オリヅルランは細長い葉っぱをもつ観葉植物です。
インテリアとして飾られることも多く、釣り鉢やハンギングとして育てられることもあります。
オリヅルランの葉は涼し気な印象があり、爽やかですよね。
オリヅルランは比較的育てやすい観葉植物といわれていますが、枯れてしまったり病害虫にかかってしまうこともあります。
今回は、オリヅルランが枯れる原因や対処法、よくつく病害虫や対策についてご紹介します。
オリヅルランが枯れる原因と対処法
オリヅルランが枯れる原因は3つ、根詰まりや水不足、根腐れ、直射日光に当たってしまったなどの理由が考えられます。
一つずつ詳しく見てみましょう。
原因その1:根詰まり
まずは、根詰まりが原因の場合です。
オリヅルランが根詰まりを起こすと、下の方の葉が黄色や茶色くなって枯れ込んでしまいます。
オリヅルランは生育がいい植物ですので、放っておくと根詰まりを起こしてしまいます。八度の表面や鉢底から白い根が見えていたら、鉢の中で根が詰まっている証拠です。
根が詰まってしまうと水が吸えなくなり枯れてしまいます。
株がすべて枯れてしまわないように、一回り大きな鉢に植え替えをするか株分けをしてあげましょう。
枯れてしまった葉は切り取ってしまいましょうね。
原因その2:根腐れ
オリヅルランは根腐れを起こして枯れることもあります。
根腐れは過湿の状態が続くことで起きやすくなってしまいます。オリヅルランは、根に水をためやすい性質を持っています。
通常、土が乾いてから水やりをおこないますが、土の状態を確認しないで水やりをしていると、根腐れを起こすことがあります。
根腐れを起こしたときには、一度鉢から出して根切りをおこない植え替えをするようにしましょう。
水のやりすぎは根腐れを起こしますが、水不足でもオリヅルランが枯れてしまうことがあります。
真夏などの気温が高い時期は、土が乾燥しやすくなってしまいます。春や秋よりも夏場は土の状態に気を付けながら、水やりをおこなうようにしましょうね。
原因その3:直射日光
真夏は、直射日光にも気を付ける必要があります。
日光を好むオリヅルランですが、直射日光に当たると葉焼けを起こして枯れてしまいます。オリヅルランを管理する場所は、半日陰や明るい日陰にしましょう。
室内での管理であれば、レースカーテン越しの日光などがちょうどいいですよ。
オリヅルランは寒さに弱い観葉植物です。そのため、冬の寒風に当たることで枯れてしまうこともあります。
気温3℃ほどまでは耐えることはできますが、霜や冷たい風に当たると葉が傷んでしまいます。
外の気温が10℃を切るころになったら、室内に入れてあげるようにしましょうね。
よくつく害虫
オリヅルランにはアブラムシやカイガラムシがついてしまうことがあります。
アブラムシ
アブラムシは、気温が上がり新しく芽が生えてきた頃によくつきます。
葉や茎から養分を吸い取り株を弱らせるなどの被害があります。また、アブラムシの排泄物が別の病原菌を招いてしまうこともあります。
そのため、見つけたらすぐに捕殺するようにしましょう。アブラムシの数が少ないようであれば、ティッシュなどでつまみ取りましょう。牛乳を薄めずそのまま吹きかけても効果があります。
もちろん、専用の殺虫剤を使っても大丈夫ですよ。
カイガラムシ
カイガラムシは、1年を通してオリヅルランにつく可能性がある害虫です。
葉や根に発生し、美観を損ねるだけではなく葉や茎を吸汁されて、枯れてしまうこともあります。カイガラムシは殺虫剤が効きにくい害虫です。
数が少ない場合は手でつぶしてしまいましょう。成虫は使い古した歯ブラシなどでこそぎ落としてしまいましょう。
もしかして病気?オリヅルランの症状や対処法も
オリヅルランの葉が、穴の開いたような状態になっていたら炭そ病にかかっているかもしれません。
炭そ病は、気温の高い時期にかかりやすい病気です。高温多湿の状態が続くと、繁殖しやすいのが特徴です。
炭疽病(たんそびょう)にかかったオリヅルランの葉は、すべて取り除き必ず処分してしまいましょう。
専用の薬剤を吹きかけておくと安心です。その後は、高温多湿にならないよう管理しましょう。
オリヅルランの葉に赤茶色い斑点ができていたら、褐斑病(かっぱんびょう)かもしれません。
褐斑病にかかった葉は、葉に斑点があらわれて次第に葉が変色していきます。葉の色は黄色になったり色が薄くなっていきます。
生育も悪くなっていくので、見つけたら早めに排除しましょう。症状が見られる葉はすべて排除し、処分します。また、専用の殺菌剤で治療するようにしましょう。
まとめ
オリヅルランは育てやすい植物ですが、直射日光に当たった場合や根腐れ、根詰まりなどが原因で枯れてしまうことがあります。
枯れてしまう原因を見つけて、それに合った対処をしてあげるようにしましょう。
葉が枯れる原因は、病害虫が原因の場合もあります。
一度発生すると、なかなか排除しきれない場合もあるのでみつけたら早目に対処していきましょうね。