「優美」という花言葉があるイングリッシュラベンダー。花が咲いている姿は、文字通り優美な雰囲気がありますよね。
イングリッシュラベンダーの美しい花を毎年楽しむためには、切り戻しや剪定、また花が咲いた後の処理はとても大切な作業です。
具体的にはいつ頃、どのようにおこなえばよいのでしょうか。
今回は、イングリッシュラベンダーの切り戻しの方法や時期、また冬越しさせる方法、そして花が咲いた後の処理についてご紹介していきます。
イングリッシュラベンダーの切り戻し
イングリッシュラベンダーは、剪定や切り戻しをすることで株を健康に、そして花をたくさん咲かせることができます。
イングリッシュラベンダーの切り戻しは、目的により方法と時期が少し違ってきます。
樹形を整えるための切り戻しは、3月、5月下旬~7月上旬、9月、12月におこなうことができますよ。
去年より前の古い花茎は、茎元から切ってしまって大丈夫です。伸びた部分をカットし、キレイな形に整えましょう。
また、花の収穫は5月下旬~7月上旬におこないます。開花してすぐの花や蕾の状態で切ると、長く香りを楽しむことができますよ。
イングリッシュラベンダーの花を咲かせたままにしておくと、株の負担になって弱ってしまいます。なるべく、花が咲いたら、また蕾のうちに収穫してしまいましょう。
そして、健康維持のためにも切り戻しをおこなう必要があります。
健康を維持するための切り戻しは、5月下旬~7月上旬が適期になっています。
株が大きいイングリッシュラベンダーは、見応えがあるように感じるかもしれません。しかし、株が大きくなってしまうと風通しが悪くなり、日光が遮られてしまいます。
蒸れを嫌うイングリッシュラベンダーは、風通しが悪くなってしまうと育ちにくくなってしまいます。
病気や害虫の被害が出てしまうこともあるため、健康を維持するための切り戻しはとても大切な作業といえます。
切り戻しの方法は、枝元の近くの小さな芽を残してカットしていきます。小さな芽を残しておくことで、翌年の新芽が出やすくなりますよ。
新芽が出やすいということは、花もたくさん楽しむことができますよ。
また、枯れた枝や古い枝などの不要な枝を、優先的に切り落としていくようにしましょう。
枝が混みあっているところもカットして、株全体の風通しを良くしましょうね。
目安としては、根元から2~3節ほどを残してカットするのがおすすめです。
イングリッシュラベンダーの冬越しの方法
イングリッシュラベンダーは、比較的寒さに強いハーブで丈夫なため、冬の対処は特別必要ありません。冬越しも比較的簡単にできますよ。
しかし、雪が積もって茎が折れてしまう、ということはあるかもしれません。ですから、豪雪地帯では屋根を付けるなどして対処しましょうね。
また、12月頃に冬の剪定をおこなうのがおすすめです。
冬の剪定をおこなうと、茎が短いため、雪が積もって茎が折れてしまうことも防ぐことができます。
剪定は、新芽の上で切っておくようにだけ考えれば、あとはざっくり切ってしまって大丈夫ですよ。
新芽を残しておくことで、翌年、花をたくさん咲かせやすくなります。
剪定から18週ほどで花芽がたってくるので、12月の上旬におこなうのがいいですね。
開花後の処理と管理が大切
イングリッシュラベンダーは、花が咲く前のつぼみの状態、または花が咲いている最中に摘むのが、香りが濃いまま楽しめるのでベストです。
もし、雨が続いたり花を楽しんでいるうちに花が終わってしまったという場合は、花を剪定してしまいましょう。
方法は、終わった花を伸びた茎ごと剪定していくだけです。
なかなか時間が取れない、めんどくさいという場合は、花だけでも切るようにするといいですよ。
きちんと剪定をする場合は、花茎の下の新芽ができ始めている少し上の部分で剪定していきましょう。
花後の剪定の時には、茎や枝の剪定も一緒におこなってしまうといいですよ。
地面に付いてしまっている枝、込み入った部分の枝、古い枝などの不要な枝を中心に剪定していきます。
イングリッシュラベンダーの株が、涼しそうに見えるくらいまで剪定するといいですよ。
まとめ
イングリッシュラベンダーの切り戻しの方法や目的を見てみました。
樹形を整えるためや健康維持のため、など切り戻しや剪定は、育てていくうえで大切な作業なんですね。
花後の処理もきちんとおこなうことで、翌年の花のつきが良くなったり、イングリッシュラベンダーの株を健康な状態に保つことができます。
少し手間がかかる切り戻しや花後の処理ですが、忘れずにおこなっていきましょうね。
イングリッシュラベンダーの花を、収穫してからも楽しみたいときには満開になるのは待たずに、蕾のうちに、または咲き始めに花を摘み取っていきましょう。
そうすることで、イングリッシュラベンダーの濃い香りを長い期間楽しめますよ。