観葉植物といわれて思い浮かべる植物の中には、ポトスがあるかもしれません。では、ポトスの仲間であるポトスライムはご存知でしょうか。
育て方はとても簡単で、丈夫なため観葉植物を育てるのが初めてという方にもおすすめの植物なんですよ。
ポトスライムとは一体どのような植物なのでしょうか。ここでは、ポトスライムの育て方や増やし方、そして花言葉についてご紹介します。
ポトスライムの基本の育て方
ポトスライムは、暑さに強く寒さに弱い植物です。ライム色の光沢のある葉がつき、育て方によって葉の色に差が出てきます。同じ室内でも、レースカーテン越しの明るい室内では美しいライム色に、少し暗い室内では緑が濃い葉の色になります。
ポトスライムを育てるときは、過湿にならないように注意しましょう。春と秋は土が乾いたら水やりをし、夏はほぼ毎日水やりをします。
冬は乾燥してから3~4日待ってから水やりをし、水をやるときは鉢の下から水が出るまでたっぷりと水やりをおこない、受け皿にたまった水は捨てるようにしましょう。また、霧吹きで葉水をすると乾燥と害虫の予防になります。
耐陰性のあるポトスライムですが、レースカーテン越しの明るい日陰など明るい場所で育てると葉の色がきれいなライム色になるのでおすすめです。
強い光に当てると葉焼けを起こしてしまうので、直射日光の当たらない場所で管理するようにしましょう。反対に、光が差さないところだと光合成できずに枯れてしまいます。
どの植物でも同じですが、明るいほうに向かって成長していくので、全体のバランスをとるために、時々鉢の向きを変えるなどして違った方向から日を当てるようにしましょう。
ポトスライムは風通しのよい場所を好み、20~30℃ほどの環境を好みます。冬場は8℃まで耐えることができますが、できるだけ10℃以上の場所で管理するようにしましょう。
寒くなってきたら室内に入れるようにし、暖房の風が直接当たらないような場所で管理します。
肥料は与えなくても簡単には枯れません。あげる場合は、成長期の5~9月に窒素分が強い観葉植物用の肥料を毎週1回のペースで与える東京都よいでしょう。
葉の成長を助けて大きく育てたいときには、月に1回、観葉植物用の置き肥をおこなうと良いでしょう。冬は生長が緩やかになるので、肥料は控えるようにします。
つるが間延びして形が崩れてきたら剪定をおこなうと良いですね。植え替えや剪定は5~7月が適しています。剪定は、株元から2~3節を残して切り戻します。切り戻すと脇芽が出てボリュームアップにも繋がりますよ。
ポトスライムを育てるときの用土は、観葉植物用の土か赤玉土(小粒)6:腐葉土4、または赤玉土5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜるようにすると良いでしょう。
ポトスライムの簡単な増やし方
ポトスライムを増やすときは、挿し木か水挿し、または株分けで増やすのが簡単で一般的です。
まず、挿し木の方法から見ていきましょう。
挿し木は5~7月の剪定で切り戻したつるを使うと、効率が良くなります。葉を2~3枚ほど残し、葉の付け根部分にある焦げ茶色の気根部分が残るように切り落としたものを、挿し穂にしましょう。
挿し穂の長さのは5~15cmほどにし、湿らせた水はけのよい清潔な川砂などに挿します。挿し穂を挿す前に、割りばしなどで一度穴をあけてから挿すと節がつぶれにくくなるのでおすすめです。
メネデールなどの発根促進剤を切り口に塗ると、発根率が上がりますよ。ポトスライムの挿し穂は繊細なため、土にむやみに抜き差ししないようにしましょう。
水挿しは挿し木と同じ5~7月頃におこないましょう。挿し木と同じように挿し穂を作り、コップなどに水を入れて挿し穂を挿しましょう。
1~2週間ほどで白い根が出てきます。根が出てきたら、観葉植物用の培養土に植え付けて新芽が出るまでは半日陰で管理するようにしましょう。
水は毎日交換するようにし、発根促進剤を水に混ぜておくのがおすすめです。
株分けは、5~7月に植え替えをするときに一緒におこないましょう。
鉢からポトスライムをすべて取り出し、根を傷つけないように気を付けながら土を慎重にほぐして株を分けていきます。
傷んでいる根や葉は取り除き、茎や葉を間引いてから水はけのよい培養土に植え付けます。大きく育った元気のある株を見極めて株分けすると成功率が上がりますよ。
株分けでポトスライムを増やすときは、株を細かく切り分けすぎないように気を付けましょう。
ポトスライムの花言葉も
ポトスライムの花は肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる棒状の白い花が咲き、花の部分を仏炎苞(ぶつえんほう)という苞が優しく包み込む形で咲きます。
受粉が成功すると、赤くねばねばした樹脂が白い花の表面に現れてきます。ポトスライムの花は、10年に1度咲くか咲かないかという貴重な花ともいわれています。
そんなポトスライムの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」「長い幸」といったものとなっています。
その花言葉から、繁殖力旺盛で金運が上昇し、商売繁盛を招くとして縁起の良い観葉植物として様々なお祝いの贈り物として、とても人気があります。
まとめ
ポトスライムの育て方や増やし方などを見てきましたが、いかがだったでしょうか。
ポトスライムは育てやすく比較的丈夫な植物なので、初めて観葉植物を育てるという方にもおすすめです。
ぜひ、この記事を参考にてポトスライムを育ててみませんか。