アイビー(ヘデラ)は、観葉植物や庭のグランドカバーとして人気がある、星形の葉のかわいらしいつる性植物です。
棚に置いたりハンギングしたりなど、様々な飾り方で楽しむことができます。
観葉植物のイメージが強いアイビーですが、屋外で地植えにしても大丈夫なのでしょうか。
今回は、アイビーを屋外で地植えで育てる方法、冬越しの方法、また枯れる原因と対処法についてご紹介します。
アイビー(ヘデラ)は屋外でも育つ?地植えにしても大丈夫?
アイビーは鉢植えで育てるイメージが強い植物ですが、屋外でも育てることができます。もちろん、地植えでも大丈夫ですよ。
グランドカバーとして使われたり、フェンスや塀に絡ませて育てられることもあります。
地植えの場所は午前中には日が当たる程度の半日陰で育てるようにしましょう。斑(ふ)入りのアイビーは葉焼けをしやすいを品種ですので直射日光の当たる場所は避けるようにしましょう。
日が当たらない建物の北側などでもアイビーは育ちますが、徒長したり斑が消えたり薄くなることもあるのでなるべく日が当たるところで育てるのがおすすめです。
時期は桜が咲く時期、ある程度暖かくなってきたタイミングで地植えにしましょう。温暖な地域であれば3月下旬~4月上旬、春が遅い地域では5月上旬頃がベストなタイミングです。
アイビーを植える地面は、一度土を掘り起こして弱めの肥料や腐葉土、そして細かい石を底に敷き詰めて少し土をかけておきましょう。肥料が直接アイビーの根に当たらないようにするために少し土をかぶせておきます。
ある程度育っているアイビーの苗を地植えにするのであれば、軽く根ををほぐしてから植えます。
しかし、まだ十分に育っていない苗を地植えにする場合は、苗と苗の間隔をあけて植えると成長したときに苗が絡みにくくなりますよ。
アイビー(ヘデラ)の冬時期の育て方のコツ!
アイビーは寒さにも比較的強いので、屋外での冬越しもできます。ですが、鉢植えにしている場合は室内に入れたほうが安心ですよ。
室内で冬を越す場合は、土が乾いてから1週間ほどしてから水やりをするようにし、水やりを控えめにしましょう。また、エアコンの風が直接当たらないように注意が必要です。
アイビーの種類によって、そのままの姿で冬越しするものや、霜が降りると紅葉し春になると緑に戻るもの、秋に紅葉と落葉し翌春に新芽を出すものなどがあります。
アイビー(ヘデラ)が枯れる原因は?対処法も
アイビーが枯れる原因はいくつかあります。
まず考えられる理由は、水切れです。葉や茎がしなしなとしおれていき枯れている場合は水切れかもしれません。乾燥に強く丈夫な性質をもつアイビーですが、水切れを起こすと余計な水分の蒸発を防ぐために葉を落としてしまいます。
対処法としては水やりをして、枯れた部分を切り取りましょう。
反対に水のやりすぎでも葉が落ちてしまいます。葉先が黒くなりだんだんと枯れてきたら水にやりすぎにより根腐れを起こしたものと考えられます。根腐れを起こしてしまった場合は、できるだけ早く植え替えをしましょう。
また、日光不足で枯れてしまうこともあります。日光不足が原因の場合は、1週間単位で少しずつ日当たりのいい場所に移動してあげましょう。
室内で管理している場合は、部屋の空気が停滞していることが原因になることもあります。1日1回は窓を開けるなどして換気を心がけるようにしましょう。
アイビーの植え替えをおこなった後に枯れてきたという場合は、植え替えに失敗してしまったのかもしれません。植え替えの時に根を傷つけてしまうと枯れてしまうことがあります。
植え替えを気温が高い時期におこなうのもアイビーにはよくありません。植え替えが原因の場合は残った根に見合う葉の量にして葉を減らし、枯れる症状を防ぎましょう。しばらく日陰で管理し元気がない場合は植物活性剤を利用してみるのもいいでしょう。
アイビーが立枯病(たちかれびょう)になってしまった時も枯れてしまいます。立枯病はカビの菌が繁殖して発症する病気です。
地面と接している部分の根が腐ることで水分が吸水できず、少しずつ元気がなくなりやがて全体が枯れてしまいます。
見つけたら抜きとって処分し、土も新しい土にするか古い土を消毒して使いましょう。消毒の方法は黒いビニール袋に土を入れて水をかけ、ビニール袋の口を縛って直射日光に当てておきます。夏なら1週間、冬は1か月ほど、時々日に当たる場所を変えながら消毒しましょう。
まとめ
アイビーの屋外での育て方や冬越しの方法、また枯れる原因と対処法を見てきましたがいかがだったでしょうか。
アイビーは観葉植物としてだけではなく屋外でグランドカバーとしても使えるのですね。冬越しも特に何もする必要はないので、とても簡単ですね。
ただし、地植えにしたアイビーは隣の家の庭に侵食してしまうこともあるので、剪定をして余計なところに行かないように注意しましょうね。