冬にカラフルな花を咲かせるビオラ。別命、花壇の女王とも呼ばれています。
寒い時期に花を咲かせるビオラですが、開花期はいつからいつまでなのでしょうか。
花をたくさん咲かせるためには、摘心や切り戻しが必要ですが、どのようにおこなえばいいのでしょうか。
今回は、ビオラの花が咲く時期、摘心や切り戻しの方法、また液体肥料をやるタイミングについてまとめてみました。ぜひ、ご覧ください。
ビオラが咲く時期はいつ?
ビオラは、開花期が長いことで有名な植物ですよね。
秋から春にかけて花が咲くといわれていますが、詳しく見ると11月~6月が開花期になっています。
その中でも、3月下旬~5月に見ごろを迎えます。
花がら摘みや切り戻し、摘心をすることでさらに花が長持ちしますよ。
寒い時期が生長期のビオラですが、切り戻しをしすぎたり寒い地方で育てていると、秋には花が咲かないこともあります。
こんもりと花を咲かせたい場合には、早めに切り戻すようにしましょう。遅くても12月中旬までに切り戻しを終わらせておくのが目安ですよ。
摘心や切り戻しの方法
ビオラの花をたくさん咲かせる、また長い期間楽しむためには剪定をする必要があります。
花がら摘みについては他の記事でご紹介しているので、今回は摘心や切り戻しの方法についてご紹介していきます。
摘心の方法や時期
摘心とは、茎の先をカットする、剪定の方法の一つです。ピンチ、芯止めともいわれますよ。
ビオラを含む多くの植物には、頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という性質があります。
これは、茎の先端にある芽の生長のほうが、茎の側面につく脇芽より優先されるという性質です。
ですから、剪定をせずそのままにしておくと、優先された茎の先端の芽だけが伸びていってしまいます。
そこで摘心をすると、先端の芽がなくなるので脇芽が伸びて増えていきます。
また、摘心で切った場所から枝分かれして茎が増えていきます。そのため、枝数が増え茎や葉が増えていき、蕾が増えます。
結果的に花が増えていきますよ。
摘心をすると、茎が枝分かれするためビオラが全体的にこんもりと茂りやすくなりますよ。
ビオラの摘心は、秋の定植後しっかり根付いてからおこないましょう。
苗が小さく若いうちに茎の先端を摘むようにしましょうね。摘心は、必ず清潔なハサミでおこないましょう。
摘心は、晴れた日におこなうほうがビオラが病気になりにくくなりますよ。
摘心後は株元に2~3枚は葉が残るようにしておきましょうね。
切り戻しの方法や時期
切り戻しとは、株の途中で全体的に剪定する作業です。
伸びすぎた茎を整理したり、植物の姿かたちを整えのに役立ちます。また、株の風通しを良くすることができますよ。
ビオラも他の植物と同じように、剪定をせずに放っておくと風通し悪くなってしまいます。湿度の高い時期には、うどんこ病になる可能性もあるので切り戻しをおこなうようにしましょう。
冬の寒い時期には蒸れることはほとんどありませんが、3月以降は暖かくなってくるので、蒸れやすくなりますよ。
ビオラの切り戻しは、株がひょろっとしている時など気が付いたときに随時おこないましょう。
これから花の時期を迎える、という場合は、切り戻しをした後1ヶ月ほどは花が咲かないことも考慮に入れておこないましょうね。
切り戻しは、傷んだ葉や茎、不要な葉や茎を切っていきます。
この時、株元の小さい芽は新芽なので切らないように注意しましょうね。
新芽や脇芽が出ている上の部分で切っていきましょう。切るときは、清潔なハサミで切るようにしましょう。
生育期には葉が混みあうので、透かすように剪定して、風通しをよくしておきましょうね。
全体的に徒長してしまっている場合は、1/2~1/3まで切り戻しても大丈夫ですよ。
ただし、次の花まで20~30日以上空いてしまうので、花が咲く時期を考えながらおこないましょうね。
切り戻して切った茎に発根剤を塗って土に挿すと、簡単に株を増やせますよ。
液肥を与えるタイミングも
ビオラは次々と花を咲かせるので、栄養を消耗しやすい植物です。
花を長い期間楽しむためには、肥料を与えるようにしましょう。
肥料切れになるとビオラは、花や葉の発色が悪くなったり、花つきが悪くなってしまいます。
まず、ビオラを植え付けるときには、元肥として緩効性の肥料を与えます。
その後、ビオラの開花期に1週間~10日に1回、水やりの時に薄めた液肥を追肥するようにしましょう。
追肥は必ずではないので忘れてしまっても大丈夫ですが、肥料のやりすぎには注意しましょうね。
まとめ
ビオラの摘心や切り戻しの方法について、また液肥の与える時期などについてご紹介しましたがいかがでしたか。
摘心も切り戻しも、花をたくさん咲かせたり長い期間楽しむために大切な作業です。
どちらも難しい作業ではないので、ぜひおこなってみてくださいね。
液肥をあげるときには、説明書をきちんと読み、少量の目安と使い方をきちんと守って与えましょうね。