観葉植物としてとても人気のあるポトス。生命力が高く病害虫にもかかりにくいため、初心者の方にも育てやすい植物です。
生命力高いことから育てやすい一方、あっという間に生長してしまうため剪定が欠かせない作業となってきます。
剪定というと難しいイメージがありますが、ポトスの剪定はどのようにおこなえばいいのでしょうか。
今回はポトスの剪定の方法やポトスの増やし方について詳しくご紹介しています。
ポトスの増やし方
ポトスは挿し木、水挿し、株分けなどの方法で増やすことができます。
一番簡単な方法は水挿しです。5月中旬~8月頃におこなうといいですよ。東京よりも西の地域であれば9月上旬頃まで大丈夫です。
剪定でカットした茎などを挿し穂にしてもいいでしょう。水挿しにする場合は、水につかる部分の葉をすべて取り除きます。気根というポコッとした部分は根が出てくるところなので、そのままでいいですよ。
茎だけが水につかるようにします。水には、発根促進剤を混ぜておくと発根しやすくなりますよ。水は毎日交換して、清潔な状態を保つようにしましょう。根が十分に出てきたら植え付けができます。
また、挿し木で増やすのも一般的です。ポトスの挿し木をする場合は、2~3節ほどつけて切った茎を使いましょう。もちろん、剪定でカットした茎でも大丈夫です。
挿し木用土はパーライトとバーミキュライトを同量に混ぜたものなどを用意しましょう。挿し穂は、土に埋まる部分の葉は取り除いておきます。切り口にはメネデールなどの発根促進剤を塗っておくといいですよ。
挿し木用土を育苗ポットなどに入れて、水をかけて軽く湿らせておきます。挿し穂のポトスの茎が1/2程度埋まるくらいまで土に挿しましょう。茎を挿す前に、割りばしなどで穴をあけておくと、茎が折れる心配がなくなりますよ。
用土に挿すことができたら、日差しの柔らかい場所で管理します。室内のレースのカーテン越しなどがおすすめです。土が乾かないように水やりをしながら管理するようにしましょう。
約1か月で発根、発芽します。2か月程度が経ち、根が十分に出てきたら鉢植え用土で鉢に植え付けましょう。
ポトスは株分けでも増やすことができます。
株分けをするときは、元の株の水やりを控えて土を乾燥させておくようにしましょう。根を傷つけないようにやさしく取り出し、古い土を落とします。
ナイフでポトスの株に切れ目を入れて、手で二つに分けます。芽の数が多ければさらに細かく分けても大丈夫です。傷んでいる根や黒くなっている根は取り除いておきましょう。
観葉植物の土を入れて用意しておいた新しい鉢に、分けた株を植え付けます。水やりをし、直射日光の当たらない明るい日陰で、風通しのよい場所で管理しましょう。
2か月ほどたちしっかりと根付いたら、今までと同じ場所で管理して大丈夫ですよ。
剪定の時に切る場所はどこ?
ポトスの剪定をするときに困るのは、切る場所がわからないということかもしれません。
ポトスは生長すると株元が間延びしてしまうため、切り戻し剪定というものをする必要があります。切る場所は、株元から3~4節残すような場所がいいですよ。節のすぐ上でカットしましょう。
ポトスは節ごとに気根がありその気根から根が出てきます。土に近い場所だと根が伸びてしまい株元の根と絡んでしまうこともあるのですが、そのような場合は無理に引っ張ったりしないようにしましょう。
ポトスは生命力が強いためあっという間に伸びます。ですから大胆に切ってしまっても大丈夫です。ちょっと短いかなというくらいで十分ですよ。
ポトスを増やす方法も
ポトスは、水挿しや挿し木、株分けで増やすことができるということは先ほどご紹介しましたが、そのあとはどのように管理すればいいのでしょうか。
植え付けに適した時期である5~6月または10月に植え付けをおこなうのがおすすめです。観葉植物用の土などを用意し、鉢に鉢底ネット、鉢底石、用土を入れて準備しておきます。
根がしっかりと出てきたポトスの挿し穂を、用土に植えつけましょう。根が定着するまでは柔らかい光が当たる風通しのよい場所で管理するといいですよ。
新芽が増えてきたらきちんと根付いた証拠です。今までポトスを管理していた場所や親株と同じ場所で管理して大丈夫ですよ。
水挿しで増やしたポトスはハイドロカルチャーで育てることもできますよ。ハイドロカルチャー用のゼリーボールなどを用意し、根がしっかりと生えたパキラを植え付けるだけなので簡単ですね。
ハイドロカルチャーで育てる場合は、水のやりすぎに注意するといいですよ。
まとめ
ポトスの増やし方や剪定の時に切る場所についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
ポトスは大端に切ってしまっても、生命力が強いのであっという間に伸びてきます。あまり神経質にならずに切っても大丈夫ですよ。
剪定で切った茎を使ってポトスを増やすこともできるので、もっとポトスが欲しいという場合はぜひ試してみてくださいね。