日本ではあまり馴染みのないヒソップというハーブですが、ユダヤ教では古代から聖なるハーブとされています。
ヒソップはなかなか苗で売っているのは見かけないので、種から育てるのが一般的なのですが、種から育てる栽培方法はどのようなものなのでしょうか。
またヒソップの葉は、どのように使うことが出来るのでしょうか。
今回はヒソップの種からの栽培方法、また種まきの時期やヒソップのお料理のレシピなどをご紹介します。
ヒソップとはどんなハーブ?
ヒソップとはどのようなハーブなのでしょうか。
ヒソップはユダヤ教で古代から「聖なるハーブ」とされていて聖書にも書かれていることから、浄化の象徴などとして現在でもアロマオイルなどが使われています。
ミントのような香りがあり、葉がヤナギの葉に似ていることから和名では「ヤナギハッカ」とつけられています。
開花期は6〜9月頃で、茎の上部に青紫色やピンク色、白色などの小さな花を穂のように咲かせます。
半低木状多年草なので、冬を越えてまた開花期になると花を咲かせます。
草丈は約40〜60cmほどになり、ヒソップの葉は肉料理や魚料理に香り付けとして使われたり、ソーセージやシチューなどによく利用されます。
ヒソップの種からの栽培方法
ヒソップを種から栽培する時には、4〜5月または9〜10月頃に種まきをおこないます。
水はけがよくアルカリ性の土をヒソップは好むので、市販の培養土やハーブ用の土がオススメです。
庭に直まきする時は、種をまく1週間ほど前に苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
ヒソップの種は小さいので重ならないように気をつけてまき、土は被せないようにすると発芽率がよくなります。
発芽までは土を乾かさないように気をつけながら水やりをしましょう。発芽したら間引きをおこない数を減らし整理しましょう。
本葉が4〜5枚ほどになったら植え付けをおこないます。
その後の水やりは、土の表面がしっかりと乾いてから水やりをしましょう。ヒソップは多湿に弱いので水のあげすぎには気をつけましょう。
梅雨〜夏の時期はヒソップの株が蒸れないように、咲き終わった花を切り戻したり、混みあっている枝を剪定し整理するようにしましょう。
冬になると寒冷地では落葉し、暖地では常緑で冬越えをします。
ヒソップの使い方・お料理レシピも
ヒソップはミント系のスーッとした爽快感があり、咳止めやお料理などに使うことができます。
ヒソップの活用方法
ヒソップは古代から浄化のハーブとして使われてきました。いくつか活用方法をご紹介していきましょう。
シロップやティーで咳止めなどに
浄化のハーブと言われているように、ハーブシロップやハーブティーにして咳止めや、消化不良を解消することに使うことができます。
お風呂に入れてハーブバスに
また、お湯の溜まった浴槽にヒソップのアロマオイルを5〜10滴垂らしてハーブバスにすると、ストレスや夏バテにも効果があります。
ドレッシングにしてサラダを美味しく
- オリーブオイル80ml
- レモン汁100ml
- バルサミコ酢大さじ3
- クレージーソルト小さじ2〜3
- こんぶ茶小さじ1
- ヒソップ小さじ1
上記材料を全て混ぜてドレッシングを作ります。
このドレッシングはさっぱりとしていていろいろなサラダに合うドレッシングです。
ヒソップシロップの作り方
咳止めに効くヒソップシロップの作り方を簡単にご紹介します。
フレッシュヒソップの時とドライヒソップの時で作り方を少し変えるのがオススメです。
- フレッシュヒソップを使う時は、鍋に水100g(ccじゃなくてgです)、てんさい糖80gをいれて弱火にかけます。
- 全体的に泡が出てきたら、太い茎から外したヒソップをいれて火を止め蓋をして冷まします。
- 冷めたらこして瓶に移し完成です。冷蔵庫で保管しましょう。
- ドライヒソップの場合は、ドライヒソップ9gにお湯150ccを注ぎ10分ほど蒸らし、濃いめのハーブティーを作ります。
- 鍋に濃いめのハーブティーを葉をこしていれ、てんさい糖150gをを入れ弱火で砂糖を溶かします。
この時、砂糖を煮詰めると1週間ほど保存でき、砂糖が溶けてすぐに火から下ろすと2〜3日保存できます。 - 砂糖を溶かしたヒソップシロップを瓶などの容器に移し完成です。
できたヒソップシロップは、お湯割りや炭酸割り、またヨーグルトやスムージーに入れたりなどして使うことができます。
1日3回5〜10mlを飲み続けると咳止めの効果が持続します。
まとめ
ヒソップは、日本ではあまり馴染みのないハーブですが、種から簡単に育てることができます。
種から育て発芽してからは日当たりの良いところに置くと、生育が良くなり香りが強くなります。
ヒソップの花と葉は収穫しサラダとして食べることもできるので、余すところなく使えるのもいいですね。
ヒソップシロップは炭酸やヨーグルト以外にも水、コーヒー、紅茶など色々なものに合わせることが出来るので自分の好みの飲み方でとるといいですね。