数ある花の中でもとりわけ女性的で、「官能美」と称するに相応しい妖艶な香りを纏うジャスミン。
ここ日本では観葉の面でも、ハーブティを初めとする実用性の面でも絶大な人気を誇る植物ですが、女性的なイメージが濃い反面、男性の心身の悩みにも対応する有効性の高さはまだあまり知られていません。
今回の記事では、ジャスミン茶の意外(?)ともいえる男性オススメの効果・効能などを紹介していきたいと思います。
ジャスミン茶とは
さて、かなり改まったようなサブタイではありますが(笑)・・・まずは根本的に「ジャスミン茶」の成り立ちについてから簡単に紹介していきたいと思います。
モクセイ科ソケイ属に分類されるジャスミンはインドやアフガニスタン、東南アジアなど主にアジア圏が原産の植物です。
ハーブティーとしてのそもそもの始まりは中国がまだ明王朝の時代(1366~1644)。日本でいうと室町時代初期~江戸時代初期の頃の話になりますね。
この頃は、それまで贅沢品として貴族や武人など限られた階級の人々にとっての嗜みでしかなかったお茶の習慣がようやく民衆の間に広がりつつある時代で、その過程で
「茉莉花(ジャスミン)の花を加えたら良いお茶ができるのではないか?」
という、どっかの井戸端会議のようなところから生まれたような発想から誕生したのがジャスミン茶と言われています。
その後、ジャスミン茶は中国大陸中に広がり、やがて日本にも輸出されるわけですが、同じく中国茶として有名な烏龍茶よりも輸出されるのは早かったとか・・・・
その後の現代日本に至るまでの人気ぶりを考えれば特許もののエピソードですよね(笑)。
なお、厳密に言えばジャスミン茶はお茶の中では「花茶」として分類されます。
花茶というのは緑茶や烏龍茶などベースとなる茶葉に、花や果物の香りを付けたお茶の事を指します。
つまり、一言に「ジャスミン茶」といっても、ベースとなる茶葉や、加工次第でその味わいや香りは大きく異なってくるわけですね。
例えば、沖縄で伝統的に親しまれてきたさんぴん茶も実はジャスミン茶の一種なんです。
ですので、産地や品種などそれぞれ自分の好みに合ったジャスミン茶の茶葉を発見していくのもたのしみかたのひとつといえるでしょうね。
男性にも効果的?その効能は
さて、ジャスミン茶がどういったものなのか簡単に紹介したところで、今度はジャスミン茶のもつ効能も挙げていきましょう。
ジャスミン茶と言うとダイエットティーとして女性によく飲まれているイメージが付きまといがちですが、世の男性諸氏にとっても見逃せない効能が数多く存在しています。
体質改善で体臭のない体を作ろう!
汗のかきやすい夏場などは、体のニオイが気になる季節でもあります。
そんな男性諸氏には体臭対策に適性のあるジャスミン茶を習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?
といっても、香りの良いジャスミン茶をがぶ飲みして体全体をジャスミンの香りで武装してしまおうという話ではありません。
ジャスミン茶にはタンニン、ビタミン、ミネラル、カテキンといった栄養素が豊富に含まれていて、これにより体質改善する効果が期待できます。
体質が変われば気になっていた体臭を予防し、ニオイ成分の分泌を抑えてくれるのでオススメです。
また、体臭のみならず抗菌効果、消臭効果が高いジャスミンは、食後の口臭ケアにも一役買ってくれます。
特にニンニクを大量に使った(餃子含めた)ラーメン屋や焼肉屋でのランチ後はオススメで、最近ジャスミン茶をメニューにいれる焼肉店も増えてきた印象がありますね。
ジャスミンに含まれるタンニンには脂肪の吸収を抑えたり、脂肪を燃焼しやすくなる効果もあるため体内ケアも含めると一石二鳥といえるでしょうね。
二日酔い対策に
世の男性の多くは週末や休日の前になれば街へ繰り出しお酒を飲みにでることがあるでしょう。
友人や同級生らと酌み交わす楽しい宴はもちろん、上司や勤務先の繋がりで参加せざるを得ない億劫なものまで色々あると思いますが、共通して最悪なのが飲み会明けの二日酔いですね。
頭痛だったり、体が重かったり、関節が痛んだり・・・症状も様々ですが、なるたけ避けて通りたいのは皆同じではないでしょうか?
そもそも二日酔いはアルコールが代謝していく流れで発生するアセトアルデヒドが体内に残留することに起因するものです。
そんな時にはジャスミン茶がおすすめ。
ジャスミン茶に含まれるビタミンCにはアセトアルデヒドを分解してくれる効果があり、二日酔いの辛い症状を和らげてくれる力を持ちます。
胃腸を整え便秘や高血圧にいい理由も
上記に挙げた以外にも、ジャスミン茶には体内のコンディションを整える作用が存在します。特筆すべきは、胃腸の調子を保ったり、高血圧を下げたりといった点ですね。
タンニンによる胃腸内部の修復
過食、食欲不振、不規則なタイミングの食事は、消化器に負担を掛ける要因になります。
これにより胃腸の働きはその機能性を低下させ、腹痛や便秘などの胃腸トラブルの原因になるわけですが、そんな食生活を送っている方にはジャスミン茶を摂取することをオススメします。
ジャスミンに含まれるタンニンには腸の粘膜の動きを修復し、腸トラブルの改善、予防に効果があります。
勿論、食生活それ自体が安定していれば、それに越したことはないのですが、現代社会においては、常に同じ時間帯に食卓に就けること自体が稀有なため、胃腸のケアアイテム としてもっておいて損はないでしょう。
少なくとも添加物てんこもりの市販薬よりもよっぽど胃にかかるリスクは少ないはずです。
アセトンで高血圧対策
茉莉花の主成分アセトンには平滑筋を収縮させて血圧を下げる薬理効果があるとされています。
この効能は以前から産後に血圧が上がりやすい女性への効き目が謳われていましたが、最近では株価や業績の低下に伴って血圧が上昇しがちな現代社会に生きる男たちにも推奨すべきハーブティーとなりつつあります。
まとめ
さて、今回は「男のジャスミン茶」という点にフォーカスしてお伝えしてきました。
「この社会は戦場だから、男はみんな傷を負った戦士」
だなんて、とある昭和の有名曲のフレーズを引用してしまいましたが、何かとストレスが多い現代社会において心身を癒やす力を持つハーブティの力は結構役に立つのではと思います。
筆者個人の見解で綴らせてもらいますが、ストレスしのぎでタバコや酒に溺れるよりも、今回紹介したジャスミン茶をはじめとするハーブティーの力に頼ってみた方が遥かに有益かつ経済的ではないかと思うわけです。
男のハーブティーなんて実にスマートでかっこいいではありませんか!
女子との会話も増えるし、ね(ここ重要!断言できるレベル。)^^。
今回のようにハーブティーが男性のライフスタイルにマッチする存在であることがより広まり、ハーブティーを愛飲する男性が増えればいいなと思いますし、筆者としても、多くの男性の目にとまるようなハーブの記事を今後も書き綴っていければと思います。
(なので、もし男性の愛飲者が増えたらハーブティーの業者にはいくらかのマージンを請求して回る所存)
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