緑色の小さな玉状の葉が連なって育つグリーンネックレス。多肉植物の一種ですが、インテリアグリーンとしても人気のある植物です。
比較的丈夫なため、屋外でも育てられるんですよ。
また、株を増やすのがとても簡単で、葉が土に触れているだけでどんどん増えていくような生命力の強さもあります。
そんなグリーンネックレスの株分けはいつおこなえばよいのでしょうか。また、剪定についてや葉挿し・挿し木についても見ていきましょう。
グリーンネックレスの株分けの時期や方法
グリーンネックレスは、寒さが一段落する3月中旬~6月中旬、または、暑さが一段落する9月中旬~11月中旬の生長期に株分けをおこないましょう。
グリーンネックレスの植え替えのタイミングで、同時に株分けするのが効率が良くおすすめですよ。
グリーンネックレスは、生長し葉がたくさんになったり、株が大きくなると蒸れやすくなってしまいます。そのためには、剪定や株分けをする必要があるんですよ。
用意する鉢は、元の鉢と同じ大きさかひとまわり小さいものを準備しておきましょう。
用土は、多肉植物用の培養土または、サボテン用の培養土や観葉植物用の培養土を用意しましょう。
自分でブレンドする場合は、赤玉土5、パーライト3、腐葉土2、の割合でブレンドするといいですよ。
肥料が含まれていない土を使うときには、元肥として緩効性の固形肥料を規定濃度の半分程度混ぜ込むようにしましょう。
まず、親株となるグリーンネックレスの株を抜きます。優しく抜き取ったら、土を半分ほど落としましょう。
そして手で、根から分かれるように株を2~3個に分けます。手で分けにくい時は清潔なハサミでカットしましょうね。
新しい鉢、鉢底ネット、鉢底石、を順に入れたら用土を鉢の1/3程度まで入れます。
そこにグリーンネックレスを置きましょう。鉢と根の隙間にも土が入るように、棒でつつきながら土を足していきます。
根を傷つけないように注意しましょうね。
明るい日陰で管理し、4~5日後から水やりを開始しましょう。
グリーンネックレスの剪定のコツ
グリーンネックレスの剪定は、株分けと同じ3月中旬~6月中旬、または9月中旬~11月中旬におこないましょう。
生長し葉や茎が増えると、風通しが悪くなり蒸れやすくなってしまいます。
そこで、間引き剪定をおこないましょう。
間引き剪定は、不要な葉や茎を付け根から切り落とす作業です。
不要な葉や茎とは、徒長し節の間隔が間延びして細長く伸びてしまったものなどを指しています。徒長した茎は、葉があまりついていないものが多いですよ。
また、枯れて変色している葉も剪定してしまいましょう。
そうすると、グリーンネックレスの株の内側まで光が届きやすくなりますよ。
内側まで光が届き、風通しがよくなることで病気の予防にもなります。
茂りすぎて株元がいっぱいになっている場合は、元気のある茎でも根元から切ってしまいましょう。
その場合は、全体のバランスを見ながらバランスよく間引きしていきます。
元気な茎を間引きした場合は、挿し穂にして挿し木にすることもできますよ。
グリーンネックレスの剪定には、切り戻し剪定という方法もあります。
この剪定は、夏の時期の蒸れを防ぐためにおこなうので、3月中旬~6月中旬におこなうようにしましょう。
伸びた茎を途中で切り、株を一定の大きさに保つようにカットしていきましょうね。
葉挿し・挿し穂でグリーンネックレスを増やす方法も
グリーンネックレスを増やすときは、3月中旬~6月中旬、または9月中旬~11月中旬に挿し穂をして増やしましょう。
グリーンネックレスの挿し木は、通常の挿し木よりも葉挿しに近い方法を取ります。
元気がなくなった時の再生方法としても使えますよ。
まず、根が生えている茎を探し、20cmほどの長さにカットしましょう。葉に張りがあり、元気に育っているもの使うと失敗しにくいですよ。
用土は多肉植物用の土、サボテンや観葉植物の培養土などを使うのがおすすめです。
鉢に、鉢底ネット、鉢底石、用土をいれ、グリーンネックレスの挿し穂をくるくるっと巻いて置きましょう。
そして、つぶつぶが半分埋まる程度まで赤玉土の極小サイズをかけていきます。
赤玉土は水を含むと重くなり、株を押さえ込んでくれる役割がありますよ。
つぶつぶの下から根が出てくるので、つぶつぶの半分以上を土に埋め込んでいる状態がベストなんです。
土をかけたら、穴の開いていないトレーにお水を張り、鉢の下から水を吸わせましょう。
そして、霧吹きを使ってつぶつぶが露出しないように、土がびたびたになるまで湿らせれば、挿し木の完成です。
トレーの水が無くなり、鉢の表面の土が乾いた頃に、また水を1/3くらい入れる、を何度か繰り返しましょう。
この間グリーンネックレスの鉢は、通常通りの日の当たる場所で管理して大丈夫ですよ。
1ヶ月ほど経つと新芽が出るなどの動きが出てくるので、底面吸水をやめ、元の鉢と同じように管理していきましょう。
まとめ
一般的な多肉植物は、挿し穂の切り口を乾かしてから土に挿し、水やりは1週間後からといった方法で挿し木がおこなわれます。
しかし、グリーンネックレスの挿し木は、挿し穂を土に挿したらすぐに水をあげて大丈夫なんですね。
また、株分けや挿し木の時の気根に土をかける作業がとても大切です。
実の半分くらいが顔を出すのを目安に土をかけましょうね。