夏から秋にかけて真っ赤な花が咲くイメージのサルビア。
公共施設の花壇などにも咲いているポピュラーな植物ですね。英名ではセージと呼ばれていて、こちらの名前も知っているかもしれません。
サルビアの花を長く咲かせるためには、摘心をしなくてはいけないのですが、どのようにおこなばよいのでしょうか。
今回は、サルビアがどんな植物なのか、摘心の方法、またサルビアの花言葉についてご紹介します。
サルビアってどんな植物?
サルビアは、学名が「Salvia」、英名では「セージ」そして別名「ヒゴロモソウ(緋衣草)」と呼ばれる植物です。
シソ科サルビア属に属していて、サルビア属は約900種もあるといわれています。
熱帯や亜熱帯地域の原産で、暑さには強い植物です。
基本は多年草扱いですが、寒さに弱い品種もあります。寒さに弱い品種は日本の冬を越すことができないため、一年草として扱われることが多くあります。
昔は、肉の臭みけしなどにも用いられていたため、観賞用と薬用の二通りの使い道がいまでもあります。
主に料理ではソーセージによく使われていたことから、食用のサルビアをセージ、そして観賞用をサルビアと呼び分けるようになりました。
赤い花が一般的なサルビアですが、花の色は赤だけではなく紫、青、白、水色などがあります。
開花期は6~11月と長いのが特徴です。赤や青の長い穂のような花を下から順番に咲かせていきます。
草丈は大きくて1mほどになります。
サルビアの失敗しない摘心の方法
サルビアは、摘心すると枝が二別れしていくため、花が増え長く楽しむことができます。
時期は、7月初旬までを目安におこなうのがおすすめです。
できれば、草丈が10cmくらいになった時点で、新芽を摘み取るようにすると脇芽が増えていきます。
また、サルビアの枯れた花は早めに撤去するようにしましょう。
花が終わり、先端まで花が落ちた花穂は脇芽の上で切り落とします。そうすることで、新しい花穂が出てまた花をつけてくれます。
咲き終わった花をそのままにしておくと、見栄えが悪いものはもちろんのこと、株が弱ってしまうこともあります。
真夏の高温多湿な時期は、生育が衰えて花が付きにくくなります。一通り花を楽しんだら、草丈を1/3ほど刈り込んで風通しをよくしておきましょう。
ちょっと怖いってホント?赤や紫・青色のサルビアの花言葉も
サルビアの全体の花言葉は「家族愛」「良い家族」「尊敬」「知恵」などになっています。
「家族愛」は、ラテン語で健康や良い状態を意味する「salvus」がサルビアの語源であることからつけられたようです。
健康、良い状態という意味が家族を連想させることから「良い家族」と付けられました。
家庭の暖かいイメージがあるんですね。
「尊敬」「知恵」は、英名の「セージ(sage)」が賢人を意味することからつけられました。
サルビアの色別の花言葉も見てみましょう。
[box02 title=”サルビアの色別花言葉”]
- 赤のサルビアは「エネルギー」「燃ゆる思い」という花言葉です。
真っ赤な花の色が、情熱的な印象を与えることからつけられたのでしょうか。 - 紫のサルビアは、「尊敬」「賢さ」という花言葉があてられています。
- 青のサルビアは「永遠にあなたのもの」や「知恵」という花言葉があります。
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花期が長いサルビアは、夏から晩秋まで花を咲かせ続けます。その姿が、まるで永遠に咲いているかのように感じることからつけられたのでしょうか。
また、繊細な色合いも相まって「知恵」とつけられたようです。青や紫のサルビアは、贈り物にもピッタリですね。
ちなみに、品種ごとにも見ていきましょう。
[box02 title=”品種ごとの花言葉”]
- ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)
「永遠にあなたのもの」「尊重」「知恵」 - ベニバナサルビア(サルビア・コッキネア)
「尊敬」「知恵」「エネルギー」「家族愛」「燃える思い」 - サルビア・エレガンス(パイナップルセージ)
「家庭的」「愛を求めて」「家族愛」「家庭の徳」 - サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ)
「家族愛」 - サルビア・ミクロフィア(チェリーセージ)
「燃える思い」「知恵」「尊重」 - サルビア・グアラニティカ(メド―セージ)
「燃える思い」「知恵」「尊重」 - サルビア・スクラレア(クラリセージ)
「澄んだ」「透明な」
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などといった花言葉があるんですよ。
まとめ
サルビアは、公園や公共施設の花壇などでよく見かける植物の一つです。
日本では、寒さにやや弱い性質があるため一年草扱いされています。
摘心をすることで、脇芽が増えていきたくさんの花を楽しむことができるんですね。
ちょっとしたひと手間をかけてあげるだけで、長い期間花を楽しめるなんていいですよね。
サルビアの花言葉はちょっと怖い?なんていわれているようですが、今回調べてみる限りでは怖い花言葉は見当たりませんでした。
色や品種ごとにも花言葉がつけられているので、贈り物にする際には花言葉を気にしてみるのもいいかもしれませんね。