ラベンダーは、今まで一度は耳にしたことがあるハーブなのではないでしょうか。お店などにも、時期になるとよく置いてありますよね。
ラベンダーの香りを楽しむために育ててみたいけれど、どのように育てればいいのかと悩んでいる方に分かりやすく、ラベンダーの基本的な育て方などをまとめてみました。
ラベンダーの育て方、種まきの時期も
ラベンダーにはいくつかの種類があり、種類によって育て方や種まきの時期は少し変わってきます。
ここでは、一番流通しているイングリッシュラベンダーの育て方などについて書いていきます。
ラベンダーは、乾燥気味な環境を好むハーブです。高温多湿に弱く、寒さに強いのも特徴です。
ですから、冬は0度以上あれば冬越えすることが可能です。冬よりも、雨が続く梅雨の時期や、高温になる夏の時期がラベンダーを育てる上で大切な時期と言えるでしょう。
ラベンダーの種をまく時期は3〜5月頃がおすすめです。
しかし、種をまく前に春化処理というものをしなければなりません。
春化処理とは、ラベンダーの種を冷蔵庫に3日間、そして水に1日つけてからまくという方法で、発芽率をアップさせるものです。春化処理をしなくても発芽することはありますが、発芽率は低めです。
このように、種からラベンダーを育てるのは上級者向けと言えますので、初心者の方などは苗から育てることをおすすめします。
苗から育てる場合は、4〜5月に植え替えをするようにしましょう。植え替えの際は、元々付いている土を落とさず、鉢に植え替えましょう。
挿し木や剪定の時期は?
ラベンダーの株を増やすためには、挿し木をする必要があります。また、ラベンダーを大きく育てたいという時には、剪定をしなければいけません。
挿し木と剪定にも正しいやり方がありますので、見ていきましょう。
挿し木の時期や失敗しない方法は?
ラベンダーを挿し木にするのに適した時期は、春の4〜6月と秋の9〜10月です。この中でも5〜6月がラベンダーに負担を与えずに挿し木にすることが出来るのでおすすめです。
挿し木をする時は、ラベンダーの枝の先端から7〜10cm程のところを切ります。根元に近いほうを切っても、枝が固くなってしまっていて、根が出にくいので気をつけましょう。
切る時は水を吸う切り口の面積を増やすために、斜めに切るようにしてください。
そして、下の方の葉をとり、2〜3時間水につけます。それから土にさすのですが、できれば土にさす前に発根促進剤を塗ると良いでしょう。
ラベンダーの挿し木をする時には、セルトレイと呼ばれる専用の器と、バーミキュライトという専用の土を使うようにしましょう。
セルトレイはラベンダーの挿し木をするのに適した大きさになっているので、水をあげすぎることを防いでくれます。
また、バーミキュライトは、肥料が入っていないので、無菌の土です。挿し木をする際は、菌があるとラベンダーがダメになってしまうこともあるので、このような専用のものを使うようにしましょう。
水をあげる時は、霧吹きなどで葉を湿らせる程度にします。1ヶ月ほどしたら水やりをやめ、庭や鉢などに植え直しましょう。
剪定の時期や、適切な場所は?
剪定とは、形を整え、サイズを小さくして大きく育てるのに必要な作業です。剪定に適した時期は秋〜冬、また春先にかけての時期です。
剪定する時は、新芽が出来始めている少し上で切ります。目安としては、花の方から数えて葉が2〜3こめあたりで切るとよいかもしれません。
また、地面についている枝は腐ってしまうこともあるので、切ってしまいましょう。
全体的に涼しげな雰囲気になり、古い枝が減らせたら完成です。
ラベンダーが枯れた!その原因は?
ラベンダーは枯れにくいハーブですが、それでも枯れてしまうことがあります。
理由はいくつか考えることができますが、高温多湿が苦手ですので、水をあげすぎて水分量が多いと枯れてしまうことがあります。
また、夏など温度が高くても枯れてしまいます。鉢植えの場合は、日陰や家の中など温度を上げすぎないように気をつけましょう。
肥料のあげすぎも、ラベンダーが枯れてしまう原因になりますので気をつけましょう。
また、先ほど書いた剪定をしないことで枯れてしまうこともあるようです。
上記のような原因はなくても、5年以上育っている株だと、突然死と呼ばれる症状で枯れてしまうことがあります。これは、防ぐことが出来ないので、お気に入りの株の時には、早めに挿し木をしておくのが良いかもしれません。
まとめ
ラベンダーは香りがよく、苗からであれば育てやすいハーブです。
高温多湿の日本では、梅雨〜夏場がラベンダーを育てる上で大事な時期となってきます。ラベンダーが枯れてしまわないように、置く場所などを考えながら育てるようにしましょう。
また、お気に入りの株は突然死などの可能性も考えられますので、早めに挿し木をしておくと良いかもしれません。
剪定や挿し木など、少し手間がかかるかもしれませんが、手をかけてあげることで、たくさんの花を咲かせてくれます。
ぜひ、ラベンダーを育ててみるのはいかがでしょうか。
ラベンダーの活用法
ハーブバスの効能!ラベンダーやミントなどお風呂に入れるとおすすめなのは?