初心者の方でも比較的育てやすいハーブといえるゼラニウム。
テレビや雑誌などでは、窓際に植木鉢で置いてあるのをよく見るかもしれませんが、実際ゼラニウムは鉢植えの場合、どのように育てれば良いのでしょうか。
ここでは、植木鉢でのゼラニウムの育て方や冬越えや夏越しを失敗しない方法などをご紹介していきます。
ゼラニウムの鉢植えでの育て方
ゼラニウムは鉢植えでもとても育てやすいハーブです。
ゼラニウムを鉢植えにするには、3月〜5月または9月頃に植え付けをするようにしましょう。
植木鉢を置く場所は、日当たりと風通しがよく雨がしっかりと避けられるような、日当たりの良い窓際などがオススメです。
水やりは、土がしっかり乾いている時に鉢底から流れるくらいたっぷり水やりをするのが理想の水のあげ方です。
鉢植えのゼラニウムの花を次から次へと咲かせるためには、咲かせっぱなしにするのではなく、切り戻しと剪定をきちんと行うことが大切です。
また、咲き終わった花を順次摘み取って種ができないようにすることで、花が次から次へと咲いてくれます。
花が全て咲き終わったら、花が咲いた茎を茎元から切り取りましょう。
梅雨の時期は、蒸れやすいので風通しを良くするために切り戻しなどを行うと良いでしょう。
梅雨の時期だけではなく、ゼラニウムが大きくなりすぎたと思った時には、好みの高さで脇芽のある節の上でカットすると良いでしょう。
失敗しない冬越しや夏越しの方法は?
ゼラニウムの生育適温は12℃〜20℃ですが、2℃以上あるところならば、冬越しが可能です。
2℃以下になってしまうと、生育が停止してしまい抵抗力が弱くなってしまいます。
抵抗力が弱くなった状態で冷たい風に当たってしまうと、葉が黄色くなり落葉してしまいますので気をつけてくださいね。
また、株が凍ってしまうとそのまま枯れてしまいますので、冬場は日差しの差し込む暖かい窓辺や雨風の当たらない軒下などに置くと良いかもしれません。
冬場の水やりも土がしっかりと乾燥してから水やりをしましょう。
冬も開花させるには、気温が12℃以上必要なので、室温を12℃に保つか温室で育てる必要があります。
冬も開花させ続けている場合のみ肥料が必要ですが、それ以外の場合は生育が止まっている状態なので冬場の肥料は必要ありません。
夏越しさせる際は、25℃以上の日が続いてしまうと生育が衰え花が咲かなくなってしまいますので気をつけましょう。
また、30℃以上になる場合は風通しが良い半日陰に置いてあげるのが最適です。
炎天下では花が咲かなくなってしまいます。ゼラニウムが暑がっているサインとしては、葉が白っぽくなることが挙げられます。
ゼラニウムの様子と土の乾き具合に注意するようにすると失敗が少なくなりますよ。
ゼラニウムに良い土の配合も
ゼラニウムを元気に育てるには、弱酸性で水はけの良い土を選びましょう。
生育に必要な水分を蓄える保水性、生育に不要な余分な水が流れやすい排水性、土の中を空気が抜ける通気性、また、養分や肥料を保持する保肥性が全て優れた土が理想の土質です。
自分で配合する際は、赤玉土6〜7:腐葉土4〜3に、用土1Lあたり3gの緩やかに効く肥料を足してあげましょう。
鉢植えでゼラニウムを育てる際は、1年に1回植え替えを行いましょう。
植え替えをする時には、古い土を落としてから根を1/3ほど残して清潔なハサミで切りつめ、新しい土に植え水をたっぷりあげると元気に育ちます。
地植えで育てる場合でも、2年に1回は植え替えをしてあげるとゼラニウムは元気になるので、植え替えをする1週間ほど前に石灰を入れてあげてから植え替えをするようにしましょう。
まとめ
ゼラニウムは、比較的育てやすく初心者の方にもおすすめのハーブです。
鉢植えでゼラニウムを育てる際は、日当たりと風通しが良い場所に置くのを忘れないようにしましょう。
水やりは夏も冬も土の状態を見て、土がしっかり乾いたら鉢底から流れ出るほどたっぷり水をあげましょう。
夏は朝と夕方であげなくてはいけない場合もありますので夏の暑い時期は特にお水には気をつけたほうがいいかもしれません。
土を配合する時は、保湿性と排水性の優れた土になるよう、腐葉土を混ぜるのを忘れないようにするのがポイントです。
ゼラニウムはあまり手をかけなくても育ってくれるハーブですので、花の色や形も豊富です。気軽に挑戦してみるのはいかがでしょうか。