紀元前4000年頃から人々の日常に寄り添い、「世界最古のハーブ」とも謳われるシナモン。
古代エジプト人は、その抗菌作用の高さから、シナモンをミイラの防腐剤に利用したり、脳を活性化させる効能から「霊感を研ぎ澄ませる」力があるとされ、古来、多くの魔術的儀式にシナモンの香が用いられたりと、何かとスピリチュアルな力を持つ存在として考えられてきました。
今回の記事では今やスピリチュアルな面から飛び抜けて、あらゆるシーンで活躍するシナモンの効果効能や、オススメの摂取方法などについて追ってみました。
シナモンの効果効能
日本にシナモンが伝わったのは奈良時代。当時は「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、主に漢方薬という位置づけで使われてきましたが、現代では料理の味付けなどあらゆるシーンで活躍中、その効果効能も常に注目されています。
肌のアンチエイジング効果
シナモンには「Tie2(タイツー)」と呼ばれるタンパク受容体を活性化させる働きを持つ成分が含まれます。
これにより加齢が原因で劣化する毛細血管を修復するだけでなく、毛細血管の老化を防止、結果的に血行促進に繋がるのです。
血行促進によって、顔のたるみやシワ、シミの進行を防げることができ、アンチエイジング効果の高いハーブとして広く認識されています。
ダイエット効果や冷え症対策に
シナモンの摂取により、肥満の原因となる脂肪細胞の膨張を抑える効果や、体内の血糖値の低下させる効果が期待できます。
これらの事から肥満防止の適性が高いとされ、昨今ではシナモンを用いたダイエット方法が巷に数多く存在します。
また、発汗作用も高く、体を温める作用があるため、冬場は冷え症対策にも有効。冷え症に起因する肩凝りや体のむくみも防止してくれます。女性にはとても心強いアイテムなのではないでしょうか?
一日の効果的な摂取量の目安とは?
そんな素晴らしい効能を持つシナモンなのですが、1日あたりの適正摂取量は3g程度と案外少量なんですね。
3gの量を1日のうち、3~5回程度に分けてあげれば、1日を通してシナモンの有効成分を体内に留めておくことができるでしょう。
シナモンはいろいろな料理や飲み物にも合いますので、飽きずに摂取する工夫をしてみるのも楽しいかもしれませんね。
しかし一方で、その適正摂取量が少量であることから、
「たくさん摂った方が効果的なのでは?」
という考えになりそうですが、多く摂ったからといって効果効能が早く体に表れると言うわけでもないようです。
むしろ、シナモンには「クマリン」という成分が含まれており、その「クマリン」を過剰摂取すると肝障害を引き起こす危険性があるので危険です。
また、シナモンに含まれている香気成分の「シンナムアルデヒド」が胎児に悪影響を及ぼすこともあるので妊娠中の女性は摂取を控えた方がよいでしょう。
ちなみにシナモンにはスリランカ産のセイロンシナモンと、中国・ベトナム産のカシアの2種類ありますが、クマリンの摂取量を気にする方はクマリン含有量がカシアに比べて圧倒的に少ないセイロンシナモンをチョイスするのがオススメです。
白髪に効果あり?シナモンのハーブティーの作り方
さて、先程紹介したとおり、アンチエイジングの効能をもつシナモンですが、頭髪にも効果があるのをご存知でしょうか?
とりわけ、加齢に伴って増加していく白髪は、毛細血管の劣化・老化によって、頭皮に栄養が行き渡らなくなることに起因して増加すると言われています。
そこで、毛細血管の修復、劣化防止の効能をもつシナモンを適量摂取することで、毛細血管を通じて栄養を運搬、頭皮にまで栄養が行き渡る為、栄養の枯渇による白髪化を防ぐことが期待されています。
いくつになっても若々しい美髪を保つには普段のヘアケアだけでなく、食品から得られるものも影響が大きいので試してみてくださいね。
シナモンの摂取方法は何通りもありますが、まずはお手軽に作れるシナモンを使ったハーブティから始めてみると良いでしょう。
シナモンティーの作り方
シナモンティーの材料と作り方です。
材料
- シナモンパウダー 1振り
- お湯 100cc
- レモン汁 大さじ 1
- 蜂蜜 大さじ 1
作り方
- シナモンパウダーをカップに振りかけ、お湯を注ぐ。
- 「1」に味付けのレモン汁と蜂蜜を加えて完成。
このレシピでは、シナモン単体だとその香りに好みが分かれることもあるので、ここではレモンと蜂蜜を加えてみました。
とりわけ美容効果が高く尚且つシナモンと相性の良い蜂蜜を加えることで、飲み口が柔らかくなり、効果もアップ。
日々の美容ケアをしていく上での必須アイテムになること請け合いです。
\シナモンパウダーの使い方!人気レシピと溶けない時の対処法も/
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まとめ
今回の記事ではシナモンの効果効能や摂取方法などを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
最近は色々な健康方法・ダイエット方法が世の中に出回っていますが、手間などが理由で長続きしないパターンが多いですよね。
その点シナモンは一日の摂取量も少量ですみますし、摂取方法のレパートリーも豊富なため、健康食品としてとしても取り入れやすいのではないでしょうか?
私も冬の寒い時期はカレーなどの煮込み料理に少量のシナモンを加えています。
特に2日目の朝に摂ると、ルーによく溶け込んで香りも引き立ちますし、脳の活性化や血行促進の効能もあってか、朝の活動がとてもよくはかどるのでオススメです。
皆さんも自分なりのシナモンレシピを発見してみませんか?