すらりと伸びる葉が印象的なオリヅルラン。美しい姿から人気のある観葉植物の一つです。
育て方も簡単なので、観葉植物初心者の方にもおすすめです。
植物を育てていると挑戦したいのが株分けではないでしょうか。
観葉植物であるオリヅルランは、株分けでふやせるのでしょうか。
今回は、オリヅルランの株分けの仕方、植え替えの失敗しないやり方、また適した時期などをご紹介していきます。
オリヅルランの株分けの仕方
オリヅルランの株分けは、植え替えと同時におこなうのがおすすめです。
株分けと植え替えのやり方は以下の通りです。
- 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷く。
- 新しい鉢の1/3程度まで土を入れる。
- 古い鉢からオリヅルランを抜き出し、根についた土を1/3ほど落とす。
- 黒く腐った根はハサミなどで切り落とす。
- 葉の分かれ目を裂くように、剪定バサミで根を切り分ける。(株分け)
- それぞれのオリヅルランの株を新しい鉢の中心に置き、縁から2~3cmまで土を入れる。
- 土の表面を割り箸などでつつき、根の隙間にまで土を入れ込む。
- 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやる。
これで、オリヅルランの株分けと植え替えの完成です。
オリヅルランの株分けの方法は、他の植物と変わらないので簡単ですね。ランナーが出ない品種の場合は、株分けで増やしていきましょう。
また、オリヅルランは株分けのほかに子株を使って増やすこともできます。
オリヅルランのランナーの先にできる子株は、すでに根が出ていることが多いため簡単に増やすことができるんですよ。
まず、ランナーを根元からカットします。次に子株をそれぞれカットしましょう。
子株だけの状態になったオリヅルランを確認し、根が出ていなかったら根が出るまで水挿しします。
すでに根が生えている場合は水挿しはしなくて大丈夫ですよ。
そして、根が張ったら土に植えつけましょう。
鉢の大きさは、子株よりも一回り大きいサイズのものを使うようにしましょう。
土での栽培のほかに、オリヅルランは水栽培やハイドロカルチャーで育てることもできますよ。
水栽培の場合は、水挿ししたままの状態で育てます。
ハイドロカルチャーの場合は、根が出た子株をハイドロカルチャー専用のジェリーボールなどに植え付ければ完成です。
土を使わない栽培は、手が汚れたりする心配も減るのでいいですよね。
オリヅルランの失敗しない植え替え方法
オリヅルランの植え替えは、新しい土に根が定着しやすい春におこないます。詳しい時期は後程ご紹介しますね。
春に植え替えをおこなうことで、オリヅルランがこれから成長していく時期に合わせて植え替えすることができます。
そうすると、植え替えに失敗して枯れてしまうことを防げますよ。
また、オリヅルランの植え替えをする前には、水やりを控えて土を乾燥させておきましょう。
植え替え後に使う用土は、水はけのよい土にしましょうね。市販の観葉植物の培養土でも大丈夫です。
オリヅルランの株についている古い土は、1/3~1/4ほど落としてから植え替えましょう。
オリヅルランの植え替えは、他の植物と同様に根を傷つけないように慎重におこないましょうね。
また、新しい鉢の大きさも植え替えを失敗しないためには重要なポイントです。
目安としては、オリヅルランを今植えている鉢よりも直径が3cm大きいものを選びましょう。
鉢は3cmごとに1号大きくなるので、1号大きめの鉢を選ぶといいですね。
大きすぎる鉢を選ぶと、土の量に対して根の量が少なくなってしまいます。そうすると、用土が乾きにくくなり、根腐れを起こしやすくなってしまうので注意しましょう。
植え替えをするときには、適した時期におこなうこと、最適な土を選ぶこと、ちょうどよいサイズの鉢を選ぶことの3つのポイントに注意すると、失敗しにくくなりますよ。
植え替えや株分けに適した時期は?見極め方法も
植え替えや株分けは、5~9月が適した時期です。
オリヅルランは生長が盛んなため、植え替えと同時に株分けをおこなうと効率が良くなります。
オリヅルランの根は、太くよく伸び根詰まりを起こしやすい植物です。
根詰まりを起こしたオリヅルランは、葉の先が変色してしまいます。また、鉢底から根が見えている場合も根詰まりが原因でしょう。
上記のような場合や、鉢に対して株が大きくなりすぎているとき、購入して2年以上経っている場合などが、一つでも当てはまっている場合は、植え替えのタイミングといえます。
そのような様子があったら、なるべく早く植え替えをしてあげるようにしましょうね。
また、そうならないように、毎年もしくは少なくても2年に一度は、植え替えをするようにしましょう。
まとめ
オリヅルランの植え替えは5~9月におこなうのが適しています。
その期間の中でも春に当たる5~6月におこなうと、根が定着しやすくなるので失敗が減りますよ。
また、水はけのよい用土を選ぶのも大事なポイントです。
水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなりますからね。
株分けも他の植物と同じようにできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。