メキシコ亀甲竜はご存知ですか?
亀の甲羅のような見た目の多肉植物です。多肉植物の中でも、木質化した太い根や幹を持った植物で、塊根植物(かいこんしょくぶつ)という総称で呼ばれます。
塊根植物の中でも人気の亀甲竜は、その珍しい見た目から育ててみたいと思うかたが、最近増えているようです。
そこで今回は、メキシコ亀甲竜の育て方について、また種まきの時期や植え替えの時期などについて詳しくご紹介したいと思います。
メキシコ亀甲竜の育て方
亀甲竜には、メキシコが原産のメキシコ亀甲竜と南アフリカが原産のアフリカ亀甲竜があります。ここでは主にメキシコ亀甲竜についてご紹介していきます。
メキシコ亀甲竜は春~秋にかけて成長期を迎える夏型の多肉植物です。成長期には日光にたっぷりと当てて育てるようにしましょう。
水はけのよい土を好むメキシコ亀甲竜は、多肉植物や盆栽の培養土で育てることができます。自分でブレンドするときは、赤玉土(小粒):鹿沼土(小粒):腐葉土を3:3:4の割合で混ぜるのがおすすめです。
土の表面が乾いたら水やりをおこない、少し乾燥気味に管理します。植え付け後1週間ほどはメキシコ亀甲竜が弱っている状態なので水やりはおこなわずに管理しましょう。
3~5月と9~10月には、薄めた液体肥料を水代わりに与えます。
休眠期の冬には、少しずつ葉が枯れ始め休眠の準備に入ります。休眠中は水をほとんど必要としないので、基本断水で大丈夫です。
しかし、日本の気候では冬でも葉を落とさないこともあります。葉を落とさない場合には、月に一度水やりをおこないましょう。
休眠期に水をあげすぎてしまうと、塊根が腐ってしまうので気を付けるようにしましょう。
メキシコ亀甲竜は、成長期にはつるが伸びます。放っておくと周りのものに巻き付いてしまい見た目が悪くなってしまうので、支柱を立てて誘引するようにしましょう。
メキシコ亀甲竜は寒さに弱いので、冬は室内で管理します。
メキシコ亀甲竜は夏型の多肉植物ですが、アフリカ亀甲竜は真逆の冬型となっています。
同じ亀甲竜でも成長期が違うので、メキシコ亀甲竜なのか、アフリカ亀甲竜なのかきちんと把握しておく必要があります。
種まき時期は?
メキシコ亀甲竜の種まきは、3~4月頃におこなうのが良いでしょう。
メキシコ亀甲竜の種を一晩水につけておきます。この時、水ではなくメネデール希釈液(植物活力素)に浸しておくと、発芽を促すことができます。
その後、赤玉土:鹿沼土:バーミキュライトを1:1:1の割合で混ぜた用土に、種をまいていきます。
種の羽のような部分を待って、種本体を差し込む方法がやりやすい種まき方法です。覆土は必要ありません。
種まきをした後は、乾かないようにこまめに水やりをするようにしましょう。
白い根が出てくるまでは、温度が高めの蒸された環境だと発芽率が良いという情報もあります。温度調節ができる環境であるなら、25度ほどの場所で管理してみるのもいいかもしれません。
根が出てからは、涼しい場所で管理するようにしましょう。
発芽するまで10日~3か月ほどかかります。発芽までの期間が長く発芽率もすごく良いというわけではありませんが、種からの発芽は可能です。
植え替え時期
メキシコ亀甲竜の植え替え時期は、4月頃が目安です。
メキシコ亀甲竜は夏型に多肉植物ですが、日本の気候では冬でも枯れたり葉を落とさずに冬越えすることも少なくないようです。
そのため、伸びすぎてしまい見た目が良くない状態になってしまうこともあるので、剪定を軽くおこない植え替えするのがおすすめです。
植え替えをするときは、根に絡まっている土を軽くほぐして枯れている根を整理します。枯れている根は自然とはずれるので極力はさみは使わないようにしましょう。
メキシコ亀甲竜のツルのほうも、ツル元からカットしても大丈夫です。ツルが伸びすぎてしまった時などは、ツルも整理するといいかもしれません。
整理したメキシコ亀甲竜を、新しい鉢に植え替えて根を活着させるために水やりをしっかりとおこないます。
そのあとは10日おきくらいに水やりをし、新芽が芽吹くのを待ちましょう。
まとめ
メキシコ亀甲竜は、塊根植物の中でも人気のある植物です。
亀の甲羅に似た姿をしていて、夏型のメキシコ亀甲竜と冬型のアフリカ亀甲竜があります。夏型のメキシコ亀甲竜は、休眠期の冬になると葉が枯れて落ちてしまいます。
葉が枯れ落ちると、水をほとんど必要としないので断水で管理しますが、日本の気候だと葉が落ちないこともあるようです。
そのようなときは、月に一度水やりをおこないましょう。水のあげすぎは塊根が腐る原因となるので気を付けましょう。
メキシコ亀甲竜の発芽率はあまりよくないという情報もあるので、メネデール希釈液などの植物活力素を使ってみるのもいいかもしれませんね。
植え替えも簡単に行うことができるので、メキシコ亀甲竜を育ててみてはいかがでしょうか。