ハーブの中でも有名なイングリッシュラベンダー。香りがよく、リラックス効果があるハーブとしても人気があります。
意外と育てるのが難しいイングリッシュラベンダーは、特に夏に枯れてしまうことが多いようです。なぜでしょうか。
耐暑性が弱いイングリッシュラベンダーは、何が原因で枯れてしまうのか、また枯らさないためのコツについて、そして夏の対処方法について詳しくご紹介していきますよ。
イングリッシュラベンダーが枯れる原因
イングリッシュラベンダーは丈夫なハーブですが、様々な原因で枯れてしまうこともあります。
一番多い原因は、根腐れです。
根腐れは、鉢植えでイングリッシュラベンダーを育てているときにおこりやすくなってしまいます。
分かりやすく言うと、根が窒息状態になってしまっているということです。
イングリッシュラベンダーは、春の生長期に茎や根を増やして大きくなっていきます。
茎が増えていくと混みあってしまうため、土に日が当たりにくくなってしまいます。そうすると、土が乾燥しにくくなってしまいます。
土の中の水分が多くなると、空気が循環しなくなり、結果的には腐ってしまうのです。
剪定をして茎の数を減らしたり、植え替えをして土の環境を改善するようにしましょう。
また、イングリッシュラベンダーと土との相性が悪いという場合も枯れてしまいます。
イングリッシュラベンダーは、アルカリ性を好むハーブですので、どうしても改善しない場合は一度調べてみてもいいでしょう。
また、水やりのしすぎもイングリッシュラベンダーにとっては、枯れる原因になってしまいます。
イングリッシュラベンダーは、高温多湿が苦手なため夏になると生育が衰えてしまいます。
ですから、通常通り水やりをしてしまうと、過湿気味になってしまうのです。
土の状態を確認しながら水やりをするようにし、乾燥気味に管理しましょう。
枯らさない水やりのコツは
イングリッシュラベンダーの原産地は、雨が少なくからっとした気候です。
ですから乾燥には、比較的強いといえるでしょう。
イングリッシュラベンダーの水やりは、土がしっかり乾いてからおこなうのがポイントです。
鉢植えの場合は特に、土の中までしっかりと乾いているか確認してから水やりをしましょう。
割りばしを使うと、土の中の確認が簡単にできますよ。
水やりの時に割りばしを挿しておきましょう。水やりをするタイミングで割りばしを抜いて、先っぽが濡れていないか確認しましょう。
先っぽが濡れていなければ、水やりのタイミングですよ。
土がいつも湿っていると、枯れる以外にも根が育たなくなってしまうこともあります。
根が育たないと、土が乾いた時に一気にしおれてしまうこともあります。しおれてしまったからと水やりをすると、また根が伸びなくなってしまうのです。
水やりを一回おこなったら、少し乾きすぎたかなというタイミングで水やりをするようにすると失敗が少なくなりますよ。
庭植えでイングリッシュラベンダーを育てている場合は、水やりは基本しなくて大丈夫ですよ。
晴れの日が続き、乾燥しすぎている時には水やりをかんがえてもよいかもしれません。しかし、乾燥には比較的強いハーブですので、庭植えの時は水やりは気にしなくても問題ありません。
庭植えで育てている時は、梅雨や秋の長雨に注意しましょう。
雨が当たりにくい軒下などに植え付けて、半日陰になる場所で育てるようにするのもいいですね。
夏越しの方法も
イングリッシュラベンダーは、寒さには強いものの、暑さには弱いハーブです。
ですから、夏越しの対策はしっかりとおこないましょうね。
購入する前の段階なら、暖地でも育てられる品種を選んで育てるようにするのもいいですよ。
植えた後であれば、直射日光の当たらない、風通しの良いところで管理するようにしましょうね。
水やりは、乾燥よりもあげすぎに注意するようにしましょう。悩んだときは、水やりを控えたほうがいいでしょう。
夏になる前には、収穫を兼ねた剪定、切り戻しをおこないます。
切り戻しをすることで、風通しがよくなるので夏越ししやすくなりますよ。
全体の形が丸くなるように刈り込んでいきます。茎の1/3~1/2ほどまで刈り込んでしまっても大丈夫ですよ。
剪定をするときは、枯れた葉や不要な葉も一緒に摘み取ってしまいましょう。
剪定をした後は、鉢植えなら半日陰になる場所に移動して管理しましょうね。
あまりにも熱い場合は、完全に室内で管理してもよいですよ。
秋になると再び活発になるので、直射日光の当たらない風通しのよい場所で管理しましょう。
初夏には花が咲くので、たくさんの花を楽しむことができます。
花が咲いている間は、日光にしっかりと当てるようにするのがおすすめ。花後には、堆肥などの有機質肥料を与えましょう。
また、花が終わったら茎ごと摘み取るようにすると、たくさんの花を楽しむことができますよ。
花がしぼんでからも放っておくと、種を作ろうと働くため株が弱ってしまいます。その状態で夏越しをしようとしてしまうと、枯れてしまうこともあります。
しっかり夏越しをしたいなら、花を収穫するのを忘れないようにしましょうね。
夏や、夏の前の梅雨の時期は、イングリッシュラベンダーにとっては大敵。
じめじめがとても苦手なイングリッシュラベンダーは、雨の当たらない軒下などで育てるようにするのがおすすめです。
まとめ
イングリッシュラベンダーの枯れる原因などを見てきましたが、いかがだったでしょうか。
水やりのしすぎは、特に起こりやすいので注意しましょうね。
また、夏が苦手なイングリッシュラベンダーは、しっかりと夏越しの対策をするようにしましょう。