クラピアは、よくヒメイワダレソウと同一視されてしまうグランドカバー植物です。
ヒメイワダレソウとクラピアの違いを知らないと、育ててからこんなはずでは…ということになってしまうかもしれません。
またクラピアは寒さに弱いということも聞きますが、北海道等で育てることは出来るのでしょうか。
今回はクラピアとヒメイワダレソウの違い、クラピアは北海道で育てられるのか、またクラピアの刈り込み方法をご紹介します。
クラピアの刈込の方法と道具など
クラピアは踏みつけられているところは良いのですが、あまり踏まれていないと、地上を這った茎(ランナー)が無駄に伸びてしまいます。
特に梅雨の時期は顕著にあらわれます。
そこで刈込をおこなうことで目の詰まった綺麗な緑のじゅうたんのような見た目にすることができます。
一番身近なものでの刈込方法は、剪定バサミを使うやり方です。
徒長した茎を手で持ち、根元から片手で持つタイプの剪定バサミで切ります。この方法だと、切りカスがたまらないので刈込作業あとの片付けも楽になります。
刈り込む前に竹製のくまでなどを使い、クラピアの表面を逆なでしてランナーを表面に出してあげるようにしましょう。
また、芝刈り機で刈る方法もあります。
芝刈り機で刈った後は雑菌が入ってしまうことがあるので、殺菌剤を散布するようにしましょう。
芝刈り機の他にも、電動芝生バリカンなどを使う方法もあります。
マキタの充電式芝生バリカンは、芝刈の高さを変えることができ、刈り取った草がブレードに引っかかるためゴミ箱に捨てやすくなっています。
音も小さめなので住宅街などでも使いやすいかもしれません。
芝刈り機も色々ありますが、自走式のものや手動式のもの、刈り取る高さを調整できるものできないものなどがあるので、庭の広さや自分の使いやすさにあったものを使うのが良いですね。
刈り込みの頻度は、植えてある条件によっても変わってきますが、年に1〜2回ぐらいです。
梅雨明けに伸びたランナーを刈り込み、生育が旺盛な場合はさらに8月の終わり頃に刈り込むのが良いでしょう。
繁殖力の強いクラピアは北海道でも育つ?
クラピアは繁殖力が強い植物ですが、北海道などの寒冷地でも育てることはできるのでしょうか。
クラピアを品種登録している出光のホームページでは「北海道等、寒冷地では生育環境に適さない場合がある」と書かれています。
しかし、クラピアの品種が3〜4種類あるなかのK5という種類が販売されるようになってから、北海道等の寒冷地でもクラピアを育てている方が増えているようです。
K5はS1という品種よりも耐寒性があるものとなっています。
その中でも個体差があるので、同じK5でも寒さに強い個体もあれば寒さに弱い個体もあります。
ですから、100%育つと言い切ることはできませんが、北海道でもうまく育てている方のブログなども見かけるため、育てることは出来ると言えるでしょう。
クラピアは平均気温が10℃以下になると、休眠状態に入り茎や葉が褐変します。
そのまま見える部分は冬枯れしますが、茎や根は生きているので春になるとまた緑色に芽吹きます。ですから、冬に枯れてしまったからといって刈り取らず、春まで様子を見るようにしましょう。
生育温度は16〜35℃とされており、-10℃ほどまでは耐えることができます。
北海道に住んでいてクラピアを育てたいという場合は、クラピアK5という品種を買うようにし、日光が当たる場所でなら育てることができるかもしれません。
絶対育たないという訳でもないようなので、試してみるのも良いかもしれません。
クラピアとヒメイワダレソウ、よく似てるけど違うの?
クラピアはヒメイワダレソウとよく同一視されますが、クラピアとヒメイワダレソウは別の植物です。
クラピアは日本産のイワダレソウを品種改良してつくられた品種ですが、ヒメイワダレソウは南米原産の外来種です。
大きな違いとしては種をつけるかつけないかということです。
ヒメイワダレソウは種をつけるため、意図しない部分にまで広がっていくリスクがありますが、クラピアは種をつけないのでそのようなリスクが低くなります。
また、クラピアの方がヒメイワダレソウよりも背丈が低く被覆密度も高いので、グランドカバーとしてはクラピアの方が最適と言えます。
まとめ
クラピアはグランドカバー植物として、イワダレソウを品種改良して作られた植物です。
そのため、グランドカバーとしての性能は高く使いやすくなっています。
刈り込み作業も年に1〜2回と少ないため、面積があまり広くない場合は、剪定バサミを使って手で刈り取っても良いかもしれませんね。
クラピアの面積が広い場合は、芝刈り機や電動芝生バリカンなどを使うと良いでしょう。
芝刈り機や電動芝生バリカンにも種類があるので、自分に合ったものを見つけられるといいですね。
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