色が変わるとしてハーブ、マロウブルー。可愛らしい名前ですが、一体どのようなハーブなのでしょうか。また、ハーブとしての効果や効能はどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、マロウブルーとはどのようなハーブか、効果や効能には何があるのか、また、色が変化するというのは本当なのかということをまとめています。
マロウブルーとは?
マロウブルーとは一体、どのようなハーブなのでしょうか。
マロウブルーは和名ではウスベニアオイと呼ばれる、アオイ科の植物です。そして、種を植えてから、花が咲き実をつけるというサイクルを2年以上繰り返す多年草です。
背丈は植えている場所や鉢の大きさによって変わってきますが、大体60cm〜150cmほどにまで伸びる植物です。
マロウブルーは、綺麗な青色の花が咲くのも大きな特徴となっています。
古くからあるマロウブルーは、綺麗な青色の花が咲くこともあり、初めは観賞用として育てられていました。しかし、中世以降、鎮痛作用などがあることが分かり、薬としてまたは食用として育てられるようになりました。
現在では、美容にも良いとされています。
マロウブルーティーの効果効能、お味は?
では、マロウブルーティーには、どのような効果や効能があるのでしょうか。
マロウブルーティーは炎症を抑える作用がとても有名です。これは、収れん作用と呼ばれるものと、粘膜を保護する作用が働いているものです。
その働きにより、気管支炎や咳が止まらない時などに飲むと、症状を和らげてくれます。また、呼吸器だけではなく、胃や腸などの消化器系の症状の緩和もしてくれます。
また、同じ炎症を抑える作用として、肌の炎症も抑えることができます。この場合は飲むだけではなく、濃いめに作ったマロウブルーティーを肌に直接コットンなどでつけると良いそうです。
他にも便秘解消やアレルギー症状の緩和にも役に立つことが分かっています。
そんなマロウブルーティーですが、ハーブティーとして入れる際にお湯を注ぐと、鮮やかな青色のお茶になります。しかし、見た目とは裏腹に味にはクセがなく、飲みやすいお茶となっています。
また、マロウブルーはブレンドティーとしても使いやすいハーブです。
胃腸の調子を整える目的であれば、マロウブルーとローズヒップなどのブレンドティーはオススメです。この組み合わせですと、お肌にも効果が得られるかもしれません。
また、マロウブルーにカモミールとローズレッドを加えたブレンドティーは、リラックス効果が期待されます。
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色が変わるってホント?ティーの楽しみ方も
お湯を注ぐと綺麗な青色になるマロウブルーティーですが、あるものを足すことで色が変わるのはご存じですか。
青色のマロウブルーティーをそのまま置いておき、時間が経つと紫色に変化します。紫色になるのをゆっくりと飲みながら楽しむのもいいかもしれませんね。
しかし、時間が経たなくても魔法のように色を変えられる方法があります。それは、レモン果汁やカルピスを加えてあげる方法です。
レモンの果汁やカルピスを加えると、青色だったマロウブルーティーがピンク色に変わります。では、なぜ色が変わるのでしょうか。
これは、マロウブルーに含まれているアントシアニンが関係しています。アントシアニンは、赤キャベツや赤じそにも含まれている成分です。
このアントシアニンは、水溶液の性質によって色が変化します。酸性の水溶液だと赤色に、アルカリ性の水溶液だと緑色に変化します。
このアントシアニンの性質によって、マロウブルーティーもレモンやカルピスを入れるとピンク色に変わるのです。
もちろん、マロウブルーティーにレモンを入れるとレモンティーとして、カルピスを入れるといつもと違うカルピスとして飲むことができますので、色の変化を楽しみながら飲むのもいいかもしれませんね。
まとめ
ここまで見てきて、マロウブルーには消化器系や呼吸器系の炎症を抑える働きや、肌の炎症を抑える働き、また、便秘解消など様々な身体への作用があることがわかりました。
また、マロウブルーティーとしてお湯を入れて飲むだけではなく、時間をかけてゆっくり飲んだり、レモン果汁などを足すことによって、色の変化を楽しむこともできます。
癖がなく飲みやすいのも特徴ですので、色の変化を楽しみながら色々な方法で飲んでみるのは良いかもしれませんね。