育てるのには、剪定は必要不可欠です。
つるの先端部分をカットする摘心は年に2回おこないましょう。ツルの先端をカットする摘心をおこなうことで、脇芽が増え結果的にたくさんのつるを茂らせることができます。
種や小さな苗から育てている場合の最初の摘心は、樹高が30cmくらいになった時におこなうと樹形も整います。
パッションフルーツは新しい芽に果実を付けます。摘心をした後は新しい芽が付くので、摘心後の剪定は避けましょう。
また、春先には込み入った枝などの間引き剪定をおこないます。間引き剪定をおこなうときは、つるの2つに分かれた部分の2節ほど上を目安にカットしましょう。
剪定をすることで果実ができた時に一つ一つの果実を太らせることができます。
果実の収穫後には強い剪定をおこないましょう。一度実が付いた場所からは花芽は出てきません。実が付いた枝葉は切り戻してしまいましょう。
つるは適宜誘引をおこないます。つるの向きが横か下に向くようにすると花芽がつきやすくなります。
パッションフルーツを挿し木で増やす方法も
パッションフルーツの挿し木は4~9月におこないましょう。
パッションフルーツの挿し木の方法をご紹介します。
まず、枝を2~3節つけた状態に30cmほどの長さで切りましょう。切った枝(挿し穂)についている葉を上の葉2枚だけにします。
残っている葉も半分になるように切り落としましょう。この時、新しい芽がある場合は新しい芽は残しておきましょう。
この挿し穂は剪定で切り落とした枝ではなく、別の時期におこなうのが望ましいです。
挿し木は暖かい時期におこないますが、剪定は暖かい時期におこなってしまうと果実の収穫量が減ってしまうおそれがあります。ですから、別の時期に改めて枝を切るようにしましょう。
そして数時間、挿し穂を吸水させます。十分に吸水させたら、バーミキュライトや赤玉土(小粒)などの清潔な用土に挿しましょう。
挿し木をおこなった後は、直射日光に当てないよう半日陰で管理します。土が乾燥すると挿し木が失敗しやすくなってしまいます。ですから、土が乾燥しないように注意しましょう。
新芽が出てきたら根が出ているということになります。新芽が動き出したら植え替えをしましょう。
また、パッションフルーツは水挿しでも増やすことができます。1~2週間で発根するので、根が出たのを確認したら土に植えかえましょう。
パッションフルーツは非常に強いので、水挿しは剪定した枝を使っても生長する場合も多くあります。剪定をおこなって切った枝がもったいないなと思う場合は水挿しにしてみてもいいでしょう。
まとめ
パッションフルーツは、苗で売られているのをよく見かけますが種から育てることもできます。
ただし、育つまでかなりの時間がかかるので根気強く育てるのがいいでしょう。
種まきは暖かい4~9月におこない、発芽まで水を切らさないように管理しましょうね。
剪定もきちんとおこなうようにしますが、摘心をした後の剪定は避けるようにしましょう。果実の収穫量が減ることを防げます。
剪定とは別の時期に挿し木をすると増やすこともできますよ。
挿し木はしっかりと挿し穂に吸水させてからおこなうのがポイントです。土に挿した後は、半日陰で土が乾かないように管理しましょうね。