冬を代表する花であるクリスマスローズ。冬の花壇や庭に彩りを与えてくれる花でもありますが、鉢植えでも上手に育てることができます。
クリスマスローズを鉢植えで育てるときに、気を付けることはあるのでしょうか。そもそも、クリスマスローズとはどのような植物なのでしょう。
今回は、クリスマスローズとはどのような植物なのか、鉢植えでの育て方について、また株分けや植え替えの時期などについて詳しくご紹介します。
クリスマスローズとは
クリスマスローズはキンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。
ガーデンハイブリットとも呼ばれ、茎がなく根茎から花柄と葉柄が別々に伸びる無茎種の原種を交雑させてできた園芸種です。クリスマスローズ自体には、有茎種と無茎種があります。
花の色や形のバリエーションが多く1株ごとに異なる花を咲かせます。花の色には白色、ピンク色、黄色、赤、紫などがあります。
八重咲のものや半八重咲の園芸品種もあります。
クリスマスローズは丈夫で育てやすいものが多く、鉢植えでも庭植えでも育てることができます。育てやすい植物ではありますが暑さには弱いので、初心者の方には鉢植えから始めるのがおすすめです。
クリスマスローズの鉢植えでの育て方
クリスマスローズを初心者の方が育てるときには、鉢植えで育てるのがおすすめです。では、クリスマスローズの鉢植えでの育て方を見ていきましょう。
まず、用土は水はけと水持ちのよい土を使うようにしましょう。クリスマスローズ用の土というものも売っているので使ってみるのもいいかもしれません。
自分で配合する場合は、赤玉土(小粒):軽石(小粒):腐葉土を4:4:3の割合でブレンド、または赤玉土(小粒):腐葉土:鹿沼土を5:3:1の割合でブレンドすると良いでしょう。
種まきの時期は、5~6月に採取してすぐにまく方法と、乾燥させないように保存したものを10月頃にまく方法があります。種をお店などから買ってきたという場合は、10月頃に種まきをおこないます。
基本的にクリスマスローズは、乾燥気味の環境で育てます。水やりは、午前中におこなうようにし、10~5月は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるまでしっかりと水やりします。
6~9月は休眠の時期なので、やや乾かし気味に管理しましょう。水やりの頻度は減らし、水やりするときには鉢底から流れ出るほどしっかりとおこないましょう。
夏の暑さに弱いクリスマスローズですが、日当たりが良いところを好みます。10~4月には、日当たりのよいところで管理し、5~9月には明るい半日陰(1日の半分は日が当たり、半分は日陰のところ)で管理するようにしましょう。
また、過湿を避けるために梅雨や秋の長雨には当てないように気を付けましょう。
クリスマスローズは寒さに強い植物で、霜に当たっても枯れることはほとんどありません。しかし、葉が傷んでしまうので軒下などに置き、霜が当たらないようにしたほうが良いかもしれません。
霜にあてないように、と暖房の当たる場所で管理することも避けるようにしましょう。乾燥してしまうと花が咲かなくなってしまうこともあるので、気を付けましょう。
鉢植えでクリスマスローズを育てるときは、10月、12月、2月に緩効性の液体肥料を与えるのがおすすめです。
クリスマスローズは生育が旺盛な植物なので、できれば毎年、少なくても3年に一度は一回り大きい鉢に植え替えるようにしましょう。
鉢の大きさを変えたくない、という場合には株分けするようにしましょう。
株分けや植え替えの時期も
クリスマスローズの株分けや植え替えは、いつ頃おこなえばよいのでしょう。
まず、株分けから見ていきたいと思います。株分けは、クリスマスローズの鉢を今以上に大きくしたくないときや、根元から生えてくる茎(芽)が増えてきたときにおこなう、クリスマスローズを増やす方法です。
株分けは3~4月または、9~10月におこなうと失敗しにくくなります。
古い鉢からクリスマスローズを出して、割りばしなどでつつき古い土を少し落とします。この時、根は切らないように気を付けましょう。
土がある程度落ちたら、カッターで縦半分に切ります。根元を切り、根を傷つけないようにしましょう。また、芽が3つ以上ずつ付くように切ると、その後成長しやすくなります。
あとは、新しい用土に株分けしたクリスマスローズを植えて、底から流れ出るまでしっかりと水やりすれば完成です。
植え替えは、大体3年ほどで根詰まりを起こしてしまうため、少なくても3年に1回は植え替えするようにしましょう。
新しい鉢は、今の鉢よりも一回り大きく深い鉢がおすすめです。
花が終わったころの3~4月か夏の休眠明けの9~10月に植え替えをおこないます。活動期である冬は避けて、花が咲いているときは花が終わるまで待つようにしましょう。
新しい鉢に網、軽石(2~3cm)、用土を入れクリスマスローズの株を乗せます。株についている土は少しだけ落としましょう。
クリスマスローズの株を入れたら、また用土を足し株についている古い地表が少し沈むくらいまで用土を入れます。
そのあとは、底から流れ出るまで水やりをすれば植え替えの完了です。
まとめ
冬を代表する花であるクリスマスローズは、丈夫で育てやすい植物です。
乾燥のしすぎと暑さに注意し育てるようにしましょう。初心者の方でも、鉢植えだととても育てやすいので、挑戦してみるのはいかがでしょうか。
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