こんにちは。
いつもお昼の定食を食べると、必ずと言っていいほど、フライなどの隣にちょこんとのせてあるパセリですが、何でか皆さん気になりませんか?
主菜の端にとりわけ存在感を主張しているわけでもないのに、そこにあるパセリ…。
今回は、なぜかわからないけどなぜか気になるパセリについてご紹介させていただきたいと思います。
実はパセリには次のような効果があったんです。
主菜のお供なんだから、胃腸調整機能はなんだか想像できますよね。
それに加えて、あの緑の色素と苦みには、口腔成分も備えているって皆さんご存じだったでしょうか。
古代エジプトやギリシャではその口腔洗浄効果から、パセリを利用していたそうなんですね。
今回はそんなパセリを家庭で育てる方法と育てる上で注意することをお伝えしていきたいと思います。
パセリを種から育てる方法
パセリは種から育てる場合、発芽までにだいたい70日間の月日がかかります。
種から育てることは初心者には高度な植物だと言われているパセリですが、今回はパセリを種から育てる方法をお伝えしちゃいます。
その前に、パセリの歴史を皆さんはご存じでしょうか。
栽培の起源は古代ローマ時代までさかのぼり、地中海沿岸で古くからコショウや他の香辛料と同じように肉料理や腸詰などの香りつけに使用されてきた、セリ科の植物です。
地中海原産なことから、乾燥を嫌い、水はけの良い、日当たりがいい土壌を好みます。
しかしながら、日当たりが良すぎるところで長時間育てると、葉の表面が固くなってしまいます。
人間の肌が紫外線などに浴びすぎることで、シミや肌の弾力が無くなってくるのと同じで、パセリも葉が柔らかい方が循環がいいので適度な日光浴が必要なんですね。
パセリを種から育てるのが難しいと言われる理由
パセリを種から育てるのが難しいと言われている理由に次の四つが挙げられます。
- パセリの芽が出るのが約70日間、その間種が植えてある土が乾燥しなよう保つ必要がある
- パセリの特性上、他の植物に比べ発芽率が悪い
- 種を植える深さが深すぎると土の圧力などで芽が出づらい
- 根が出ても傷みやすいので、育ちにくい場合がある
パセリを種から育てるにはこれらの条件をクリアすることが必要となります。
パセリは好光性種子(こうこうせいしゅし)といって土から発芽をするのにも光を必要とする種類の種です。その為、土の中深くに植えてしまうと光が届かないため、なかなか発芽しないんですね。また、発芽率が悪いことからも、丁寧に間隔を空けて種を蒔く必要があります。
種の蒔き時期ですが日本の場合だと中間地で3月から4月、寒冷地で4月、暖地で3月などが最適です。
パセリの土作りと種まき
パセリの土はプランターの80%を培養土を使います。
全体が良く混ざるようにかき混ぜます。その時、土の中に空気もしっかりと入れてあげましょう。
土の表面を平らにならしたら、割り箸などで小さい穴を重ならないように作り、そこに種を蒔いていきます。
土で種が隠れるか隠れないかくらいにふんわりと土をかけます。
水と肥料のやりかた
水やりはパセリの種は流れやすいため、こまめに霧吹きなどで水分を補給してあげるのがおすすめです。
また、肥料ですが、プランターだとパセリの成長に伴いだんだんと土自体の栄養がなくなってきますので、収穫までのあいだ何回かに分けてこまめに肥料を足す必要があります。
追肥と呼ばれる方法で、だいたい2週間に一回の頻度で肥料を追加していきます。
追肥を行う場合は、土から混ぜることができないため、液体肥料か固形肥料が使いやすくておすすめです。
パセリがかかりやすい病気と収穫時期は?
パセリのよくかかる病気としてベト病が知られています。
葉の裏に繁殖してしまうカビの一種で、繁殖すると葉の裏が灰白色になる特徴が出ます。
また、黄色い斑点が出ることがありますので、そのような症状がでた株については処分が必要になります。
パセリの収穫
パセリは初夏に花を咲かせるのですが、花が咲くととうが立ち、葉っぱが固くなってしまいます。
野菜などの場合は、花が咲いてくると花に栄養分が取られてしまうので、野菜の味が落ちるとも言われています。
なので、種を取るのでなければ、花が咲く前にパセリをしっかりと収穫しましょう。
収穫するときは、葉の分量を考えながら収穫してください。パセリは葉っぱを収穫しすぎると栄養分が逃げてしまい、次の株から葉が収穫できなくなってしまいます。
なので一房から葉っぱを取る目安は6枚からくらいにするのがおすすめです。
パセリに付く虫と対策方法も
栄養分たっぷりのパセリなので、やはり害虫の心配がされますよね?
害虫では、葉の栄養を吸っていくアブラムシや葉の裏に寄生してくる葉ダニ、また、ちょっと毒々しいキアゲハの幼虫などが心配されます。
アブラムシには野菜散布が大丈夫な殺虫剤をまきます。
葉ダニは野菜散布ありの殺虫剤が必要です。
キアゲハの幼虫の場合、葉があっという間に食べられてしまうので、見つけたらすぐに取り除くしかありません。
害虫駆除の為に殺虫剤を使うときは、パセリを食べるという視点からも、天然成分の殺虫剤がおすすめです。
まとめ
パセリはある程度の条件がそろえば室内でも育てることが可能です。
独特ななパセリの性質を踏まえた上で栽培を心がければ、案外気軽に育てられるハーブだと言えるのではないでしょうか。
例えば、パセリは移植を嫌うことから、植替えの際、ほかの植物の場合だと根をほぐすのですが、パセリの場合は根をほぐさずに土のまま移植をすることをおすすめします。
そのようなパセリの性質を知っていることで、傷みやすいパセリの根を傷めることなく移植が可能です。
今回は種から育てるのが難しいと言われているパセリを種から育てる方法をご紹介させていただきました。
ハーブの性格を知ることで、ハーブのおもしろさが分かりますよね?是非お試しください.
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