これからゼラニウムを育ててみたいと思って種を買ったのはいいけれど、種まきはいつすればいいの?
ゼラニウムを育てているけれど花があまり咲いてくれない…種が取れなくてどうすれば良いのか分からない…と悩んだ経験はありませんか。
種まきや種の取り方はちょっとしたコツをつかめば楽に行うことができます。
今回は、ゼラニウムの種をまく時期や種の取り方、花が咲かない原因や木質化の対策についてご紹介します。
ゼラニウムの種まきの時期や種の取り方
ゼラニウムを種から育ててうまく発芽させるためには、種まきの時期をきちんと見極めることが大切です。
それには、ゼラニウムの発芽を促す温度や生育に適した温度を知るのが近道となりますね。
ゼラニウムの種まきの時期
ゼラニウムの発芽に適した温度は20℃〜25℃くらいと言われています。
ですから、種まきする時期としては4月〜5月または9月頃が目安になります。
またゼラニウムが生育するのに適した温度は15℃〜25℃の間です。
暑さには弱いハーブですので、9月に種まきを考えている方は、ある程度涼しい日が安定するようになってから種まきをした方が良いかもしれません。
種をまく際は連結ポットや3号ポットに用土を入れ、1〜2粒ずつまいていきます。覆土(ふくど:種をまいた後にかぶせる土)は5mm程にして土が乾かないように新聞紙などで覆います。新聞紙は風などで飛ばない工夫が必要です。
発芽に適した温度である20℃〜25℃の日が続くと、ゼラニウムは4日〜1週間ほどで発芽します。
3号ポットに蒔いた種がうまく発芽したら間引きをして1本だけにします。
本葉が4〜5枚ほどまで増えたら日当たりと水はけの良い場所に地植えにするか、6号〜7号鉢に1株を目安に植え付けましょう。
ゼラニウムの種の取り方は?
ゼラニウムの種は放っておくとタンポポの種のように綿毛を使い飛んでいってしまいます。そうなる前に種を収穫するようにしましょう。
ゼラニウムの花が咲き終わってしばらくそのままにしておくと、花が咲いていた場所に尖った種ができてきます。
その尖った種の先が少し茶色になってきたら収穫しましょう。花があった部分を少ししたから切り、上と下で引っ張ると種が取りやすくなります。
だいたいひとつの花が咲いたところに4〜5個ほどの種ができます。
花が咲いた後になかなか尖ったものが無い場合は、受粉しなかったり種になれなかったということになります。
花が咲かない?その原因と対処法
ゼラニウムの花が今年は少ないと感じることもあるかもしれません。その原因には何があるのでしょうか。
花が咲かないのが寒い時期や真夏の場合、ゼラニウムの花が咲くのは気温が15℃〜25℃くらいまでの時ですので、咲かなくても心配することはありません。
花が咲くのにちょうどいい時期になるまで花は待つか15℃〜25℃を保った場所で育てるとまた花が咲き始めます。
寒い時期や真夏ではないのに花が咲かない場合は原因を考えてみましょう。
まず考えられる原因としては剪定方法です。
ゼラニウムは剪定が必要なハーブです。一般的にゼラニウムは古い枝に花を咲かせることはあまりありません。
ですから剪定を行い新しい枝を出してあげる必要があるのです。
剪定の方法は花がある程度咲き終わった7月頃に伸びきってしまった枝の上部3分の1ほどを剪定します。
また4月にも不揃いに枝が出てしまっている時は剪定しても良いでしょう。新芽が出ている場合は、新芽を1〜2個残して切り、ない場合は2〜3枚の葉を残して切るようにしましょう。
また、植え替えが必要な時も花が咲きにくくなります。
植え替えは3月〜4月頃に行うのが良いでしょう。ゼラニウムを鉢から抜き根と土の絡まりをほぐします。
土を落としたら根の3分の1を切りひと回り大きい鉢に植え替えましょう。この時たっぷりと水をあげるのがポイントです。
冬越えをしっかりとすることで花が咲きやすくなることもあります。
ゼラニウムは寒さに弱いので冬は基本室内で管理するようにしましょう。
昼間はしっかりと日が当たるところに置き乾かし気味に育てるのがポイントです。
植替えや剪定、15~25℃の気温の確保などを試してみても花が咲かない場合は栄養不足かもしれないので、液体肥料を入れてあげるのも良いかもしれません。
伸びすぎたゼラニウムの木質化対策は?
ゼラニウムは年数が経ち伸びてくると下の方から木質化してきます。
木質化とは茎が木の枝のように茶色く固くなり花や葉がつかなくなることを言います。
木質化してしまうと元には戻らないので、木質化する前の対策が大切です。
木質化を防ぐには、定期的な切り戻しをしておくのが有効です。この時、木質化している部分がある場合は、木質化部分は新芽が出にくいので切らない方が良いでしょう。
木質化してしまったゼラニウムを見栄えが良くするためには、挿し木をして新しく緑の葉を増やしたり、剪定で整えるようにしましょう。
まとめ
ゼラニウムを綺麗に咲かせるためには、種まきをする時期を間違えないことが大切なのですね。
地域によっても気温差があったりするので、種まきは気温が20℃〜25℃くらいの日が続く時期に行うと良いかもしれませんね。春先から初夏にかけてと、夏が終わった秋口から冬になる前までの時期がよさそうですね。
暑い日が続いたり涼しい日が続いてしまうと、発芽せずに種がダメになってしまうこともあるので気をつけましょう。
ゼラニウムから種をとるのも初めは難しいかもしれません。
ゼラニウムは挿し木で増やすのが一般的ですが、種から育てたいという場合は花が咲いてからの様子を見ながら種らしき尖ったものを見つけられるように、しっかり観察しましょう。
うまく剪定や挿し木などを行い、ゼラニウムを増やしつつ、見た目も良く育てられるといいですね。
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