蓮のような葉っぱと黄金色の花を咲かせることから、金蓮花の異名をもつナスタチウムは、葉、花、種子、果実に辛みと酸味があるので、食用としてサラダなどに使われたりしますよね。
今回はそんなナスタチウムの育て方をご紹介していきたいと思います。
ナスタチウムの育て方
今回ご紹介するナスタチウム、原産はペルーから南米にかけてですが、現在、約50種類もの仲間が知られています。
ペルーで発見された野生種がイギリスに持ち込まれ、日本に伝来したのは江戸時代の末期のことでした。
花は赤や黄色などの花をつけ葉っぱとともに食用として用いられます。
ピリッとした辛みがあることから、ハーブで心配されるアブラムシが匂いを嫌うため、コンパニオンプランツとしても重宝されています。
つる性の一年草の植物で、春に種を蒔いて初夏から秋に花を咲かせます。高温多湿に弱いので、夏に枯れたりすることがあるので注意が必要です。
一年を通して花を楽しみたい場合、コツとしては無理に切り戻しをするよりは、種をずらして蒔いて、若い株を多めに育てた方がおすすめです。
ナスタチウムは種から育てるの一般的です。
適温は発芽するのに15℃から20℃と言われています。
3月の下旬から4月の中旬、9月頃が種まきの適期となっています。
種まきから植え替えまでのポイント
- 種を蒔く前に種をコップなどに入れて水に浸しておくことで発芽しやすくなります。
- ナスタチウムは水はけの良い、有機質に富んだ土を使いましょう。
- 市販の草花用培養土が便利です。
- 土苗用ポットに土を入れます。
- 一つのポットに一粒の種を入れます。
- 薄く土をかぶせたら、日陰に置いておきます。
- 土が乾かない様に水やりをします。
- 一週間程度で発芽し、2、3枚くらいの本葉が出てくれば植え替え時です。
- 地面や花壇に植え替えましょう。
ナスタチウムの水やりは高温多湿だと茎が弱く育ってしまいがちです。
なるべく土の表面が乾いてきたらたっぷり水をあげるようにしましょう。
肥料も与えすぎには注意が必要です。
ゆっくり効いてくる緩効性化生肥料を土に混ぜ込んでおくと良いでしょう。
また、花が咲く6月から7月と9月から10月の2週間に一回などに液体肥料などを与えるのがおすすめですね。
ナスタチウムの種まきのコツと切り戻しして二度楽しむ方法も
本葉が4~5枚くらいになったら一番上の芽を摘んでいきます。
摘み取ったところから新しい茎が出てきますので、茎を増やすことで株のボリュームを出していきます。
咲き終わった花をそのままにしておくことで害虫や病気の原因になります。なので、花は咲き終わったら花首から切り落としてしまいましょう。
梅雨が明ける時期の7月中旬から下旬にかけて高さを1/2や1/3に切りそろえることを切り戻しと言います。
これをすることにより秋にまた花を咲かせることができます。
ナスタチウムの種の採取方法は?
ナスタチウムの増やし方には挿し木の方法があるのをご存じですか?
6月頃になって、茎を5~10㎝ほど切り取ります。
先端に見える葉っぱを2~3枚残したら、ほかを切り落とします。
切り取った茎は、育苗ポットなどに赤玉土などを入れ、そこに茎を挿します。
日陰で土が乾かない様に管理します。だいたい7日から10日ほどで発根してきます。根が充分に生えてきたら、鉢や花壇に移していきましょう。
ナスタチウムは花が終わると種が自然とポロポロ落ちてきますので、それを収穫して次の春のために保存しておきましょう。
種を集めたらキッチンペーパーの上で水分を拭き取って乾燥させます。ベージュ色に変色してきたら乾燥してきた証拠です。からからになるまで待ちます。
採取したときよりしわしわになっていれば種の乾燥のできあがりです。
種の乾燥には時間がかかります。1ヶ月かかる場合もありますので気長にいきましょう。
保存などは紙袋などに入れて冷蔵庫で保管します。
まとめ
いかがでしたか。今回はナスタチウムについてお届けさせていただきました。
ナスタチウムは花の色もさることながら、味もスパイシーな辛みを持っていますよね。彩りや味付けのアクセントにとても素敵ですよね。
甘い物や辛いものにも相性が良いことから最近では料理のレシピの中にも良く見かけるようになりました。
ナスタチウムを家庭で栽培することでガーデニングの彩りもお料理の彩りも広がりますよね!
ぜひ、お家で栽培してみてくださいね。