南アフリカのケープ地方が原産のゼラニウム(ゼラニューム)。
開花期が真夏と真冬以外の3月〜12月上旬と長いことでも有名ですが、花をうまく長く咲かせるには、どのように育てれば良いのでしょうか。
ここでは、ゼラニウムの育て方や増やし方、地植えで育てるポイントや剪定、切り戻しのコツをご紹介していきます。
ゼラニウムを地植えで育てる
色鮮やかなゼラニウムがお庭を飾る様子を想像すると、わくわくしませんか?
比較的育てやすい植物なので、ガーデニング初心者の方でもぜひ、挑戦してみていただきたいのが、このゼラニウムです。
ゼラニウムは多年草で草丈が20cm〜100cmほどになるハーブです。
開花時期が長いことでも有名で初心者でも育てやすいハーブといえます。
ゼラニウムにも種類があり、種類によっては地植えにした時に根が広がりすぎて栄養を吸収しすぎてしまうので、花が咲かなくなってしまうことがあります。
代交配種系のゼラニウムだと地植えでも綺麗に花が咲きますので、地植えで育てたい場合は代交配種を選ぶようにしましょう。
植える場所は日当たりと風通しがよく、雨をよけられる場所をお勧めします。
雨に当たりすぎてしまうと、茎や葉、花が腐りやすくなってしまいます。
地植えでゼラニウムを育てる際は、梅雨の時期に株を切り戻しておくと良いでしょう。
水やりもほとんど行う必要がありません。基本は土がカラカラに乾いたらたっぷりと水をあげるというやり方です。
また凍るような寒さが続くと傷んでしまいます。
関東以西であれば軒下に植えたり防寒をすることで冬越しすることができますが、その他の地域の場合は鉢植えの方が良いかもしれません。
剪定や切り戻しのコツ!
地植えでゼラニウムを育てる際は、梅雨の時期に切り戻しを行いましょう、と書きましたがコツはあるのでしょうか。
見た目も鮮やかに長く楽しめるコツをご紹介していきたいと思います。
ゼラニウムはシーズン中は次々と花をつけます。なので、ゼラニウムは花がら摘み、透かし、切り戻しを行うとうまく育ちます。
剪定や切り戻しを行う時期は、4月〜7月または9月〜11月頃が最適です。
まず透かしというのは、枝のつけ根から切り風通しを良くする方法です。
ゼラニウムは背丈があまり大きくないので、軽く風通しを良くする程度で良いでしょう。
花がら摘み
花がら摘みは、小花が咲き終わるごとに手で摘み取る方法です。咲き終わった花や黄色くなった葉、枯葉を取り除くようにします。
これを行うことで、花が次から次へと咲き続けてくれます。
全体が咲き終わったら、花が咲いた茎を全て茎元から切り取りましょう。
切り戻し
最後に切り戻しですが、切り戻しは花が咲く位置を低くしてコンパクトに咲かせるためのものですので、背丈が低いゼラニウムには基本的にはしなくてもよいでしょう。
しかし、大きくなってきてしまい、バランスが悪くなってしまった時などには行うと見た目が良くなります。
切り戻しをする時は新芽を残すように切りましょう。
挿し木でも増やせる?その方法も
ゼラニウムを増やしたい時は挿し木で増やします。
挿し木は真夏と真冬以外ならいつでも行うことができます。
ゼラニウムの株の太くて新しい茎を選び、膨らんだ部分の少し下を斜めに切ります。
長さは8cm〜15cmほどが挿し木にしやすい長さです。
茎は、花がついていても、花元からとってしまえば、挿し木にすることができます。
茎を切りとったら、下半分の葉を取り除きます。
その状態で日陰で1日〜2日乾燥させると、腐りにくく挿し木が失敗しにくくなります。
穴を開けておいた土にそっとさし、霧吹きで土を十分に湿らせます。
2週間から3週間は日光があたらないところでやや乾かし気味に管理しましょう。
新しい脇芽が出てきたら、挿し木の成功です。
まとめ
ゼラニウムは、花の咲く期間が長く初心者の方でも育てやすいハーブです。
地植えでも育てることはできますが、霜の降りるような寒さや、凍えるような寒さが続いてしまうと傷んで枯れてしまうことがあります。
ですから、関東以西の場合以外は、寒さをよけることができる鉢植えで育てることをオススメします。
また、梅雨の時期など雨に当てすぎてしまうのも枯れてしまう可能性がありますので、雨が続く時期は軒下や家の中など、雨が当たりにくい場所に置いてあげましょう。
草丈はそこまで大きくならないので、切り戻しはやらなくても大丈夫ですが、全体的に大きい場合やバランスが良くない場合は切り戻しを行い、コンパクトにしてあげましょう。
切り戻しなどで切った茎で挿し木をすることもできます。
切ってから1日〜2日乾燥させてから土にさすのがポイントですので、ぜひ試してみてください。ゼラニウムの鮮やかな花を、長く楽しむことができますように。