つる性植物の代表とも言えるアイビー(ヘデラ)。星のような形で斑入りの葉が可愛らしく、観葉植物として育てられることが多くあります。
その一方、強健で屋外でも冬越しができるため、グランドカバープランツとしての人気もあります。
そんなアイビーの室内での育て方や増やし方、また土を使わないハイドロカルチャーでアイビーを育てるときのコツなどについてご紹介しています。
アイビー(ヘデラ)は室内で育つ?
アイビー(ヘデラ)は、観葉植物としても人気があり耐陰性が強い植物なので室内でも育てられます。
耐陰性が強いアイビーですが、日光不足になると葉が落ちたり、斑(ふ)入りの品種だと模様が薄くなったり消えたりすることがあります。ですから、できるだけ日当たりのいい場所で管理するほうがいいでしょう。
ただし直射日光にあたると葉が焼けてしまう葉焼けを起こすので注意しましょう。レースのカーテン越しや木漏れ日の日など柔らかい日が当たる場所が最適です。
室内でアイビーを育てるときは、エアコンや扇風機の風が直接当たると葉が傷んでしまうので注意が必要です。
水やりは土が乾いたらたっぷりとおこなうようにし、受け皿にたまった水は捨てましょう。受け皿の水をそのままにしていると根腐れを起こすので気を付けましょう。
ハイドロカルチャーで育てるコツ
アイビー(ヘデラ)はハイドロカルチャー(水耕栽培)で育てることもできます。
アイビーをハイドロカルチャーで育てるときの苗は、土に植えられている苗でも剪定でカットしたものでも構いません。
4~9月に植え替えをおこなうようにしましょう。アイビーをハイドロカルチャーで育てるときは、まず使うハイドロボールを洗って乾かしておきましょう。ハイドロボールは100均などでも売っていますよ。
次にアイビーの苗についた土をやさしく洗い流します。根を傷つけないように注意しましょう。コップなどの底穴がない容器に、底面が完全に隠れるくらいまで根腐れ防止剤を入れましょう。
そして、ハイドロボールを容器の3分の1ぐらいまで入れます。アイビーの苗を入れてさらにハイドロボールを加えましょう。根の隙間にもハイドロボールが入るようにし、苗がぐらつかないようにしましょう。
最後に水を容器の5分の1程度まで入れて完成です。植え替えて1週間ほどは日の当たらない場所で休ませてあげましょう。
ハイドロカルチャーで育てるときは、根腐れに注意しましょう。普通の用土でアイビーを育てる場合は鉢の受け皿に水が溜まらないように管理しますが、ハイドロカルチャーは底穴がない容器に水をためて管理します。
ですから、水やりを適切におこなわないと根腐れを起こしやすくなってしまいます。水やりの目安は、容器の水がなくなってから2~3日後に容器の5分の1くらいまで入れるくらいです。
冬は乾かし気味に管理するようにし、容器の水がなくなってから1週間ほどたってから水やりをしましょう。また、水が汚れたままにならないように注意すると失敗がなくなります。
置き場所は直射日光の当たらない場所に置くようにしましょう。直射日光の当たる場所に置いておくと、水が蒸れてしまいアイビーが根腐れを起こしたり、容器に入れてあるハイドロボールに苔が生えてしまうことがあります。
肥料は春~秋のよく生長する時期に、水やりの時にハイポネックスなどを1000倍以上に薄めたものを溶かしましょう。
1年に1度、5~6月にハイドロボールと根腐れ防止剤の入れ替えをするとアイビーが元気に育ちますよ。
また、根が長く伸びているようなら一回り大きい容器に植え替えをするようにしましょう。
アイビー(ヘデラ)の増やし方
アイビー(ヘデラ)は挿し木や水挿し、伏せ根などで増やすことができます。
挿し木は4~5月または10月頃におこなうようにしましょう。10~15cm程度の長さに切った茎を用意します。節が2~3節ついている状態がいいですよ。
新しく清潔な用土にアイビーの挿し穂を挿していきます。挿し穂は土に埋まる部分の葉はとっておきましょう。用土は市販の観葉植物の培養土で大丈夫です。
土にアイビーの挿し穂を挿したら水をやります。2週間ほどで根が出てきて新しい葉が出てきたら、植え替えをしていいサインです。根が出るまでは、半日陰(明るい日陰)での場所で乾燥しないように気を付けながら管理しましょう。
水挿しでアイビーを増やす場合も挿し木と同じ4~5月または10月頃におこないましょう。10~15cmほどの茎を用意し、水につかる部分の葉をとり水に挿しておくだけです。
水は清潔な状態を保つため毎日取り換えましょう。直射日光を避けた明るい場所で管理し、ある程度根が伸びてきたら植え替えができます。十分に根が伸びるまで1か月ほどかかる場合もあるのでゆっくりと待ちましょう。
どちらの方法で増やす場合でも、アイビーの斑入りの品種の場合にはきれいに斑が入っている茎を選ぶといいですよ。
また、アイビーは生命力が強いので伏せ芽で増やすこともできます。伏せ芽は伸びたアイビーの枝をU字ピンなどを使って土に留めておく方法です。土に面した部分から根が出てくるので、土に根付いたタイミングで元株から枝を切り離しましょう。
まとめ
アイビー(ヘデラ)の室内での育て方やハイドロカルチャーでの育て方のコツ、増やし方を見てきましたがいかがだったでしょうか。
生命力が強く育てやすいアイビーは、いろいろな楽しみ方ができるグリーンアイテムで様々な魅力がありましたね。
寄せ植えなどをしてもどんな植物とも合うので興味のある場合は、ぜひアイビーを育ててみてくださいね。