アマリリスは品種が数多くある球根植物です。その大輪の花は印象が強く、引き寄せられるものがありますよね。
アマリリスを育ててみたいけれど、球根植物だし葉と花梗が一緒に伸びてくる珍しい植物だから育て方も難しいのかな…なんて諦めないでください!
意外とアマリリスは簡単に育てられるんですよ。
今回は、アマリリスの基本の育て方や肥料のあげ方、そして花が咲かない時の対処法についてご紹介します。
アマリリスの基本の育て方
アマリリスは日当たりを非常に好む植物です。春~秋は日当たりの良い屋外やベランダで育てると良いでしょう。真夏は直射日光に当たり葉焼けしてしまうことがあるので、直射日光の当たらない半日陰で管理すると良いでしょう。
冬の寒さには弱いので、冬は室内に入れて日の当たる場所で管理すると良いでしょう。ですから、鉢植えで育てるのがおすすめです。
地植えの場合
アマリリスは地植えで育てることもできます。地植えで育てる場合は冬は鉢上げするか球根を掘り上げて保存しましょう。
在来種のアマリリスや暖かい地域での地植えの場合は、腐葉土をかぶせて冬越しすることもできますよ。
土は水はけのよい土を使います。赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものを使うと良いでしょう。地植えであれば水はけと風通し、そして日当たりの良い場所に植え付けましょう。
球根の植え付け方
球根は3~4月に植え付けます。桜の葉が出る頃が目安です。ただし、鉢植えの場合は球根を手に入れたら季節に関係なくすぐに植え付けをしましょう。
球根の高さの1/3ほどが地上に出るように浅く植え付けましょう。地植えも同じように浅く植え付けます。
地植えの場合
地植えの場合は球根と球根の間隔を30cm以上離しましょう。鉢植えは鉢一つに対し1つの球根を植え付けるようにしましょう。
用土は植え付けの前の日に水をかけて十分に湿らせておき、植え付け後10日くらいは水をやらないようにしましょう。
植え付け後に水やりをすると、アマリリスが急速に水を吸ってしまい根腐れをおこしてしまいます。事前に湿らせておくと、乾いた根が少しずつ水を吸っていくので根腐れしにくくなります。
葉と花梗(かこう)が伸びてくるまでは、暖かく風が当たらない場所で管理しましょう。日光も当たらないところがいいですよ。
水やりのコツ
葉と花梗が伸びてきたら水やりをしても大丈夫です。球根にかけないように注意しながら水やりをしましょう。
土が乾いてきたら水やりをし、秋以降は徐々に減らしていきましょう。休眠に入ったアマリリスの株は春になり芽が出るまで水やりはしなくて大丈夫です。
休眠に入っても葉が残っている株はカラカラにならないように少量の水やりをしましょう。
花が枯れたら花茎を根元から切り落とします。花がついたままだと種ができるため球根が消耗してしまいます。
アマリリスは葉が4枚育つごとに花芽が作られるという性質があるため、葉は切らないでおきましょう。
梅雨明けは日光に当てすぎると葉焼けを起こしてしまいます。9月中旬頃までは50%ほどの遮光をしておきましょう。
植え替えは2~3年に一度おこないます。4月頃に根を傷めないように土をすべて取り除き一回り大きな鉢へうつします。
アマリリスに肥料は必要?
アマリリスは、球根の植え付けの時に肥料は与えません。これは根が傷み根腐れを起こすのを防ぐためです。
葉が展開し始めたら、元肥として緩効性の肥料を与えましょう。
その後は、アマリリスは多肥を好む植物ですので、生育期に十分に与えていきます。そうすることで、葉をたくさん出させることができます。
先ほどもお伝えしたように、葉4枚ごとに花芽が形成されます。葉を多く出させることにより、次の年に花がたくさんつくようになりますよ。
花後には10日に1回の割合で薄めた液体肥料を与えましょう。肥料は秋の休眠に入るまであたえましょう。
アマリリスの花が咲かない原因や対処法
アマリリスの品種によっては、開花しにくい性質をもつものもあります。そのような性質を持つアマリリスの場合は、その年の開花は諦めて次の年に花が咲くように葉を増やすことに専念しましょう。
また、アマリリスは球根のサイズが大きいほど花が咲きやすくなります。まだ球根の大きさが小さいと花が咲かないこともあります。
花後に処理をおこないきちんと茎を切ることで、球根に栄養が渡りやすくなり大きく成長します。花後の処理をきちんとおこなうようにしましょう。
花が咲くには栄養の補給と休眠もとても大切です。葉が展開してきたら緩効性肥料をあたえるようにしましょう。
また、きちんと休眠できるように10℃以下の低温になるようにします。冬は暖かすぎるところに置かないようにするといいでしょう。
秋に葉が左右併せて8枚くらいでていたら、次の春にも花が咲きます。
まとめ
アマリリスは意外と育てるのがあまり難しくない植物です。
植え付けだけは少し他の植物と違うので、注意が必要です。1/3ほど土から出して植え付けたり植え付けの前に土を湿らせておくのを忘れないようにしましょう。
球根を育て葉を増やすことで花が付きやすくなります。花が終わってからは葉を増やすように育てていきましょうね。
こんな記事も読まれています
アマリリスの株分けってどうやるの?植え替え時期と上手な冬越しの方法も
アマリリスの増やし方!花後の処理や球根を掘り上げて保存する方法も
アマリリスの地植での失敗しない育て方や鉢植えで楽しむ方法や注意点も!