皆さん、チャービルというハーブをご存じですか?
フランス料理の飾り付けや、香味としてよく使われる、チャービルは、古代ローマの時代から、香味として栽培されてきた歴史のあるハーブです。
そのチャービルが実は室内でも栽培可能なのをご存じでしょうか。今回はそんなチャービルについてご紹介していきたいと思います。
チャービルの基本的な育て方
フランスではセルフィーユという名でフランス料理に親しまれている香草ですが、どんな植物か気になりますよね?
チャービルはセリ科の植物で、ヨーロッパ東南部から西アジアに自生する植物です。
花は白い小花が咲き、葉は、羽状複葉が特徴です。
チャービルが食事と一緒に用いられるのには、新陳代謝や消化吸収を助けてくれる働きがあるので、特にスープなど身体を温めたりする料理などを作った時は、相乗効果でチャービルを添えるのがおすすめだと言われています。
しかし、このチャービルは揮発性が高いので、料理の最後に飾り付けしないと、香りが飛んでしまいがちなので注意が必要です。
また、チャービルには、甘くマイルドな香りがあり、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、鉄、マグネシウムなどが豊富に含まれています。
薬効のバランスも高いことから、とても身体にも良いハーブとして親しまれます。
チャービルは、春蒔きでも秋まきでもどちらでもはじめることができる育てやすいハーブです。手間がかからずすぐに収穫することができますから、ベランダ菜園などが一般的です。
日陰を好み、乾燥に弱いので、室内などの日の当たらない湿気の多い場所で育てるのがおすすめです。キッチンのはじで育てるのがおすすめかもしれませんね。
明るい風通しの良い日陰を好むので夏場などは日陰の窓の近くにおいておくのがおすすめですね。
土は湿りっ気がある土壌が好まれますので、土が乾いてきたら、すぐお水を足しましょう。
やせた土壌に強いハーブなので、遅効性肥料などを混ぜ込んでおけば良く育ちます。
病害虫には強いですが、立ち枯れ病に注意が必要です。
立ち枯れ病とは、カビの一種で、葉っぱに、赤や黄色の斑点が現れます。
なるべく風通しの良いところで育て、立ち枯れ病を避けましょう。
苗を選ぶときは、なるべく小さな苗を選ぶのがおすすめです。大きくなると根付けがしにくくなるからです。
チャービルは移植を嫌うので、なるべく一回植えたら葉が出るまで移動させないことをおすすめします。
肥料を充分にすき込んでから、土を充分湿らせておきましょう。
チャービルは直球根と言う根種で、根が枝分かれしないで、真っすぐ伸びていくことが特徴です。
移植を好まないのはそのためです。
花が咲く頃は6月~7月と言われています。花が咲き終わると自然と根が弱くなってきます。
花を咲かせないように摘み取り続けていくことが、葉を多く収穫できるコツになります。
夏越しは、強い日差しを嫌うので、風通しの良い、日陰で育てましょう。
冬越しは、春に蒔いたチャービルは秋で寿命が終わります。
増やし方については、種まきで増やすことができますが、花を咲かせないことで、葉を多く収穫することができます。
種まき時期と室内での栽培方法
チャービルの種蒔き時期は春と秋の両方です。
室内で育てる場合、チャービルは害虫の心配がないので、湿らせた土で室内で育てることができます。
しかし、難しいコツは日陰を好むのだけれど、乾燥しない、風通しの良いところです。そして、明るいところ…。
室内で育てるのであれば、板の間などもおすすめですね。
害虫の心配がない分、立ち枯れ病の心配があります。
日陰を好むので微妙な温度や湿気の具合で、カビを繁殖させてしまう恐れがあります。
なので、土の湿気と風通しの良さのバランスを考え育てることが、チャービルを育てるポイントになります。
チャービルの水耕栽培も葉の収穫を目的とするために、なるべく花は摘み取るようにして、根の栄養がなるべく葉にいくように育てていくことが、ハーブの葉の収穫量を増やすコツになります。
収穫後の保存方法は?
収穫したチャービルは、ぬれた布巾などで丁寧に湿気を充満させ、冷蔵庫でだいたい一週間から二週間保存が可能です。
こちらのハーブは乾燥させてしまうと風味が飛んでしまいます。
なので、使用は、生で使うのが一番です。
お料理などで、使う場合、サラダの飾り付けとしてや、刻んで、ドレッシングに混ぜたり、刻んでオムレツなどに練り込んだりもおすすめですよ。
また、ケーキや、パン、スープの飾り付けとしてもご使用いただけます。
まとめ
今回は、消化促進や新陳代謝を高めてくれるチャービルをご紹介させていただきました。
チャービルは和食などではなかなかなじみのない料理ですが、手軽に育てられて、栄養素も豊富にとれるチャービルは自分で育ててみるのにとっても手軽ですよね。
ぜひチャービルで毎日の食卓に彩りをプラスしてみてはいかがでしょうか。
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