カラーリーフとしても人気があり、クリスマスシーズンには切り枝をツリーやリースなどにも使うことができるコキア(ほうき草)。
コキアの種はとても小さいようですが、どのようにとればよいのでしょうか。
また、畑のキャビアとも言われるコキアは、とんぶりという食べ物との関係もあるようです。「とんぶり」とはどのようなもので栄養価はあるのでしょうか。
今回は、コキアの種の取り方、とんぶりとの関係について、とんぶりの食べ方や栄養価などについてご紹介します。
コキア(ほうき草)の種の取り方
コキア(ほうき草)の種は、紅葉が終わり枯れ始めて枝や茎がパリパリになったら取ることができます。
コキアの種は、葉の先端あたりにあります。とても小さい種のため、白い紙や新聞紙などを下に敷いて種を取ります。
コキアの株を抜く前に白い紙などを下に敷いてゆすって取ります。また、白い紙などを敷いてそのうえで根元から切り取ったコキアの株を振ったり軽くたたいて、種を落とす方法もあります。
どちらの方法でもよいので、自分がやりやすい方法でおこなうと良いでしょう。どちらの場合も、コキアの種が見当たらないということのないように、新聞紙やできれば白い紙などを敷いておこなうのを忘れないようにしましょう。
採取したコキアの種は、紙袋や封筒に入れて風通しの良い日陰で、種まきをする春まで保管しておきましょう。
コキアの種と「とんぶり」との関係は?
「とんぶり」とは秋田の名産食材ですが、じつはコキアの種のことを指しています。
正確にいうと、収穫したコキアの実の外皮をむき乾燥させた直径1~2mmのものを「とんぶり」といいます。
とんぶりは「畑のキャビア」とも呼ばれていて、10~11月が食べごろとなっています。
とんぶり自体はクセが少なく無味なので、他の食材と合えたりトッピングして食べる方法が一般的とされています。
とんぶりという名前の由来はぶりこ(ハタハタの卵)に似た、唐(中国)由来のものをあらわす「とうぶりこ」が省略されて訛ったものであるといわれています。
自分でとんぶりをコキアからつくることもできますが、手間がとてもかかります。コキアが赤から茶色になるころに、コキアの下に容器などを置き手でしごいたり揉んだりして実を落とします。
水を沸騰させながらコキアのみを30分~1時間茹でます。茹で上がったらお湯を切り水を入れたボウルにうつし手で十分に揉みます。
水を注ぎ入れ少し落ち着かせるととんぶりは下に沈み、カスが上に上がってきます。このカスを完全に取り除くまで何度か繰り返しカスを取り切ったらとんぶりの完成です。
コキアの種「とんぶり」の食べ方や栄養価も
コキアの種であるとんぶりは、実は栄養価のとても高い食材です。
タンパク質やビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群(B1、B2、B6、葉酸、ナイアシンなど)、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルなどが豊富に含まれています。
ビタミンとミネラルのバランスが良く、食物繊維はゴボウよりも多く含まれていて、栄養バランスもばっちりです。
そんなとんぶりは、トッピングに使ったり何かと和えたりして食べるのが一般的です。
とんぶりは長芋や納豆などのねばねば食材と相性が良い食材です。そこで、長芋のとんぶりトッピングの作り方の紹介です。
長芋は皮をむき短冊切りにします。短冊切りにした長芋をお皿に盛り付け上からとんぶりをトッピングします。醤油やポン酢、ごま油などお好みのものをかけて完成です。
長芋のシャキシャキ感ととんぶりのプチプチがとても合いますよ。
定番の和えたりトッピングという食べ方ではありませんが、しゅうまいに入れるのもおすすめです。作り方を紹介します。
豆腐半丁を熱湯に通して、水気を切ります。次に、玉ねぎ1/2をみじん切りにして水分を絞っておきます。
豆腐と玉ねぎ、鶏ひき肉100g、そしてお好きな量のとんぶりを入れてよく混ぜます。
混ざったらお好みの大きさにまとめてしゅうまいの皮で包むか、細く切ったしゅうまいの皮をまぶしつけ蒸し器で10分ほど蒸せば完成です。
豆腐が入っているのでふわふわした食感の中に、とんぶりのプチプチがあり面白い食感が楽しめます。
他にもパスタのトマトソースやホワイトソースにプラスすると。栄養価がぐんと上がります。
まとめ
秋田の名産として知られている「とんぶり」は、コキアの種を乾燥させてつくられたものだということがわかりました。
手間はかかりますが、コキアからとんぶりを自分で作ってみるのも楽しいかもしれませんね。
とんぶりは栄養価が高い食材なので、普段のおかずや料理などにトッピングしたり和えたりして食べると、栄養価をあげることができるのでおすすめです。
とんぶりは味がしないため、どんな食材とでも合わせやすいというメリットがあります。上記にあげた食べ方以外でも、お好みの食べ方や合わせ方を探してみるのもいいですね。
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