今回の記事で紹介するハーブは「パセリ」です。
皆さんパセリについてどのような印象をお持ちでしょうか?
きっと、多くの方は「レストランで出るメニューの色添え要員」・・・程度の存在という認識をお持ちではないでしょうか?
しかしこのパセリ、栄養価がものすごい高く、色んな効果を持ち合わせた食品なんです。
(でなければこうして記事にもできませんから汗)
今回はそんなパセリの魅力についてまとめたマニアックな内容でお送りしていきたいと思います。
パセリの栄養価について
主に、レストランや洋食屋さんのメニューの添え物に出てくるパセリですが、正直残す人って結構多いんですよね~。
確かに葉を一つ添えられても「?」って感じですし・・・。
しかし、パセリを単なる色添え要員として食べ残しているあなた・・それは非常にもったいないです。
なぜなら、パセリは
炭水化物、食物繊維、タンパク質、ビタミンA群、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、マグネシウム、鉄分
と豊富に栄養素が含まれているからなんです。
とりわけ、βカロテンはパセリ100gあたりで7400mgの含有量を持ちます。これは、数ある野菜のなかでも「βカロテンの宝庫」と呼ばれるニンジンに次ぐ量(!)を誇ります。
また、それらに加えて肌の美容に良いビタミンCも豊富に含むため、パセリの摂取によって、動脈硬化の予防や、肌のプロテクト=美肌といった効果が期待できます。
美容効果以外にも、多くの効果を望めます。特筆すべきは、パセリに含まれる葉緑素の1つ「ピネン」と、パセリの香りを形成する「アピオール」。
まず、ピネンには口臭を抑える働きがあります。
また、アピオールには胃腸の疲れをとる効果があるとされています。
つまり料理にパセリを添えることで、食後のコンディションを整え、なおかつエチケットケアが可能となるわけですね。
それを踏まえると、料理皿にのっけられたパセリは単なる彩り要員ではなく、食材が持つ栄養素を知り尽くしたシェフならではの食べる人への優しい心遣いだと考えるのは邪推に過ぎるでしょうか?
加熱や乾燥で栄養価が違う?
さて、パセリの栄養素や効果について紹介してきましたが、パセリの調理方法は主に茹でたり、揚げたり「加熱」する手法と、「乾燥」させて、パスタやピザにパラパラとふりかける手法に分かれます。
そして調理方法によって、そのパセリがもつ栄養価は当然ながら変動してきます。
まず、乾燥パセリの場合ですが、生パセリの段階で含まれている水分が乾燥させることで飛ぶため、栄養素が凝縮され、栄養価が上昇します。
乾燥パセリの使用用途は主に、パスタ、ピッツァ、ラザニア、リゾット(イタリア料理しか思いつかないほど食に疎くてすみません泣)などの香り付け、味付けなどに多用されます。
乾燥パセリをメインにした料理は中々存在しないため、一度の食事における摂取量はさほど多くはとれません。
まさか、ポテチの残りカスみたいに口に流し込むわけにもいきませんし・・・・(笑)。
しかし味付けにぴったりで栄養素という側面で見ても、メイン料理の良きアシスト役となり得るのは間違いなさそうですね。
一方で、「加熱」したパセリをつかった料理は数多く、中でもパセリの天ぷらというのは山菜の天ぷらよろしく、少し苦みをだした味わいが大人っぽく、赤ワインのアテによく合う秀逸ぶりです。
しかし、パセリに含まれるビタミンCは熱に弱く、加熱調理する段階で、その大半が破壊されてしまいます。
それによって必然的にパセリの美肌効果は薄れていってしまうのはロジック的に仕方の無いことでしょう。
ただ、栄養価が変わるのは、ビタミンCのみであり、他の栄養価が変わることはありません。乾燥パセリに比べて摂れる量も多いのは利点といえるでしょう。
もちろん、パセリのみで1日分の生活に必要な栄養素を全て賄えるものではありません。
バランスのとれた食事、栄養補給のうえで+α的な働きをするアイテムであることはご留意ください。
冷凍保存の方法も!
例えばスーパーでパセリを葉ごと購入して料理に使ったとしても、残ってしまったものは使わず、冷蔵庫の野菜室の中で萎びてしまう・・・なんてことになってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には是非、「パセリの冷凍保存」をオススメします。
冷凍することで、水分の放出を抑え、長期間鮮度を保つことができるのが嬉しい要素ですよね?
この「冷凍保存」、洋食屋さんがよくやっている方法で、青果業者から仕入れたパセリを一括で冷凍保存して長く使えるようにしているそうですよ。
方法は簡単です。
用意するもの
- パセリ (好きなだけ)
- キッチンペーパー
- フリーザーパック
方法
- パセリをよく洗います
- キッチンペーパーで水気を切ります。水気は残さないようにしましょう。
- 一番太い茎から葉を摘み取りフリーザーパックに入れて保存します。
- 一晩しっかり凍らせたら、パリパリになるのでフリーザーパックの上から揉んで細かく粉砕していけば出来上がりです。
この冷凍保存で1カ月ほどパセリを持たせることができます。
色んな料理に、冬場においしいポタージュの飾りに・・・是非使ってみてくださいね。
まとめ
さて、ちょっとマニアックな今回の記事ですがいかがでしたでしょうか?
料理の主役になることがほとんど無く、彩り要員と長らく不遇を囲ってきたパセリですが、その栄養素の高さはもっと注目されて然るべきではないでしょうか。
これからも、レストランでは料理の添え物にパセリが乗せられる事でしょう。
そして、食べられないまま回収されるパセリの姿を目の当たりにすることも・・・。
しかし、少なくとも私は今までとは全く違う気持ちでパセリに箸を伸ばすことになるでしょうね。
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