公共施設などでも使われることの多い観葉植物、オリヅルラン。
とても丈夫な植物のため、観葉植物初心者の方でも育てやすいと人気があります。
空気清浄効果が証明されている観葉植物の一つで、シックハウス症候群にも有効なんですよ。
そんなオリヅルランの「ランナー」って何か知っていますか。
よく聞くけど分からない、そんなあなたにオリヅルランのランナーについて詳しくご紹介しています。
オリヅルランのランナーとは
オリヅルランの育て方などを見ていると、よく出てくる「ランナー」。
このランナーとは、子株を出している白っぽい茎のようなものを指しています。
細長い茎のため、ぱっと見だとオリヅルランの葉と勘違いしてしまうかもしれませんね。
オリヅルランの葉とランナーを見分けるには、子株がついているかどうかというのが大きなポイントかもしれませんね。
ランナーの節からは、白く小さなかわいい花が咲きます。
オリヅルランの花は、春~夏にかけて咲きますが、小さいのであまり目立たず基本的に観賞価値はあまりないようです。
花を見てみたい場合はランナーの節をチェックしてみるといいですよ。
ランナーの先には子株を付け、この子株を新たに植えつけることでオリヅルランを増やすことができます。
この子株は、1つのランナーに1つしか付かないというわけではありません。
子株が10個以上付くランナーも、なかにはあるんですよ。
オリヅルランのランナーはどんどん伸びていき、増えていきます。
そのうち、重さに耐えきれなくなり垂れ下がっていきます。
ランナーは放っておくと増えすぎてしまうので、ある程度の剪定が必要ですよ。
オリヅルランのランナーはいつごろ出る?
オリヅルランのランナーは、休眠期の冬は出にくいものの、他の時期であれば比較的いつでも出てきます。
しかし、子株から育てていると株が充実するのに時間がかかるため、3年以上かかってしまうこともあります。
子株から育てる場合は、気長に待ってみるのもいいでしょう。
どうしてもランナーが出ない場合は、考えられる原因を次で詳しくご紹介していますので、そちらも一緒にご覧ください。
オリヅルランのランナーが出ない原因や対処法も
オリヅルランのランナーが出てこない原因は、いくつか考えられるんです。
まずは、ランナーが出るほど株が生長していないということが考えられます。
ランナーが出るほどの株に生長しているかどうかは、株の姿や大きさだけではなく、根が大きく発達しているかどうかが問題になってきます。
充実した株は、根が直径1cm以上に膨らむので根を見てみても良いでしょう。
直径1cmよりよも小さい場合は、もっと株が生長するまで待ちましょう。
また、オリヅルランのランナーが出ない原因には、日光が足りていないこともあるかもしれません。
オリヅルランは耐陰性のある植物ですが、日光を好む植物です。なるべく明るい場所へ置くようにしましょう。
真夏の直射日光は避け、それ以外の季節はできるだけ日光に当てましょうね。
少なくても、午前中だけは日光に当てるようにするのがおすすめです。
そして、オリヅルランの中には、子株ができにくい品種や全くできない品種もあります。
子株ができないということは、ランナーを出さないということにもなります。
例えば、シャムオリヅルランという品種は、ランナーを全く出さない種類です。
また、中斑の品種のものより外斑の品種のもののほうが、ランナーは出やすといえます。
購入したときに、ランナーが出る品種なのかということを確認しておくといいかもしれませんね。
他にも、オリヅルランは、株が元気すぎるとランナーを出しにくいということも考えられるようです。
水やりを少し減らして葉がしおれてきたら水やりをする、ということを1~2か月繰り返し、そのあと再び通常のお世話に戻す等してみるといいかもしれません。
また、肥料を減らしたり、遮光するなどしてオリヅルランの生存本能をくすぐるといいでしょう。
そのようにすることで、オリヅルランが何とかして種の保存をしなければという状態になるため、ランナーが出てきやすくなりますよ。
ただし、冬におこなうと本当に枯れてしまう恐れもあるので、生長期である春~秋におこないましょうね。
まとめ
オリヅルランは、ランナーと呼ばれる茎をのばして先に子株を付けます。
品種によってはランナーを出さない品種もあるので、購入の前または購入してからでもよいので品種を確認しておくといいでしょう。
ランナーを出す品種であれば子株を付けるので、子株を植え付けて増やすこともできますよ。
ランナーを付けるには株が充実していないといけません。
まだ株が充実していない場合は、大きく生長させてからランナーを期待しましょう。
午前中は日が当たる場所に置き、少し生存本能をくすぐるとランナーは出やすくなります。
もし、ランナーがなかなかでないという場合はぜひ試してみてくださいね。