多肉植物のセダムは、寄せ植えやハンギングなどで用いられることが多い植物ですが、最近ではグランドカバーとしても人気があります。
比較的初心者の方でも育てやすく、繁殖力が強いことが人気の秘訣です。
地植えでセダムを育てる時、枯らさずに上手に育てるコツはあるのでしょうか。
今回は、多肉植物のセダムの特徴、グランドカバーとして使う時に気をつけること、枯らさずに上手に育てるコツ、増やす方法などをご紹介します。
多肉植物のセダムの特徴
セダムは春秋育成型の多肉植物です。
現在セダムは約420種が知られていて、マウンド上に群生するもの、茎が下垂れするもの、上向きに伸び群生するものの3種類に分けられます。
種類によって多少変わってきますが、草丈は2〜60cm、花の色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄色などが多くあります。
開花期は2〜11月で、耐寒性耐暑性は比較的強いものが多いです。
常緑のもの、落葉するもの、カラーリーフなど様々な種類があり、初心者の方でも育てやすく人気があります。
小さな玉状の葉や粒のようなかたちの葉、ぷにぷにとしたフォルムがとても特徴的なセダムは、過湿やムレに弱いという性質があります。
日当たりの良い場所や明るい日陰を好み、日光不足になると徒長してヒョロヒョロになってしまいますので、気をつけるようにしましょう。
生育は早いものが多く、落ちた葉から芽や根が出てどんどんと増えていきます。
地上でグランドカバーにしてみよう
セダムはグランドカバーとして地植えでも育てることができます。
ひとつひとつは小さいセダムですが、とてもしっかりしているのでほくしながら広げるように植え付けたり、かたまりのまま植え付けることで綺麗なグランドカバーになります。
グランドカバーとしてセダムを育てる時は、苗の選び方にコツがあります。
まず、間延びしているような苗は選ばないようにしましょう。
グランドカバー用でも徒長してひょろひょろになってしまうことはあります。
そうならないために、身のしまったセダムを選ぶようにすると良いでしょう。
また、根元にカビがあるようものは選ばないようにしましょう。
購入するならば、元気の良い健康な状態のものを選びたいですよね。
グランドカバーとしてセダムを植える時は、なるべく日当たりの良い風通しの良い場所に植えると元気に育ちます。
セダムは多肉植物なので、踏まれると葉の水が出ていってしまいます。
ですから、なるべく人の歩かないところに植えてあげると良いかもしれません。
育て方のコツ
セダムを枯らさずに上手に育てるにはどうすれば良いのでしょうか。
まず、地面に植え付けをして4〜7日ほどは、根を落ち着かせるために水やりをしないようにしましょう。
植え付け後7日を過ぎてからは水やりを行いますが、水をあげすぎてしまうと徒長してひょろひょろになったり、株が弱ってしまいます。
土が乾いたらたっぷりとあげるようにし、冬と夏は水やりを控えるようにしましょう。
梅雨の時期は、高温多湿が苦手なセダムですので気をつける必要があります。
風通しを良くするために軽く剪定などを行うようにしましょう。
そして、日当たりの良いところに植えることで葉の色が美しく元気になります。
以上の、水やり、日当たり、風通しを主に気をつけるようにしましょう。
セダムの上手な増やし方
セダムはどのように増やせば良いのでしょうか。
増やし方を選ぶ目安としては、葉肉の厚いものは葉挿しで増やし、薄いものは挿し木で増やします。
葉挿し
まず、葉挿しのやり方です。
葉挿しには挿し木の際に切り落とした下葉や、親株を乾燥させて外れやすくして丁寧に取った葉を使います。
土を敷いた平鉢やトレイに葉を1枚ずつ並べます。並べ終わったら半日陰で水を一切与えずに管理します。
切り口にヒゲのような根が確認できたら土を少し湿らせます。
そのまま1ヶ月ほど管理し、元の葉が枯れ落ちて新しい葉が2cm以上になったら鉢上げします。
挿し木
次に、挿し木の方法です。
丈夫な茎を先から3〜7cmほどの長さで切り落とします。
切り口に近い下葉は土に挿しにくくなるので取ってしまいます。
水はけの良い用土に挿し根が出るまでそのまま管理します。根が出たら植え付けをします。
また、葉肉の厚さにかかわらず、鉢で育てている場合は株分けという方法で増やすこともできます。
株分け
その方法は株分けという方法です。
鉢に根がまわり十分に育った株を植え替える時などに行います。
親株を抜き、根の周りの土を軽くふるい落とします。
子株があるときは、親株と切り離します。子株がない時は、根鉢を手で適当な大きさに分けます。
切り離した株を風通しの良い日陰で1週間ほど乾燥させてから植え付けます。
植え付け直後は水やりを行わず、植え付けから1週間後位から水やりをするようにしましょう。
まとめ
セダムは初心者の方でも育てやすい植物で、あまり手がかかりません。
高温多湿には弱く株が弱ってしまうので、梅雨の時期は気をつけるようにしましょう。
グランドカバーとてもあまり手入れを必要としないので、楽に育てることができます。
ぜひセダムをグランドカバーとして育ててみるのはいかがでしょうか。
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