鮮やかな青色の花びらを持つフェリシア(ブルーディジー)。デイジーの花に似ている青い花ということでそう名付けられました。
近年のガーデニングブームにより、人気を集めた植物の中の一つです。中心の雄花は鮮やかな黄色で、花びらの青色とのコントラストがとてもきれいです。
花を楽しみにして育てていたのに、花が咲かないとショックですよね。今回はブルーデイジーの花が咲かない原因や切り戻しの方法と時期、そして増やし方などについてご紹介します。
フェリシア(ブルーディジー)の花が咲かない?
フェリシア(ブルーディジー)の花が咲かないというときには、どうすればよいのでしょうか。
まず、葉が多く茂っているのに花は咲かないという場合には、窒素肥料が効きすぎていることが考えられます。
窒素が多い肥料は、葉が増えるほうに作用してしまいます。花を増やすには、肥料を控えるかリンの多い肥料をあげるようにしましょう。
また、買ったばかりの時は花がたくさん咲いていたのに、だんだん花つきが悪くなってきてしまったということもあるかもしれません。
これは、フェリシア(ブルーディジー)が基本的には春の花であることが関係するかもしれません。秋涼しくなると少しの花は咲くことはありますが、春のようには咲かないので覚えておくといいかもしれません。
この時期は多くの花を咲かせようとするのではなく、翌春に備えて傷んだ葉や枝を切って手入れをしてあげるのがおすすめです。
春の花の時期が終わったら、花がらを摘み刈り込んでおくようにしましょう。花がらを摘むことによって秋にまた花が咲くこともあります。
高温多湿や寒さに弱いので、夏や気温が5℃以下になる時期の管理をきちんとすることで、花が咲きやすくなります。気温の下がる夜なども、室内で管理するのがおすすめです。
蕾があるのに咲き切らないという場合は、日光不足かもしれません。できるだけ日に当てて管理するようにすると解消されます。
フェリシア(ブルーディジー)の切り戻しの方法や時期は?
フェリシア(ブルーディジー)は6月頃に、梅雨と夏に備えて切り戻しをおこないましょう。切り戻しをおこなうことで、枝数が増え咲く花の数が多くなります。
花が咲き終わったころを見計らって、地上部が1/3くらいになるまでカットします。こうすることで、風通しがよくなり夏越しがしやすくなります。
枯れた枝や弱い枝などはこの時に根元から取り除いてしまいましょう。
また、植え替えをするときも切り戻しをおこなうことができます。地上部を1/2程度残して切り戻しをしてフェリシア(ブルーディジー)の株を小さくしてから、植え替えをすると良いでしょう。
根を傷つけると枯れてしまうこともあるので、根鉢は崩さずに植え替えるようにしましょう。
切り戻し後に新芽が伸びてきたら、適宜摘心をおこなって茎の数を増やすことで花がたくさん咲くようになります。
フェリシア(ブルーディジー)の増やし方のコツも
フェリシア(ブルーディジー)は挿し木や種まきで増やすことができます。
4~5月頃、先端に芽がついている茎を選び5~7cmほどの長さに切ります。暑い時期におこなってしまうと腐りやすいので気を付けるようにしましょう。
切ったら下葉は取り除き、1時間ほど水につけて水揚げします。この作業をおこなうことで、根が出やすくなるのでぜひおこなってみてください。
小粒の赤玉土や川砂などを水で湿らせ、そこにフェリシア(ブルーディジー)の挿し穂を挿します。明かるい半日陰で管理し、水やりをしっかりとおこない土を乾かさないようにしましょう。
1か月ほどで根が出てくるので、根が育ったら根鉢を崩さないように定植させましょう。フェリシア(ブルーディジー)は暑さに弱いので、根を傷めないように梅雨が明ける前に定植させるようにしましょう。
発根した苗を数本まとめて植え付けて、7月と9~10月に摘心をおこなうと短期間でボリュームのある株になります。
フェリシア(ブルーディジー)の中でもF・エキナータという品種は種がとりやすく、種で増やすこともできます。
種まきは、9~10月頃におこないましょう。種は綿毛のついた軽い種ですので、用土にまいたあと飛ばないように土を薄くかぶせましょう。
20℃に達すると発芽するので、それまでは土を乾かさないように管理しましょう。
5月頃から植え付けに適した時期になるので、そのころになったら定植させるといいでしょう。
まとめ
フェリシア(ブルーディジー)は、鮮やかな青い花がとてもきれいな植物です。
高温多湿と寒さには弱いものの、種がとりやすい品種もあり比較的育てやすいといえるかもしれません。
花が咲かない原因にはいくつかあり、何個かの要因が重なっている場合もあります。肥料の種類や量、日光、時期など原因がわかったら対処することで、花がまた咲きます。
花が終わった後の切り戻しや摘心も花をたくさん咲かせる上では必要ですので、ぜひおこなうようにしましょう。
フェリシア(ブルーディジー)を増やすときは種まきか挿し木をおこないましょう。種は、タンポポのように綿毛がついていて飛んで行ってしまうので、無くなる前に種を取っておくようにしましょう。