最近では、ハーブを料理に加えてハーブを楽しんだり、アロマで化粧品を手作りしたり、家庭菜園でハーブを育てたり、ハーブを身近に感じることのできる習慣が増えてきましたよね。
ところで、最近は、イタリア料理やフランス料理でサラダを頼むと、ルッコラをよく見かけることが多くなりました。
ルッコラはサラダの色添えとしても、ドレッシングとの相性もすごくいいですよね。
ルッコラを育てて、家でサラダのレパートリーに入れたいななんて思ったりします。
そんなルッコラですが、実は家庭菜園でも育てることが可能なんです。
今回はルッコラの栽培方法をご紹介させていただきたいと思います!
ルッコラの栽培方法
ルッコラの栽培方法には二通りあるのをご存じでしょうか。
一つは、プランター栽培、もう一つは水耕栽培です。
ルッコラはアブラナ科の植物で、ゴマに似た風味と、ピリッとした辛みが特徴でもあるハーブです。
春から秋にかけて種をまきます。日当たりが良く、水はけの良い土壌で良く育ち、耐寒性と耐暑性にに優れています。
ルッコラは多湿に弱いので、温暖気候だと育ちにくい場合もあります。日本の気候でいえば、梅雨時期が要注意で、湿気対策が必要になってきます。
どちらかと言えば寒さを好むハーブのため、夏場は日陰や風通しの良い涼しいところで育てるのがおすすめです。
日差しが強く当たりすぎると、葉っぱの苦みが強くなってしまうので、柔らかい日差しになるよう、半日陰を作ってあげてもいいですね。
ルッコラにはいくつか品種があります。育てやすい品種としては、「ロケット」、または「オデッセイ」が人気のようです。
種は小さくて、ゴマ粒のようです。割りばしなどで5mm程度の深さの溝を一筋作って、そこに種をぱらぱらと蒔いていきます。
並べて2列や3列種を蒔く場合は、溝と溝の感覚を10cmほど開けてやると、発芽した時に丁度良い風通しになります。
最初の水やりは、種が流れないようにジョウロなどで優しくお水を撒いてあげて下さいね。
ルッコラは、湿度が高すぎると枯れてしまうので、土が乾いたら、たっぷりとお水をやる程度で少し乾燥気味に育てます。
ルッコラを続けて栽培する場合は、連作障害(れんさくしょうがい)に注意が必要です。一年草なので、毎年種まきが必要です。
同じ場所に何度も同じ植物を植えないように、収穫が終わって、次の種まき時期には違う場所に種を蒔く様にするといいでしょう。
プランターであれば、土全体を入れ替えたほうが、次の収穫が期待できます。
連作障害(れんさくしょうがい)とは
植物を育てる上で、毎年同じ場所で同じ作物を栽培したり、プランターでも同じ土をずっと使っていると、土に潜む病原菌などが作物などの栄養分から繁殖しやすくなります。
そのため、同じ場所で育てる場合には、土を一度浄化するために一年以上空ける必要があります。もしくは、輪作(りんさく)といって、違う栄養分を吸収する作物と一年おきに交互に植える方法を行なう場合もあります。
ルッコラの病害虫について
ルッコラはアブラナ科と言うからには、そうです。気をつけなければいけない害虫はアブラムシ…。春から梅雨にかけてつきやすい害虫です。
アブラムシは、葉や茎の汁を吸い生育を阻害します。
特に柔らかい新芽が出てくるときを好むので新芽が出てきた時は注意が必要です。
特に、葉が生い茂ってきて、風通しが悪くなってくると発生します。
アブラムシはルッコラの緑黄色色素(りょくおうしょく しきそ)が大好物です。
葉脈だけを残してあとの葉の部分は食い散らかしてしまうので注意が必要です。
ダメージを受けると葉が光合成をできなくなってしまうので、葉をよく観察してチェックが必要です。
なるべく風通しを良くするために、間引きを行なったりすると、栄養分の循環もよくなりますよ。間引きで収穫した葉っぱはサラダにして頂きましょう。
アブラムシの予防にはアブラムシの身体の色と同じ黄色に集まってくる習性を利用した、黄色粘着シートなどがあります。
このような物を利用することで、防虫剤を使わずに害虫の予防をすることも可能です。
ルッコラの収穫のコツは?
ルッコラの草丈が5cmほどになってきたら、育ったものから収穫をすることができるようになります。
ルッコラは二段階で楽しめる野菜です。
まずは、5cmほどのベビーリーフ。外側から1~2枚ずつちぎって収穫します。
育ったばかりの柔らかくて新鮮な葉っぱで、そのまま食べても風味があり、おいしくいただけます。風味がギュッと詰まった感じですね。
外側の葉っぱのベビーリーフを収穫したら、次はもう少し大きく育てていきます。
草丈が15cm~20cmくらいの大きさに育ったルッコラは、根っこから抜き取って収穫してます。大きく育てて、量をたくさん収穫するんですね。
抜き取った後の土の中に残った根は、病気や害虫などの繁殖につながるので、なるべく根は残さないように丁寧に抜いて収穫していきましょう。
ルッコラのベビーリーフはサラダで頂けますし、大きく育ったルッコラは、少し歯ごたえも出てピリッとする大人の味になります。炒め物やパスタに混ぜるなど、少し火を通して食べると食べやすいですよ。
いろんなルッコラを楽しんでみてくださいね。
ルッコラって冬でも育つの?冬越しの方法も
実はこのルッコラ、よほど冷え込んで霜が降りるなどなければ、寒さに強い植物です。
どちらかというと、秋から冬にかけての栽培の方が向いているかもしれません。春からだと、虫がつきやすくなる時期なので虫の駆除が大変だったりします。
ただ、日光の当たる時間が短すぎると発芽しにくくなってしまうので、まだ日照時間の長い秋口に種を蒔くといいでしょう。秋に種を蒔くことで、冬越し体質になり、冬に収穫することができます。
秋から冬への栽培のメリットは、春から夏にかけての暖かい時期に繁殖しやすい害虫の心配が減るということと、あまりに寒い時には室内に入れて育てればいいので、寒い時期に育て始めるのもおすすめだったりします。
まとめ
ハーブの中でも緑黄色野菜に分類されるルッコラはカロチンなども多い反面、害虫の心配もありますよね。
成長の早いルッコラは、気軽に家庭園芸で楽しめるハーブです。小さなプランターから始めてみるのもいいかもしれませんね。
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